配管は、管(パイプ)と継手・フランジ・バルブ・ガスケットを組み合わせて、水・蒸気・空気・油・ガスなどの流体を必要な所へ運ぶしくみです。部品を選ぶときは、流体と温度・圧力で管の材質と規格を決め、呼び径と肉厚、つなぎ方、継手の形の順にしぼるのが基本です。規格の番号と記号(SGP・STPG・15A・Rc・10K など)をそろえて書けば、メーカーや施工会社と話が通じます。
このページでは、管の種類と規格、呼び径、継手とつなぎ方、管用ねじとフランジ、選び方、腐食・ウォーターハンマー・熱膨張などのトラブル、事故の事例、相談できる会社までをまとめました。流量から口径を決める計算は、課題ページ「配管のサイズ(口径)を流量から決めたい」で扱っています。
知りたいことから読む
- SGP・STPG・ステンレス・銅・塩ビの管の違い → 管の種類と規格
- 15A・1/2B の読み方と外径、Sch → サイズの呼び方
- エルボ・チーズ・ソケット・ニップル・ユニオンの違い → 継手の種類とつなぎ方
- R・Rc・Rp・G のねじと、フランジの 10K → 管用ねじとフランジ
- 流体・温度・圧力に合う部品の選び方 → 選び方と設計のチェック
- 減肉・異種金属の腐食・水撃・熱膨張・漏れ → トラブルと対策
- 腐食や管理の抜けで起きた事故 → 配管の事故の事例
- 継手・樹脂管のメーカーと相談先 → 企業紹介
症状から探す
| 症状 | 考えられる原因 | 対策を書いた所 |
|---|---|---|
| ねじ込みの継ぎ目から漏れる | テーパねじと平行ねじの組み合わせ違い | テーパねじ(R・Rc・Rp)と平行ねじ(G) |
| フランジから漏れる | 締付けの管理・ガスケットの劣化 | 継ぎ目から漏れる(締結の管理) |
| ステンレス管と鋼管の継ぎ目が錆びる | 異種金属接触腐食 | 異種金属の継ぎ目で腐食する |
| 配管が内側から薄くなった | エロージョン・コロージョン(流れ加速型腐食) | 内側から薄くなる(エロージョン・コロージョン) |
| 弁を閉めると「ドン」と鳴る | ウォーターハンマー(水撃) | ウォーターハンマー(水撃) |
| 温度が上がると配管が曲がる・支持が外れる | 熱膨張の逃げがない | 熱で伸びる(熱膨張) |
| 樹脂の管が温水で膨らむ・漏れる | 温度に対して使用圧力が高すぎる | 銅管と樹脂の管 |
リンクを押すと、対策を書いた所へ移ります。
配管の基本
配管を構成する部品
配管は、管・継手・フランジ・バルブ・ガスケット・支持(サポート)の組み合わせでできています。管がまっすぐな部分をつくり、継手が向きを変えたり、枝分かれさせたり、太さを変えたりします。フランジはボルトで締めて分解できる継ぎ目をつくり、ガスケットがそのすき間をふさぎます。バルブは流れを止めたり絞ったりし、支持が管の重さや動きを受けます。

出典:このページの出典をもとに AI(Claude)で作成
規格の記号で話す
配管の部品は、JIS の規格で寸法と材料が決まっているものが多く、規格の番号と記号を書けば、メーカーが違っても寸法が合うようになっています。たとえば管は「SGP(JIS G 3452)」、継手は「ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手(JIS B 2301)」、ねじは「管用テーパねじ(JIS B 0203)」、フランジは「鋼製管フランジ(JIS B 2220)の 10K」のように書きます。このページでは、JIS の要約ページ(規格票そのものではない)と各社の資料で確かめた範囲の数値を載せています。設計では規格票とメーカーの資料を確かめてください。
出典:JIS G 3452:2019 配管用炭素鋼鋼管(規格の要約ページ)、JIS B 2301:2013 ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手(規格の要約ページ)、JIS B 0203:1999 管用テーパねじ(規格の要約ページ)、JIS B 2220:2012 鋼製管フランジ(規格の要約ページ)
管の種類と規格
管は、流体・温度・圧力で、まず鋼・ステンレス・銅・樹脂のどれにするかを決めると選びやすくなります。炭素鋼の管は下の表に、ステンレス・銅・樹脂の管は続く節にまとめました。
炭素鋼の管:SGP・STPG・STPT
SGP(配管用炭素鋼鋼管、JIS G 3452)は、日本製鉄の製品ページで「使用圧力1MPa程度までの水、空気、蒸気、油、ガスなどの低圧流体の配管」とされる、いちばん身近な鋼管です。亜鉛めっきのない黒管と、亜鉛めっきをした白管があり、規格では図面で白管を示すときに記号に「-ZN」を付けます。圧力が高い所は STPG(圧力配管用炭素鋼鋼管、JIS G 3454)で、同社は「使用圧力の10MPa程度まで」の圧力流体の配管としています。主に 350℃を超える温度で使う配管には、STPT(高温配管用炭素鋼鋼管、JIS G 3456)があります。
| 記号(規格) | 名前 | 使う所(出典の表現) |
|---|---|---|
| SGP(JIS G 3452) | 配管用炭素鋼鋼管 | 使用圧力 1MPa 程度までの低圧流体。黒管と白管。呼び径 10A〜500A(日本製鉄) |
| STPG(JIS G 3454) | 圧力配管用炭素鋼鋼管 | 使用圧力 10MPa 程度までの圧力流体。呼び径 10A〜600A(日本製鉄)。製造所一覧では 15A〜400A が Sch40・Sch80、450A〜550A は Sch40 |
| STPT(JIS G 3456) | 高温配管用炭素鋼鋼管 | 主に 350℃を超える温度で使う配管(規格の適用範囲) |
出典:配管用炭素鋼鋼管 SGP|日本製鉄、JIS G 3452:2019 配管用炭素鋼鋼管(規格の要約ページ)、圧力配管用炭素鋼鋼管 STPG(JIS G 3454)|日本製鉄、圧力配管用・配管用炭素鋼鋼管の製造所一覧|日本製鉄、JIS G 3456:2019 高温配管用炭素鋼鋼管(規格の要約ページ)
ステンレス鋼の管:JIS G 3459 と G 3448
ステンレス鋼の管には、工業用の JIS G 3459(配管用ステンレス鋼鋼管)と、建築設備向けの JIS G 3448(一般配管用ステンレス鋼鋼管)があります。G 3459 の適用範囲は耐食用・低温用・高温用・消火用などの配管で、外径は主に 10.5mm(6A)〜660.4mm(650A)です。G 3448 は給水・給湯・排水・冷温水・消火用水などの配管用で、呼び方は「8Su〜300Su」のように Su を付けます。同じステンレスの管でも、呼び方と寸法の体系が違うので、継手もそれぞれに合うものを選びます。
出典:JIS G 3459 配管用ステンレス鋼鋼管(規格の要約ページ)、JIS G 3448 一般配管用ステンレス鋼鋼管(規格の要約ページ)
銅管と樹脂の管
銅管は JIS H 3300(銅及び銅合金の継目無管)の管で、給水・給湯や空調の冷媒配管に使われます。樹脂の管は軽く錆びませんが、温度が上がると使える圧力が大きく下がる点に注意が要ります。クボタケミックスの一覧表では、水道用の VP・HIVP(JIS K 6742)の使用圧力が 0.75MPa(静水圧、常温 5〜35℃)、JIS K 6741 の VP の圧送管(水)の設計圧力が 1.0MPa、VU が 0.6MPa(いずれも常温 5〜35℃)です。耐熱の HT 管(呼び径50以下)は、5〜40℃で 1.0MPa ですが、71〜90℃では 0.2MPa まで下がり、連続して使う温度は 85℃以下とされています。同じ表は、圧力と温度は継手の種類や接合方式で変わる場合があると注記しています。

出典:クボタケミックスの「硬質ポリ塩化ビニル管の管種別の圧力と使用温度範囲一覧表」をもとに AI(Claude)で作成
出典:JIS H 3300:2018 銅及び銅合金の継目無管(規格の要約ページ)、硬質ポリ塩化ビニル管の管種別の圧力と使用温度範囲一覧表|クボタケミックス
サイズの呼び方(呼び径・A呼称・B呼称)
A呼称と B呼称
鋼管の太さは「呼び径」で表し、ミリの数字に A を付ける A呼称(15A など)と、インチの数字に B を付ける B呼称(1/2B など)があります。トーケミの説明では、1/2B を「4分」と呼ぶように、分母を 8 にそろえて分子で読む慣用もあります。呼び径の数字は外径そのものではない点に注意が要ります。たとえば 15A(1/2B)の SGP の外径は 21.7mm、25A(1B)は 34.0mm、100A(4B)は 114.3mm です。

出典:トーケミの「配管口径の呼び方」をもとに AI(Claude)で作成
| A呼称 | B呼称 | 外径(mm) | 内径の目安(mm) |
|---|---|---|---|
| 15A | 1/2B | 21.7 | 16.1 |
| 20A | 3/4B | 27.2 | 21.6 |
| 25A | 1B | 34.0 | 27.6 |
| 32A | 1 1/4B | 42.7 | 35.7 |
| 40A | 1 1/2B | 48.6 | 41.6 |
| 50A | 2B | 60.5 | 52.9 |
| 80A | 3B | 89.1 | 80.7 |
| 100A | 4B | 114.3 | 105.3 |
| 150A | 6B | 165.2 | 155.2 |
トーケミの表(SGP 系の寸法)の値。内径は肉厚で変わるので目安です。32A・40A の B呼称は慣用の読みで、編集部が補いました。
出典:配管口径の呼び方 SGP(配管用炭素鋼鋼管)|トーケミ
肉厚はスケジュール番号(Sch)で表す
圧力配管では、管の厚さを Sch40・Sch80 のようなスケジュール番号で表します。JIS B 2316(差込み溶接式管継手)も、継手の呼び厚さを Sch で表すとしています。同じ呼び径でも Sch が違えば内径が違うので、流量の計算や継手の選定では Sch まで書きます。高圧ガス保安協会の事故事例には「6B、Sch40、肉厚 7.1mm(炭素鋼)」という配管の仕様が載っています。
出典:圧力配管用・配管用炭素鋼鋼管の製造所一覧|日本製鉄、JIS B 2316:2017 配管用鋼製差込み溶接式管継手(規格の要約ページ)、高圧ガス事故事例情報シート H12-04「塔底油オーバーフラッシュ配管の腐食による漏えい、火災」|高圧ガス保安協会(神奈川県の公開版)
継手の種類とつなぎ方
形で分ける:エルボ・チーズ・ソケット・ニップル・ユニオン
継手は、向きを変える(エルボ)、分ける(チーズ)、太さを変える(レジューサー・ブッシング)、まっすぐつなぐ(ソケット・ニップル)、分解できるようにする(ユニオン)、ふさぐ(キャップ・プラグ)の役割で形が分かれます。ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手の規格 JIS B 2301 には、エルボ・T(チーズ)・クロス・ソケット・ブッシング・ニップル・キャップ・プラグ・ユニオン・組みフランジなどの形が並んでいます。

出典:JIS B 2301・B 2316 の要約ページ・ベンカン機工の製品ページをもとに AI(Claude)で作成
| 名前 | 役割 | よくある呼び方 |
|---|---|---|
| エルボ | 向きを 90°・45°変える | ロング・ショート(溶接式) |
| チーズ(T) | 3方向に分ける・合わせる | 同径チーズ・径違いチーズ |
| レジューサー | 太さを変える | 同心・偏心 |
| ソケット | 管どうしをまっすぐつなぐ | めねじ×めねじ、径違いソケット |
| ニップル | 継手どうしをつなぐ短い管 | 六角ニップル・丸ニップル・長ニップル |
| ユニオン | 途中で分解できるようにする | ナットで締める3つの部品の組み |
| ブッシング | 継手の口を細くする | おねじ×めねじ |
| キャップ・プラグ | 端をふさぐ | キャップ(外からかぶせる)・プラグ(中にねじ込む) |
名前と役割は編集部の整理。形の種類は JIS B 2301・B 2316 の要約ページとベンカン機工の製品ページで確かめた範囲です。
出典:JIS B 2301:2013 ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手(規格の要約ページ)、JIS B 2316:2017 配管用鋼製差込み溶接式管継手(規格の要約ページ)、プラント向け溶接式管継手|ベンカン機工(イプロス)
つなぎ方で分ける:ねじ込み・溶接・フランジ・メカニカル・接着
同じエルボでも、管とのつなぎ方でねじ込み式・溶接式・フランジ式・メカニカル式・接着式に分かれ、規格も別です。ねじ込み式は JIS B 2301(水・油・蒸気・空気・ガスなどの一般配管。飲料用水は除く)、突合せ溶接式は JIS B 2311(一般配管用)・B 2312(配管用)・B 2313(鋼板製)、差込み溶接式は JIS B 2316(圧力・高温・ステンレス・低温などの配管)です。ベンカン機工は、突合せ溶接式の継手が主に電力・ガス・製油・浄水などの基幹産業の配管に採用されているとしています。

出典:JIS の要約ページ・各社の製品ページをもとに AI(Claude)で作成
| つなぎ方 | しくみ | 規格・製品の例 | 気をつける所 |
|---|---|---|---|
| ねじ込み | 管の外にテーパおねじを切り、継手のめねじにねじ込む | JIS B 2301(120℃以下の静流水、300℃以下の蒸気・空気・ガス・油など) | ねじの種類(R・Rc・Rp)をそろえる |
| 突合せ溶接 | 管と継手の端を突き合わせて溶接する | JIS B 2311・2312・2313 | 溶接の品質と検査 |
| 差込み溶接 | 継手の受口に管を差し込み、周りを溶接する | JIS B 2316 | 呼び厚さ(Sch)を合わせる |
| フランジ | ガスケットをはさんでボルトで締める | JIS B 2220(5K〜63K) | 締付けとガスケットの選定 |
| メカニカル | ゴムリングやハウジング、リングで締める | ハウジング形・プレス式・スリーブ式など各社の製品 | 使える管種・流体・圧力は製品ごと |
| 接着(TS) | 接着剤を塗った受口に塩ビ管を差し込む | 水道用の TS 継手(加圧の給水 VP 管用) | 接着剤の塗布と差し込み |
出典:JIS B 2301:2013 ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手(規格の要約ページ)、JIS B 2311:2015 一般配管用鋼製突合せ溶接式管継手(規格の要約ページ)、JIS B 2312:2015 配管用鋼製突合せ溶接式管継手(規格の要約ページ)、JIS B 2316:2017 配管用鋼製差込み溶接式管継手(規格の要約ページ)、ベンカン機工 トップページ、JIS B 2220:2012 鋼製管フランジ(規格の要約ページ)、ハウジング型継手 製品一覧|日本ヴィクトリック、塩ビ管継手|エスロンタイムズ(積水化学工業)
メカニカル継手:火気を使わずに早くつなぐ
メカニカル継手は、溶接やねじ切りの代わりに、ゴムリングや金具で管を機械的に押さえてつなぐ継手です。日本ヴィクトリックのハウジング型継手は、ゴムリング・ハウジング・ボルトナットでできていて、同社の G 型(鋼管・ステンレス鋼管用、25A〜200A、常用圧力 2.0MPa)は、火気を使わず、ボルト2本の締め込みで施工が完了するとしています。ステンレス鋼管(JIS G 3448)用には、東尾メックの KKベストのように、レンチなしでつなげるとする継手もあります。使える管の種類・流体・圧力は製品ごとに決まっているので、カタログの「使用できない流体」の欄まで確かめます(たとえば KKベストは、中水・井戸水・温泉・薬液・油・ガス・蒸気などには使えないとされています)。
出典:ハウジング型継手 製品一覧|日本ヴィクトリック、G型|日本ヴィクトリック、KKベスト(ステンレス鋼管用継手)|東尾メック
管用ねじとフランジ
テーパねじ(R・Rc・Rp)と平行ねじ(G)
管用ねじには、漏れを止めるためのテーパねじ(JIS B 0203)と、機械的につなぐための平行ねじ(JIS B 0202)の2種類があります。テーパねじの規格は「ねじ部の耐密性を主目的とする」ねじで、テーパおねじ R、テーパめねじ Rc、平行めねじ Rp があります。オーエスジーの説明では、テーパおねじは、めねじが Rc でも Rp でも、はめ合わせるとどこかで必ず止まります。平行ねじ G の規格は「機械的結合を主目的とする」ねじで、オーエスジーは耐密性が要らない場合に平行ねじが使われるとしています。

出典:JIS B 0203・B 0202 の要約ページ・オーエスジーの FAQをもとに AI(Claude)で作成
気をつけたいのは、テーパおねじと組み合わせる平行めねじ Rp です。JIS B 0203 は、Rp の寸法許容差は JIS B 0202 の平行めねじと違い、Rp を JIS B 0202 の平行おねじと組み合わせると、耐密性が確保できない場合があると注記しています。図面では R・Rc・Rp・G を記号で書き分けます。
出典:JIS B 0203:1999 管用テーパねじ(規格の要約ページ)、JIS B 0202:1999 管用平行ねじ(規格の要約ページ)、管用ねじについて(FAQ)|オーエスジー
フランジ:呼び圧力と形式
鋼製の管フランジは JIS B 2220 で、呼び圧力 5K・10K・10K 薄形・16K・20K・30K・40K・63K、呼び径 10A〜1500Aの範囲が決まっています。同じ呼び径でも呼び圧力が違えば寸法やボルトの数が違うので、相手の機器やバルブのフランジと呼び圧力をそろえます。

出典:JIS B 2220 の要約ページをもとに AI(Claude)で作成
| 記号 | 形式(JIS B 2220) | 管への付け方 |
|---|---|---|
| SOP | スリップオン溶接式フランジ(板フランジ) | 管を差し込んで溶接 |
| SOH | スリップオン溶接式フランジ(ハブフランジ) | 管を差し込んで溶接 |
| SW | ソケット溶接式フランジ | 受口に差し込んで溶接 |
| WN | 突合せ溶接式フランジ | 管と突き合わせて溶接 |
| LJ | 遊合形フランジ | 管端のつばに引っかける(ガスケット座なし) |
| TR | ねじ込み式フランジ | ねじ込む |
| IT | 一体フランジ | 機器などと一体 |
| BL | 閉止フランジ | 端をふさぐ |
ガスケットを受ける面(ガスケット座)には、FF(全面座)・RF(平面座)・MF(はめ込み形)・TG(溝形)があります。相手のフランジとガスケット座の形が合っているかも確かめます。
出典:JIS B 2220:2012 鋼製管フランジ(規格の要約ページ)
ユニオンとフランジ:分解できる継ぎ目
ユニオンとフランジは、どちらもあとから外せる継ぎ目をつくります。ユニオンは、ナットとつば、ガスケットでできたねじ込み式の継手で、オーエヌ工業の絶縁ユニオンのように、間に絶縁材を入れて異種金属の管をつなぐ製品もあります。同社は、ステンレス鋼管と炭素鋼管などの異種金属をつなぐときは、絶縁ユニオンかフランジ接続を使うよう注意しています。ポンプやバルブ、計器など、点検や交換で外す機器の前後には、分解できる継ぎ目を設けておくと作業がしやすくなります(編集部の整理)。
配管の部品の選び方と設計のチェック
選ぶ順番
配管の部品は、流体・温度・圧力 → 管の材質 → 呼び径と肉厚 → つなぎ方 → 継手の形と規格 → 分解・点検・伸びの順に決めると、前で決めた条件が後の選択肢をしぼってくれます。
- ① 流体・温度・圧力:SGP は 1MPa 程度、STPG は 10MPa 程度まで など
- ② 管の材質:腐食・衛生・重さ・つなぐ相手の金属
- ③ 呼び径と肉厚:流量から口径、圧力から Sch
- ④ つなぎ方:ねじ込み・溶接・フランジ・メカニカル・接着
- ⑤ 継手の形と規格:エルボ・チーズ・レジューサー、JIS の番号
- ⑥ 分解・点検・伸び:フランジ・ユニオン・伸縮の逃げ・支持
編集部の整理。前の段で決めた条件が、後の段の選択肢をしぼります。
流体・温度・圧力から管と継手をしぼる
| 条件 | 管の候補 | 継手の候補 | 出典の数値 |
|---|---|---|---|
| 低圧の水・空気・油(1MPa 程度まで) | SGP(黒・白) | ねじ込み式(JIS B 2301) | SGP:1MPa 程度まで(日本製鉄)。東尾メックの白黒管継手は 120℃以下の清流水で 2.0MPa |
| 圧力の高い流体(10MPa 程度まで) | STPG | 溶接式(PG370 など) | PG370:350℃程度以下・約 10MPa 以下(ベンカン機工) |
| 350℃を超える高温 | STPT | 溶接式(PT370 など) | PT370:350℃超〜450℃程度・約 20MPa 以下(ベンカン機工) |
| 給水・給湯・冷温水(建築設備) | ステンレス(JIS G 3448)・銅・樹脂 | メカニカル(プレス式など)・ろう付け・接着 | 製品ごとに使える流体を確かめる |
| 常温の水・排水 | 塩ビ(VP・VU) | TS 継手・DV 継手 | VP:設計圧力 1.0MPa、VU:0.6MPa(常温。クボタケミックス) |
| 温水(〜85℃) | 耐熱塩ビ(HT)・架橋ポリエチレン・ポリブテン | 専用の継手 | HT:71〜90℃で 0.2MPa(クボタケミックス) |
編集部の整理。数値は出典の製品・規格の値で、実際の選定は各規格とメーカーの資料によります。高圧ガス・水道・消防などの法令がかかる配管は、その基準が優先します。
出典:配管用炭素鋼鋼管 SGP|日本製鉄、白黒管継手(JIS B 2301)|東尾メック、PT370/PG370 溶接式管継手|ベンカン機工(イプロス)、硬質ポリ塩化ビニル管の管種別の圧力と使用温度範囲一覧表|クボタケミックス
つなぐ相手の金属を見る
材質を選ぶときは、つなぐ相手の金属も見ます。ステンレス協会の資料では、ステンレス鋼管に銅・青銅・鉛・硬質塩ビは直接つないでよい一方、炭素鋼(亜鉛めっきを含む)や鋳鉄は絶縁が必要です(詳しくは「異種金属の継ぎ目で腐食する」)。
出典:ステンレス鋼管と異種金属とを接続する場合の絶縁施工について(建築設備配管編)2015年9月|ステンレス協会
設計のチェックポイント
- 流体の種類、最高温度と最高圧力を、常用と別に決めたか
- 管・継手・フランジの規格の番号と記号(SGP・STPG・Sch・10K など)を図面に書いたか
- ねじは R・Rc・Rp・G を書き分け、テーパと平行の組み合わせ違いがないか
- ステンレス・銅と炭素鋼をつなぐ所に、絶縁フランジや絶縁ユニオンを入れたか
- 点検・交換で外す機器の前後に、フランジかユニオンを入れたか
- 温度差による伸びを計算し、逃げ(曲がり・伸縮継手)と支持の固定点を決めたか
- 急閉止の弁やポンプの停止で、ウォーターハンマーが起きないか
- 流れの乱れる所(オリフィス・弁の下流など)の肉厚を測る計画があるか
- 行き止まりの枝管が、思わぬ温度にならないか
- 配管に識別色と流体の名前・流れの向きを表示するか
配管の識別色(JIS Z 9102)
工場の配管は、流体の種類を色で示します。JIS Z 9102(配管系の識別表示)の識別色は、水=青、蒸気=暗い赤、空気=白、ガス=うすい黄、酸・アルカリ=灰紫、油=茶色、電気=うすい黄赤です。消火の配管は識別色ではなく、赤の両側を白で縁取る「消火表示」で示します。

出典:JIS Z 9102 の要約ページをもとに AI(Claude)で作成
出典:JIS Z 9102:1987 配管系の識別表示(規格の要約ページ)
トラブルと対策
内側から薄くなる(エロージョン・コロージョン)
流れの速い所や偏流の起きる所では、管の内面が流れで削られるように薄くなることがあります。ATOMICA(原子力百科事典)は、高温水の流れで物質の移動が速くなって腐食が進む現象を流れ加速型腐食(FAC)と説明し、腐食の速さは流速 v の y 乗で表され、層流域で y≒0.4、乱流域で 0.8、粒子を含む二相流で 2〜3、キャビテーションで 5〜8としています。温度では約 140℃で最も速くなり、pH を高め(アルカリ側に)すると遅くなり、Cr などを加えた低合金鋼ではかなり遅く、ステンレス鋼はさらに遅いとしています。

出典:ATOMICA「流れ加速型腐食/エロージョン・コロージョン」をもとに AI(Claude)で作成
対策は、流れの乱れる所(オリフィス・弁の下流など)を点検の対象に入れ、肉厚を測って管理すること、流速を下げること、材質を上げることです。事例の「美浜発電所3号機」の事故は、この減肉の管理から点検箇所が抜けていた例です。
出典:流れ加速型腐食/エロージョン・コロージョン|ATOMICA(原子力百科事典)
異種金属の継ぎ目で腐食する
水などの中で電位の違う金属が触れると電池ができ、電位の卑な金属(炭素鋼・亜鉛など)が陽極になって腐食が進みます(異種金属接触腐食)。ステンレス協会の資料は、ステンレス鋼管と炭素鋼・鋳鉄・黄銅をつなぐときは絶縁が必要で、方法として絶縁フランジ(絶縁スリーブ・ワッシャー・シートなど)と絶縁ねじ込み継手(絶縁ユニオン)を挙げています。
| ステンレス鋼管との接続 | 材料 | 方法 |
|---|---|---|
| 直接つないでよい(絶縁不要) | 銅、青銅、耐脱亜鉛腐食黄銅(使用温度 60℃以下)、鉛、硬質塩ビ | そのままつなぐ |
| 絶縁が必要 | 炭素鋼(亜鉛めっきを含む)、鋳鉄・鋳鋼、黄銅(脱亜鉛腐食が進むおそれ) | 絶縁フランジ(スリーブ・ワッシャー・シート)、絶縁ねじ込み継手(絶縁ユニオン) |
出典:ステンレス鋼管と異種金属とを接続する場合の絶縁施工について(建築設備配管編)2015年9月|ステンレス協会、絶縁ユニオン IU-S/IU-V|オーエヌ工業
ウォーターハンマー(水撃)
水道技術研究センターの資料は、ウォーターハンマーを、配管の中の流体が弁などで急に止められて衝撃的な高圧が生じる現象と説明し、止める前の流速が速いほど、閉止の時間が短いほど高い圧力が出るとしています。対策は、弁をゆっくり閉じること、水撃防止器を閉止する器具のすぐ近くに付けること、ポンプの停止では逆流の前に閉じる逆止弁(カウンタウェイト付きスイングチャッキ、スプリング式ウェーハチャッキなど)を使うことです。
出典:ウォータハンマ(水撃)の発生要因と対策について|水道技術研究センター
熱で伸びる(熱膨張)
管は温度が上がると伸びます。伸びの量は ΔL = α ×(t2 − t1)× L で、日本製鉄の資料では線膨張係数 α を炭素鋼(SGP)で 11.6×10⁻⁶、ステンレス(SUS)で 16.4×10⁻⁶ としています。この値で計算すると、10m の管が 80℃上がると、炭素鋼で約 9.3mm、ステンレスで約 13.1mm 伸びます(編集部の計算)。伸びの逃げ場がないと、継手や支持、つないだ機器に力がかかるので、曲がりで逃がす・伸縮継手を入れる・支持の固定点を考える、といった設計をします。

出典:日本製鉄「配管の熱膨張」をもとに AI(Claude)で作成
日本製鉄の同じページは「設計用のマニュアルではありません」と明記しています。実際の設計は、伸縮継手や支持のメーカーの資料によります。
継ぎ目から漏れる(締結の管理)
石油コンビナート等災害防止3省連絡会議の資料(令和2年)では、コンビナート等保安規則が適用される事業所の事故 94件のうち 90件が漏えいで、その原因は「腐食管理不良」が27%(24件)、「締結管理不良」が19%(17件)でした。同じ資料は、事故の現象の分類で、フランジなどの締結部やバルブの開閉部などからの比較的微少な漏えい(パッキンなどの劣化を含む)を「漏えい②」としています。フランジは、ボルトの締付けの手順と、ガスケットの材質・交換の時期を決めておくことが大切です。

出典:石油コンビナート等災害防止3省連絡会議の資料をもとに AI(Claude)で作成
出典:石油コンビナート等における事故情報(令和2年)2021年10月|石油コンビナート等災害防止3省連絡会議
配管の事故の事例
配管の腐食と管理の抜けで起きた、公的な報告のある事故を3つ紹介します。
美浜発電所3号機 二次系配管の破損(2004年)
エロージョン/コロージョンで 10mm の管が 0.4mm に
2004年8月9日、関西電力 美浜発電所3号機(福井県美浜町)のタービン建屋で、復水配管(炭素鋼、外径 558.8mm、厚さ 10mm)が破れ、噴き出した蒸気と高温水で協力企業の社員 5名が亡くなり、6名がけがをしました。破損した所は流量計のオリフィスのすぐ下流で、実際の運転では約 140℃・約 0.93MPa でした。技術基準で 4.7mm 以上必要な肉厚が、最も薄い所で 0.4mmまで減っていました。
原子力安全・保安院の最終報告書は、エロージョン/コロージョンで肉厚が徐々に減り、強度が足りなくなって破損したと推定しています。管理の面では、減肉の点検対象への登録漏れが、美浜3号機でこの箇所を含め 3箇所、関西電力の 11基で合わせて 42箇所あったとされています。
出典:関西電力株式会社美浜発電所3号機二次系配管破損事故について(最終報告書)2005年3月30日|原子力安全・保安院、関電美浜発電所3号機二次系配管破損事故について|ATOMICA

出典:原子力安全・保安院の最終報告書をもとに AI(Claude)で作成
製油所の配管の腐食による漏えい・火災(2000年)
流れの遅い水平配管の上側が腐食
2000年2月16日、川崎市の製油所で、常圧蒸留装置の塔の下部の配管(6B、Sch40、肉厚 7.1mm、炭素鋼)の水平部に 3か所の穴が開き、漏れた油が自然発火しました(けが人なし)。高圧ガス保安協会の事故事例は、液の流速が 0.2〜0.4m/s と遅く、水平配管の中で気体が分かれて硫化水素を含む気相ができ、上側が激しく腐食したとしています。
教訓として、絞りのある水平部では気相部と液相部で腐食の進み方が違うので、別々に検査の周期を決めることを挙げています。
出典:高圧ガス事故事例情報シート H12-04「塔底油オーバーフラッシュ配管の腐食による漏えい、火災」|高圧ガス保安協会(神奈川県の公開版)
重油脱硫装置の枝管の破裂(1982年)
設計では低温のはずの行き止まりの枝管が高温に
1982年3月31日、茨城県鹿島の重油直接脱硫装置で、ステンレス鋼の主配管につながる炭素鋼の安全弁の配管が破裂して火災になり、運転員 5名が亡くなりました。失敗知識データベースは、行き止まりの枝管の温度が、水蒸気の凝縮によるヒートパイプ現象(推定)で 230℃以上に上がり、炭素鋼が水素侵食を受けたと説明しています。
対策として、設計で低温と考えた所でも実機で温度が上がっていないか確かめること、点検の手順と体制の見直し、似た設備の総点検を挙げています。
出典:橋本哲之祐・小林英男「重油直接脱硫装置配管の水素侵食による破裂」|失敗知識データベース
企業紹介(配管・管継手の技術)
ねじ込み継手、溶接式の継手とフランジ、ステンレス管のメカニカル継手、ハウジング形継手、樹脂の管と継手を扱う6社を紹介します。得意な種類が重ならないように選びました。
相談する前に整理すること
配管の部品や施工をメーカー・商社・施工会社に相談するときは、流体・温度と圧力・口径・つなぐ相手・場所・法規を整理しておくと、話が早く進みます。下の表は、編集部が整理した相談先です。
| 困りごと | 相談先の例 |
|---|---|
| ねじ込み継手・フランジの規格品を選びたい | 管継手メーカー(可鍛鋳鉄・鋳鉄フランジ) |
| 高温・高圧の溶接式の継手・フランジ | 溶接式管継手のメーカー |
| ステンレス管を早く施工したい | ステンレス鋼管用のメカニカル継手のメーカー |
| 火気を使わずに大きな管をつなぎたい | ハウジング形継手のメーカー |
| 樹脂の管(塩ビ・ポリエチレン・架橋PE)にしたい | 樹脂管・継手のメーカー |
| 配管の設計・施工をまとめて頼みたい | プラント・設備の設計施工会社 |
編集部の整理。下の企業紹介では、それぞれの分野の会社を紹介します。
| 会社 | ねじ込み 継手 | 溶接式継手 ・フランジ | ステンレス 継手 | 樹脂管 ・継手 | メカニカル 継手 | 銅管 継手 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 東尾メック管継手(大阪府河内長野市) | ● | ● | ● | ● | ||
| クボタケミックス塩ビ管・樹脂管(兵庫県尼崎市) | ● | |||||
| ベンカン機工溶接式管継手(群馬県太田市) | ● | ● | ||||
| オンダ製作所樹脂管・金属管継手(岐阜県関市) | ● | ● | ● | ● | ||
| 日本ヴィクトリックハウジング形継手(東京都港区) | ● | ● | ||||
| 積水化学工業塩ビ管・ポリエチレン管(大阪市北区) | ● |
●は、各社の公式サイトで扱いを確認できたものです(空欄は、扱っていないという意味ではありません)。社名を押すと、その会社の紹介へ移ります。
東尾メック株式会社|ねじ込み継手からステンレス・銅管の継手まで
東尾メックとは
大阪府河内長野市に本社を置き、1950年3月25日に設立された会社です(従業員 148名、2026年6月30日現在。同社の会社概要)。製品情報には、空調配管(冷媒銅管)、衛生配管(給水・給湯)、消火配管、ガス配管、漏水補修などの分野の継手が並んでいます。

出典:東尾メックの製品ページをもとに AI(Claude)で作成
東尾メックの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 白黒管継手(JIS B 2301) | ねじ込み式可鍛鋳鉄製。黒心可鍛鋳鉄(FCMB275-5)、鋳放し(黒)と溶融亜鉛めっき(白)。呼び径 1/8〜6。300℃以下の蒸気・空気・ガス・油で 1.0MPa、220℃以下で 1.4MPa、120℃以下の清流水で 2.0MPa |
| 鋳鉄製管フランジ(JIS B 2239) | 球状黒鉛鋳鉄 FCD450-10。15A〜150A、5K・10K。−10〜120℃で 10K は 1.4MPa、5K は 0.7MPa |
| KKベスト | ステンレス鋼管(JIS G 3448)用。13Su〜60Su。給水・給湯・冷温水・冷却水・エアー。同社によると、レンチ不要で接合時間を短くでき、接合後も配管の角度を調整できる |
東尾メックが解決できる課題
- SGP の一般配管を、JIS 規格のねじ込み継手とフランジで組みたい
- ステンレス鋼管の給水・給湯配管を、工具を減らして早くつなぎたい
- 冷媒銅管や消火・ガス配管の継手をまとめて選びたい
出典:会社概要|東尾メック、製品情報|東尾メック、白黒管継手(JIS B 2301)|東尾メック、鋳鉄製管フランジ(JIS B 2239)|東尾メック、KKベスト(ステンレス鋼管用継手)|東尾メック
株式会社クボタケミックス|塩ビ管とポリオレフィン管
クボタケミックスとは
兵庫県尼崎市に本社を置き、2005年4月1日に設立された会社です(従業員 787名、2026年4月1日現在)。事業内容は、塩ビ管・継手、ポリオレフィン管・継手と関連製品の製造・販売です(同社の会社概要)。

出典:クボタケミックスの製品ページをもとに AI(Claude)で作成
クボタケミックスの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 塩ビ管・継手 | 給水・農業用水、下水、排水通気などの塩ビ管と継手。塩ビ管用の鋳鉄製・鋼製・離脱防止の継手もある |
| TS継手(給水用) | 水道用硬質ポリ塩化ビニル管継手(接着形)。ソケット・チーズ・エルボは呼び径 13〜150 |
| 架橋PE・ポリブテン | ポリブテン管・継手、架橋ポリエチレン管、ワンタッチ継手、ヘッダー工法。床暖房・融雪・冷温水配管のシステム |
クボタケミックスが解決できる課題
- 給水・排水の配管を、錆びない塩ビ管で組みたい
- 塩ビ管の温度と圧力の条件(管種ごと)を確かめたい
- 温水の配管を架橋ポリエチレン管・ポリブテン管にしたい
公開されている実績・用途
- 同社は、硬質ポリ塩化ビニル管の管種別の圧力と使用温度範囲の一覧表を公開しています(「銅管と樹脂の管」の節で引用)
出典:会社概要|クボタケミックス、製品情報|クボタケミックス、TS継手(給水用)|クボタケミックス、硬質ポリ塩化ビニル管の管種別の圧力と使用温度範囲一覧表|クボタケミックス
株式会社ベンカン機工|溶接式管継手とフランジ
ベンカン機工とは
群馬県太田市に本社を置く会社です(従業員 424名、2025年12月現在)。溶接式管継手、管フランジ、溶接鋼管、配管プレファブ、高圧ガス容器の製造販売をしています(同社の会社概要)。同社は、溶接式管継手は鋼管と突き合わせて溶接する継手で、主に電力・ガス・製油・浄水などの基幹産業の配管に採用されているとしています。

出典:ベンカン機工の製品ページをもとに AI(Claude)で作成
ベンカン機工の得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 溶接式管継手 | 炭素鋼・ステンレス鋼のエルボ(90°・45°・180°、ロング・ショート)、ティー、レジューサ(同心・偏心)、キャップ。溶接式管継手の工場はすべて JIS 認証工場(同社) |
| PG370/PT370 | PG370 は STPG370 に対応し 350℃程度以下・約 10MPa 以下、PT370 は STPT370 に対応し 350℃超〜450℃程度・約 20MPa 以下 |
| ステンレス鋼製管フランジ | 10A〜600A(5K・10K)。溶接式・遊合形・閉止。Su継手(JIS G 3448 対応)もある |
ベンカン機工が解決できる課題
- 高温・高圧のプラント配管を、規格品の溶接式継手で組みたい
- 30°・60° など特殊な角度やネック付きの継手、非鉄金属の継手を相談したい
- ステンレス配管のフランジ(5K・10K)をそろえたい
出典:会社概要|ベンカン機工、ベンカン機工 トップページ、溶接式管継手 製品一覧|ベンカン機工、プラント向け溶接式管継手|ベンカン機工(イプロス)、PT370/PG370 溶接式管継手|ベンカン機工(イプロス)
株式会社オンダ製作所|樹脂管と金属管の継手
オンダ製作所とは
岐阜県関市に本社を置き、1963年11月に創業した会社です(従業員 876名、グループ会社を含む)。事業内容は、給水・給湯・灯油・ガスなどのバルブと管継手、樹脂パイプ・継手の設計・開発・製造・販売です(同社の会社概要・事業所所在地)。

出典:オンダ製作所の製品ページをもとに AI(Claude)で作成
オンダ製作所の得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| ダブルロックジョイント | 架橋ポリエチレン管・ポリブテン管用のワンタッチ継手。最高許容圧力 1.75MPa、−20〜95℃、冷温水・不凍液(灯油などの油類は不可)。1998年発売 |
| 金属管継手 | 水道用銅管継手(ろう付け・スリーブ式)、銅管用継手(スリーブ式・フレア式)、青銅継手 |
| ステンレス継手 | SUS304 系・SUS316 系。最高許容圧力は −20〜40℃で 2.00MPa、200℃で 1.40MPa。冷温水・油・エアー・蒸気・ガス(可燃性・毒性を除く) |
オンダ製作所が解決できる課題
- 給水・給湯の樹脂管を、工具を減らしてワンタッチでつなぎたい
- 同社によると外径シール構造で流路を広くでき、圧力損失の積み重なりを抑えられる
- 銅管・ステンレス管の継手を同じメーカーでそろえたい
出典:会社概要|オンダ製作所、事業所所在地|オンダ製作所、ダブルロックジョイント|オンダ製作所、金属管継手|オンダ製作所、ステンレス製品|オンダ製作所
日本ヴィクトリック株式会社|ハウジング型(溝付き)継手
日本ヴィクトリックとは
東京都港区に本社を置き、1929年7月に創立された会社です(従業員 132名、2025年8月1日現在)。上水道・下水道・工業用水・農業用水・ダム・発電所など幅広い分野の管継手をつくっています(同社の会社概要)。

出典:日本ヴィクトリックの製品ページをもとに AI(Claude)で作成
日本ヴィクトリックの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| ハウジング型継手 | ゴムリング・ハウジング・ボルトナットでできていて、管端の加工の違いでリング型・ショルダー型・グルーブ型の3形式 |
| G型 | 鋼管・ステンレス鋼管用、25A〜200A、常用圧力 2.0MPa(試験水圧 4.0MPa)。日本消防設備安全センターの登録品 |
| 高圧の品種 | 製品一覧では、ロイヤル M 型は最大使用圧力 〜8.0MPa |
日本ヴィクトリックが解決できる課題
- 火気を使えない場所で、溶接なしに管をつなぎたい
- 地震や地盤沈下に備えて、少し動ける継ぎ目にしたい(同社は G 型に取り付け後の若干の可動性があるとしている)
- 消火配管・水道の大きな管を早く施工したい
公開されている実績・用途
- 同社のサイトには、水道事業、浄水場、発電所、製鉄所、高層ビル、空港、水管橋、トンネルなどの用途が挙げられています
出典:会社概要|日本ヴィクトリック、ハウジング型継手 製品一覧|日本ヴィクトリック、G型|日本ヴィクトリック、日本ヴィクトリック トップページ
積水化学工業株式会社|塩ビ管・ポリエチレン管「エスロン」
積水化学工業とは
大阪市北区と東京都港区に本社を置き、1947年3月3日に設立された会社です(従業員 26,752名、連結、2026年3月31日現在。同社の会社概要)。配管製品はエスロンタイムズのサイトで、塩ビ管・塩ビ管継手・ポリエチレン管・プラント資材などを案内しています。

出典:積水化学工業のエスロンタイムズをもとに AI(Claude)で作成
積水化学工業の得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 塩ビ管継手 | TS 継手は加圧の給水管(VP)用、DV 継手は非加圧の排水・通気管用、RR 継手はゴム輪式で接着剤を使わない。接着剤の塗布を目で確かめられる透明継手もある |
| ポリエチレン管 | 管と継手を電熱線で融着する EF(エレクトロフュージョン)接合。エスロハイパー AW は 20〜200、JW は 50〜300 |
| 軽さ | 4m あたりの重さは JW が 4.32kg、塩ビライニング鋼管が 22.64kg(同社の比較) |
可燃性なので、防火区画では防火処理が必要と同社は注記しています。
積水化学工業が解決できる課題
- 水道・給水・消火・冷温水の配管を、錆びない管にしたい
- 接着剤を使わずに樹脂の管をつなぎたい(EF 接合・ゴム輪)
- 同社によると、可とう性と EF 接合で地震に強い管路にできる
公開されている実績・用途
- 同社は、土木(水道配水管・給水管・下水道・ガス)、建築設備(給水・消火・空調の冷温水)、プラント(工業用水・薬液)の用途を挙げています
出典:会社概要|積水化学工業、エスロンタイムズ(積水化学工業の配管製品サイト)、塩ビ管継手|エスロンタイムズ(積水化学工業)、ポリエチレン管|エスロンタイムズ(積水化学工業)
よくある質問
管とサイズ
- 配管と配線の違いは何ですか?
- 配管は流体(水・蒸気・空気・油・ガスなど)を運ぶ管の系統で、配線は電気を通す電線の系統です。このページは流体の配管を扱っています。
- 15A と 1/2B は同じですか?
- 同じ呼び径の別の呼び方です。A はミリ、B はインチの呼び方で、SGP の外径はどちらも 21.7mm です(A呼称と B呼称)。
- 呼び径 25A の管の外径は 25mm ですか?
- いいえ。呼び径は外径そのものではありません。SGP の 25A の外径は 34.0mm です(A呼称と B呼称)。
- SGP と STPG はどう使い分けますか?
- SGP は使用圧力 1MPa 程度までの低圧の配管、STPG は 10MPa 程度までの圧力配管に使われます(日本製鉄。炭素鋼の管:SGP・STPG・STPT)。
継手・ねじ・フランジ
- エルボとチーズの違いは何ですか?
- エルボは流れの向きを 90°や 45°に変える継手、チーズ(T)は流れを3方向に分けたり合わせたりする継手です(形で分ける:エルボ・チーズ・ソケット・ニップル・ユニオン)。
- ニップルとソケットの違いは何ですか?
- ねじ込みの継手では、ソケットは両端がめねじで管どうしをつなぎ、ニップルは両端がおねじの短い管で継手どうしをつなぎます(形で分ける:エルボ・チーズ・ソケット・ニップル・ユニオン)。
- ユニオンは何のために使いますか?
- 配管の途中に、あとから外せる継ぎ目をつくるためです。絶縁材を入れた絶縁ユニオンは、異種金属の管をつなぐときにも使います(ユニオンとフランジ:分解できる継ぎ目)。
- テーパねじと平行ねじは組み合わせられますか?
- テーパおねじ R とテーパめねじ Rc・平行めねじ Rp の組み合わせが基本です。JIS B 0203 は、Rp を JIS B 0202 の平行おねじと組み合わせると、耐密性が確保できない場合があるとしています(テーパねじ(R・Rc・Rp)と平行ねじ(G))。
- フランジの 10K とは何ですか?
- JIS B 2220 の呼び圧力の一つです。呼び圧力と呼び径で寸法が決まるので、相手のフランジとそろえます(フランジ:呼び圧力と形式)。
腐食と表示
- ステンレス管と鋼管を直接つないでもよいですか?
- ステンレス協会の資料では、炭素鋼(亜鉛めっきを含む)とは絶縁が必要で、絶縁フランジや絶縁ユニオンを使います(異種金属の継ぎ目で腐食する)。
- 配管の色は決まっていますか?
- JIS Z 9102 で、水は青、蒸気は暗い赤、空気は白、ガスはうすい黄、油は茶色などと識別色が決まっています(配管の識別色(JIS Z 9102))。
回答は、このページの出典をもとに編集部がまとめたものです。
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- 溶接
- 断熱材(保温材)
- ねじ・ボルト・ナット・ワッシャー
- 圧力損失とは
- キャビテーションとは
- 線膨張係数(熱膨張)
- イオン化傾向(と異種金属接触腐食)
- 配管のサイズ(口径)を流量から決めたい
- ウォーターハンマー(水撃)を防ぎたい
- 異種金属の接触で起きる腐食(電食)を防ぎたい
- 流量を正しく測りたい(流量計の選び方)
出典・確認日
- JIS G 3452:2019 配管用炭素鋼鋼管(規格の要約ページ)
- JIS B 2301:2013 ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手(規格の要約ページ)
- JIS B 0203:1999 管用テーパねじ(規格の要約ページ)
- JIS B 2220:2012 鋼製管フランジ(規格の要約ページ)
- 配管用炭素鋼鋼管 SGP|日本製鉄
- 圧力配管用炭素鋼鋼管 STPG(JIS G 3454)|日本製鉄
- 圧力配管用・配管用炭素鋼鋼管の製造所一覧|日本製鉄
- JIS G 3456:2019 高温配管用炭素鋼鋼管(規格の要約ページ)
- JIS G 3459 配管用ステンレス鋼鋼管(規格の要約ページ)
- JIS G 3448 一般配管用ステンレス鋼鋼管(規格の要約ページ)
- JIS H 3300:2018 銅及び銅合金の継目無管(規格の要約ページ)
- 硬質ポリ塩化ビニル管の管種別の圧力と使用温度範囲一覧表|クボタケミックス
- 配管口径の呼び方 SGP(配管用炭素鋼鋼管)|トーケミ
- JIS B 2316:2017 配管用鋼製差込み溶接式管継手(規格の要約ページ)
- 高圧ガス事故事例情報シート H12-04「塔底油オーバーフラッシュ配管の腐食による漏えい、火災」|高圧ガス保安協会(神奈川県の公開版)
- プラント向け溶接式管継手|ベンカン機工(イプロス)
- JIS B 2311:2015 一般配管用鋼製突合せ溶接式管継手(規格の要約ページ)
- JIS B 2312:2015 配管用鋼製突合せ溶接式管継手(規格の要約ページ)
- ベンカン機工 トップページ
- ハウジング型継手 製品一覧|日本ヴィクトリック
- 塩ビ管継手|エスロンタイムズ(積水化学工業)
- G型|日本ヴィクトリック
- KKベスト(ステンレス鋼管用継手)|東尾メック
- JIS B 0202:1999 管用平行ねじ(規格の要約ページ)
- 管用ねじについて(FAQ)|オーエスジー
- 絶縁ユニオン IU-S/IU-V|オーエヌ工業
- 白黒管継手(JIS B 2301)|東尾メック
- PT370/PG370 溶接式管継手|ベンカン機工(イプロス)
- ステンレス鋼管と異種金属とを接続する場合の絶縁施工について(建築設備配管編)2015年9月|ステンレス協会
- JIS Z 9102:1987 配管系の識別表示(規格の要約ページ)
- 流れ加速型腐食/エロージョン・コロージョン|ATOMICA(原子力百科事典)
- ウォータハンマ(水撃)の発生要因と対策について|水道技術研究センター
- 配管の熱膨張|日本製鉄 配管サービス
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※製品名・会社名は各社の商標または登録商標です。本ページでは数値と事実だけを要約し、各社の文章・図は転載していません。JIS の内容は規格の要約ページで確かめた範囲で、規格票そのものではありません。圧力・温度の数値は各社の製品や資料の値で、条件によって変わります。
※アイキャッチ画像は、AI(ChatGPT)で生成したイメージです。実在の製品ではありません。図はAI(Claude)で作成した概念図です。
情報の確認日:2026年10月30日 本ページの内容は一般的な情報です。配管の設計・施工は、関係する法令(水道・高圧ガス・消防など)と規格、メーカーの資料に従ってください。各社の製品・サービスは、その会社の公開情報をもとに紹介しています。

