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ロジウムめっきとは:硬さ・厚さ・下地の選び方と用途(接点・プローブ・装飾)、割れと値段の注意点

ロジウムめっきは、白金族の貴金属ロジウムを、部品の表面にごく薄く付けるめっきです。

ロジウムめっきとは:硬さ・厚さ・下地の選び方と用途(接点・プローブ・装飾)、割れと値段の注意点
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20件出典

ロジウムめっきとは:硬さ・厚さ・下地の選び方と用途(接点・プローブ・装飾)、割れと値段の注意点

ロジウムめっきの槽と、めっきしたピンの断面の拡大図(AI[ChatGPT]で生成したイメージ画像)

壊れない・長持ちめっき導電と絶縁表面処理配線・コネクター

ロジウムめっきは、白金族の貴金属ロジウムを、部品の表面にごく薄く付けるめっきです。白く強く光り、硬く(HV800〜1000ほど)、変色しにくいので、アクセサリーや眼鏡の仕上げのほか、リードスイッチやプローブピンなど、すり減りやすい接点に使われます。選ぶときは、厚さ(装飾の0.05〜0.3 µmか、接点の厚付けか)、下地、割れ(クラック)、値段を先に考えます。

この記事では、ロジウムめっきの性質と硬さ、厚さと下地の決め方、銀・金めっきとの使い分け、厚付けの割れやはがれなどの注意点、品質の確かめ方、値段、依頼先の企業までをまとめます。

知りたいことから読む

目次

ロジウムめっきとは:何のために付けるか

ロジウムめっきは、貴金属の一種であるロジウム(Rh)を、金属の表面に薄く付ける表面処理です。銀白色の強い輝きと高い硬さを持ち、酸化や変色に強いため、装飾品から電子部品まで使われています(三ツ矢)。ジュエリーの分野では「ロジウムコーティング」とも呼ばれます。

出典:三ツ矢「ロジウムめっきとは?」(めっきのひろば)

何のために付けるか

目的使われる所の例ポイント
すり減りにくい接点をつくるリードスイッチ、摺動する接点、可動接点・断続接点硬く、接触抵抗が長く安定する(中嶋金属・ミクロエース)。摺動・摩耗の激しい接点に使う(三ツ矢)
検査用の接触子をつくるテストプローブ、プローブピン、プローブカード硬く、すずと反応しにくい(JX金属商事)
光を反射させる光学機器、光学部品(反射板)光を強く反射する(三ツ矢)。用途に反射板(JX金属商事)
白く光らせ、変色を防ぐアクセサリー、眼鏡、時計、楽器、銀製品の変色防止化学的に安定で、酸化・変色に強い(三ツ矢)

出典:中嶋金属「ロジウムメッキの厚膜仕様」、ミクロエース「ロジウムめっき」、三ツ矢「ロジウムめっき・ロジウムメッキ」、三ツ矢「ロジウムめっきとは?」(めっきのひろば)、JX金属商事「硫酸ロジウムめっき」

電気ロジウムめっきのしくみ

部品を陰極にして直流電源につなぎ、めっき液の中のロジウムイオンが部品の表面で金属のロジウムになるようすを示した図
図1 電気ロジウムめっきのしくみ
出典:三ツ矢「ロジウムめっきとは?」・Epner Technology の説明をもとに AI(Claude)で作成

ロジウムめっきは電解めっきの一種で、ロジウム化合物を溶かしためっき液の中で、部品を陰極にして電流を流し、ロジウムイオンを還元して表面に付けます(三ツ矢)。めっき液は、ロジウムの硫酸塩やリン酸塩を溶かした強い酸性の液で、薄い装飾用にはロジウムが 1 L に 1.5〜2 g の薄い液が使われ、厚付けにはほとんど硫酸浴が使われます(Epner Technology)。

出典:三ツ矢「ロジウムめっきとは?」(めっきのひろば)、Epner Technology「Rhodium Plating Technical Data」

【全3回の1回目】電気めっきの原理や仕組みを簡単に解説|テクパルコちゃんがイラストを使って電気めっきの仕組みについて簡単に説明します(YouTube の動画)
動画 【全3回の1回目】電気めっきの原理や仕組みを簡単に解説|テクパルコちゃんがイラストを使って電気めっきの仕組みについて簡単に説明します
出典:テクパルコの技術解説チャンネル(YouTube)

動画 電気めっきの原理と仕組み
出典:テクパルコの技術解説チャンネル(YouTube)

ロジウムめっきの性質:硬さ・電気・耐食

硬さ

銀めっきはHV70〜130ほど、ロジウムめっきはHV800〜1000ほどで、銀めっきの6倍以上の硬さであることを横棒で比べた図
図2 ロジウムめっきと銀めっきの硬さ
出典:オーエム産業・三ツ矢・中嶋金属・JX金属商事の公開値をもとに AI(Claude)で作成

ロジウムめっきの硬さは、中嶋金属が工業用で HV800〜1000、三ツ矢が硫酸浴から付けたもので HV800〜900(カタログ値)としています。JX金属商事の硫酸ロジウムめっき液では、H-8 が 930 Hv、F-20 が 1020 Hv です。銀めっき(オーエム産業の値で軟質 HV70〜90、硬質 HV110〜130)と比べると6倍以上の硬さで、摺動や摩耗の激しい接点に向きます。

オーエム産業は、装飾用(銀めっきの変色防止)を Hv550〜640、工業用を Hv800〜1000 と分けて載せています。硬さは浴・膜厚・測り方で変わるので、必要な値は発注のときに決めます。

出典:中嶋金属「ロジウムメッキの厚膜仕様」、三ツ矢「ロジウムめっき・ロジウムメッキ」、JX金属商事「硫酸ロジウムめっき」、オーエム産業「銀めっき」、オーエム産業「ロジウムめっき」

電気の通しやすさ

銀の地金1.587、ロジウムの金属自身4.9、ロジウムめっき膜9.2と65µΩ·cmを対数の横棒で比べた図
図3 比抵抗の比べ方
出典:Wikipedia「銀」・三ツ矢・中嶋金属・JX金属商事の公開値をもとに AI(Claude)で作成

三ツ矢と中嶋金属は、ロジウムの電気抵抗を 4.9 µΩ·cm とし、白金族(Pt・Pd・Ru・Rh・Ir)の中ではいちばん低いと説明しています。ただし、めっき膜の値は浴で変わり、JX金属商事の液では F-20 が 9.2 µΩ·cm、厚付けの H-8 が 65 µΩ·cm です。銀(20 ℃で 15.87 nΩ·m=1.587 µΩ·cm)より電気を通しにくいので、大きな電流を流す端子より、接触抵抗を長く安定させたい接点に使われます。

出典:三ツ矢「ロジウムめっき・ロジウムメッキ」、中嶋金属「ロジウムメッキの厚膜仕様」、JX金属商事「硫酸ロジウムめっき」、Wikipedia「銀」

耐食性・耐熱・反射

性質資料が述べていること
耐食性王水(硝酸1:塩酸3)にも溶けないほど、耐食性・耐酸化性がよい(オーエム産業)。酸・アルカリ・塩水で劣化しにくい(三ツ矢)
耐熱600 ℃まで変色しない(ミクロエース)。熱で変質・変色しにくい(三ツ矢)
反射率約80%(ミクロエース)
地金の性質密度 12.41 g/cm³、モース硬度 6.0(Wikipedia「ロジウム」)。融点は 1964 ℃(Wikipedia「Rhodium」)

出典:オーエム産業「ロジウムめっき」、三ツ矢「ロジウムめっきとは?」(めっきのひろば)、ミクロエース「ロジウムめっき」、Wikipedia「ロジウム」、Wikipedia「Rhodium」(英語)

厚さと下地の決め方

厚さの範囲

装飾の一般的な厚さ0.05〜0.3µmと、厚付けの液F-20の上限約10µm、H-8の上限約100µmを対数の目盛りで示した図
図4 ロジウムめっきの厚さの範囲
出典:三ツ矢・JX金属商事の公開値と清川メッキ工業・サンユーの説明をもとに AI(Claude)で作成

三ツ矢は、ニッケルやパラジウムの下地の上に 0.05〜0.3 µm ほどの薄い層を付けるのが一般的としています。接点などの工業用では厚くすることがあり、清川メッキ工業は通常 1〜2 µm で、最大 5〜10 µm まで付けられるとしています。めっき液では、JX金属商事の F-20 が 10 µm 程度まで、圧縮応力の皮膜になる H-8 が約 100 µm まで厚付けでき、H-8 は MEMS(電鋳による精密部品)にも使われています。

出典:三ツ矢「ロジウムめっきとは?」(めっきのひろば)、清川メッキ工業「ロジウムめっき」(コラム)、JX金属商事「硫酸ロジウムめっき」

下地

素地の上に下地(ニッケル・パラジウム・金・銀など)、その上にごく薄いロジウムが重なる断面と、それぞれの役割を示した図
図5 ロジウムめっきの層の例
出典:三ツ矢「ロジウムめっきとは?」・中嶋金属・Epner Technology の説明をもとに AI(Claude)で作成

ロジウムは直接付けず、ニッケルやパラジウムなどの下地を入れてから付けるのが一般的です(三ツ矢)。Epner Technology は、厚付けのロジウムは、素地の置換析出とめっき液の汚れを避けるため、ほとんどの場合、金・銀・ニッケルの下地の上に付けるとしています。ニッケルの下地の上にはストライクなしで付けられ、ほかの多くの素地ではニッケルのストライクが要ります。三ツ矢は、拠点ごとに下地のめっきとして Ni、Ni-P、Cu、Ag、金ストライクを挙げています。

出典:三ツ矢「ロジウムめっきとは?」(めっきのひろば)、Epner Technology「Rhodium Plating Technical Data」、三ツ矢「ロジウムめっき・ロジウムメッキ」

この節に関係する課題塗装・めっきが剥がれる

素材

ミクロエースは、鉄鋼(ステンレスを含む)・銅合金・真ちゅう合金・アルミ合金に対応できるとしています。三ツ矢のめっき検索では、素材ごとにめっきできるかを相談できます。素材によって前処理と下地が変わるので、材質をはっきり伝えて相談します(編集部の解説)。

出典:ミクロエース「ロジウムめっき」、三ツ矢「ロジウムめっき・ロジウムメッキ」

選び方:用途別の仕様とほかのめっきとの使い分け

用途別の選び方

したいことまず検討する仕様確かめること
リードスイッチ・摺動接点をすり減りにくくしたい工業用のロジウム、1〜2 µm ほど摺動の回数、相手の接点、接触抵抗
プローブピン・プローブカードをつくりたい硬い厚付けの硫酸浴すずとの反応、硬さ、膜厚と割れ
微細な部品にロジウムを付けたい薄付け(0.5 µm 前後)部品の大きさ、先端の形(バリ・鋭角)
光を反射させたいロジウムめっき(反射率 約80%の例)必要な反射率、下地の平らさ
装飾品を白く光らせたい0.05〜0.3 µm の薄い層下地の種類(ニッケルアレルギー)、すり減り
銀めっきの変色を防ぎたい銀の上にフラッシュのロジウムはんだ付けの要否、費用

表は、この記事の出典をもとに編集部が整理した目安です。

出典:中嶋金属「ロジウムメッキの厚膜仕様」、三ツ矢「ロジウムめっき・ロジウムメッキ」、JX金属商事「硫酸ロジウムめっき」、サンユー(微小微細めっき.com)「ロジウムめっき」、ミクロエース「ロジウムめっき」、三ツ矢「ロジウムめっきとは?」(めっきのひろば)、オーエム産業「ロジウムめっき」

銀めっき・金めっきとの使い分け

めっき向いていること気をつけること
ロジウムめっき硬く、摺動・摩耗の激しい接点。変色しにくく白い高価。厚付けで割れやすい。比抵抗は銀より大きい
銀めっき電気をいちばんよく通し、大電流の端子に向く硫黄で黒く変色する。やわらかい(銀めっき)
金めっき酸化しにくく、小さな電圧・電流の信号の接点に向く高価。硬質金と軟質金で用途が違う(金めっきの種類)

表は、この記事と関連ページの出典をもとに編集部が整理した目安です。三ツ矢は、ロジウムめっきの関連・代わりのめっきとして、パラジウム-コバルト合金めっき、白金めっき、無電解ニッケル-ボロン-タングステン合金めっきを挙げています。Epner Technology は、値段の安いパラジウムやルテニウムで、フラッシュの用途でもロジウムが一部置き換えられていくだろうとしています。

出典:三ツ矢「ロジウムめっき・ロジウムメッキ」、Epner Technology「Rhodium Plating Technical Data」

図面と発注書での指定

工業用のロジウムめっきには、米国の規格 ASTM B634 があります。対象は工業用の電気ロジウムめっきで、耐食性・接触抵抗・耐摩耗性・反射・耐熱のために使うものです。純度・外観・密着性・水素ぜい性・反射率・厚さを要求の項目にし、厚さで種類を分けています。日本の JIS では、工業用ロジウムめっきの規格は見つかりませんでした(編集部の確認)。発注のときは次を書きます。

  • 素地の材質(黄銅・りん青銅・ステンレス・アルミなど)
  • 下地の種類と厚さ(ニッケル・パラジウム・金ストライクなど)
  • ロジウムの厚さと、その厚さを保証する面
  • 必要な硬さと測り方、接触抵抗・反射率の要否
  • 割れ(クラック)の許容、外観の基準
  • 鉄鋼の部品なら、水素ぜい性を除く熱処理の条件
  • 部分めっきの範囲、数量(試作か量産か)

出典:ASTM B634-14a(2021) Electrodeposited Coatings of Rhodium for Engineering Use

注意点:割れ・はがれ・値段

厚付けの割れ(クラック)

清川メッキ工業は、厚付けすると皮膜の内部の応力でクラックが出やすいとし、クラックは外観の不良だけでなく耐食性の低下にもつながるとしています。サンユーも、ロジウムめっきは電着応力が比較的大きく、クラックが生じやすいとしています。Epner Technology は、薄い液では電流効率が低く水素が多く出て、陰極の表面で液がアルカリ寄りになり、ロジウムの塩が加水分解して不純物や応力の原因になるとし、厚付けではロジウムと酸の濃度を上げて応力を下げるとしています。JX金属商事の H-8 は圧縮応力、F-20 は引張応力の皮膜です。

出典:清川メッキ工業「ロジウムめっき」(コラム)、サンユー(微小微細めっき.com)「ロジウムめっき」、Epner Technology「Rhodium Plating Technical Data」、JX金属商事「硫酸ロジウムめっき」

先端の腐食

サンユーは、先端が鋭角だったりバリがあったりすると、先端腐食が生じる可能性があり、コントロールが難しいめっきだとしています。プローブピンや接点の先端は、形と前処理を含めて相談します。

出典:サンユー(微小微細めっき.com)「ロジウムめっき」

すり減り・はがれと下地

三ツ矢は、めっきの層がとても薄いので、すり減りやはがれで下地が出ると、変色や劣化のおそれがあるとしています。ロジウム自体はアレルギーを起こしにくい金属とされますが、下地のニッケルやパラジウムは金属アレルギーを起こしやすく、下地が出ると症状が出る可能性があり、特にニッケルに注意が要るとしています。肌に触れる部品では、下地の金属を確かめます。

出典:三ツ矢「ロジウムめっきとは?」(めっきのひろば)

値段

ロジウムの価格が、2016年の700ドル未満から2021年3月の29,800ドルまで上がり、2026年11月6日には9,200ドルであることを棒で示した図
図6 ロジウムの価格の動き
出典:Wikipedia「Rhodium」(英語)・Trading Economics の値をもとに AI(Claude)で作成

三ツ矢は、ロジウムめっきの大きなデメリットをコストの高さとし、ロジウムは希少金属で価格が高騰しやすいとしています。ロジウムの価格は、1トロイオンスあたり2016年に700ドル未満、2021年にほぼ30,000ドルと大きく動きました(Wikipedia 英語版)。Trading Economics では、2021年3月の29,800ドルが史上最高値で、2026年11月6日は9,200ドルでした。需要の約80%は自動車の排ガスの触媒です(Wikipedia 英語版)。見積もりは時期で大きく変わるので、必要な厚さと面積を絞って相談します(編集部の解説)。

出典:三ツ矢「ロジウムめっきとは?」(めっきのひろば)、Wikipedia「Rhodium」(英語)、Trading Economics「ロジウム」

品質の確かめ方

項目方法の例注意
厚さβ線後方散乱法・蛍光X線法(壊さない)、断面の顕微鏡観察(壊す)(ASTM B634)薄い装飾のめっきは測り方を決めておく
密着性ASTM B634 の要求の項目前処理で高める(三ツ矢)
外観・割れ外観の検査で、傷・しみ・はがれを確かめる(三ツ矢)厚付けではクラックの許容を決める
硬さビッカース硬さ浴・膜厚で変わる
反射率・純度ASTM B634 の要求の項目(反射率・純度)光学部品では必要な波長を決める
水素ぜい性めっき前の応力除去、めっき後のぜい化除去(ASTM B634)高強度の鋼の部品

出典:ASTM B634-14a(2021) Electrodeposited Coatings of Rhodium for Engineering Use、三ツ矢「ロジウムめっきとは?」(めっきのひろば)

事例

摺動接点の端子

銀白色にロジウムめっきした、穴のある曲げ加工の端子がたくさん重なっている写真
写真 ロジウムめっきの加工サンプル
出典:三ツ矢「ロジウムめっき」

三ツ矢は、ロジウムめっきを摺動や摩耗の激しい可動接点・断続接点に使い、摺動接点用として長年の実績があるとしています。使われる分野は、電子・通信機器のコネクターと半導体です。

出典:三ツ矢「ロジウムめっき・ロジウムメッキ」

プローブと MEMS

JX金属商事の硫酸ロジウムめっき液は、プローブカード・プローブピン・リードスイッチなどの電子部品や接点部品、電鋳による精密機械部品(MEMS)、光学部品(反射板)、医療の分野(マンモグラフィー用のフィルター、X線不透過マーカー)に使われています。清川メッキ工業も、電気接点部品・摺動部品・プローブ部品で検討されることがあるとしています。

出典:JX金属商事「硫酸ロジウムめっき」、清川メッキ工業「ロジウムめっき」(コラム)

装飾品

装飾品では、ネックレスや指輪などのアクセサリー、眼鏡、時計、楽器に使われ、銀に代わる輝きと変色防止の効果を出します(三ツ矢)。オーエム産業は、宝飾品に使われてきたロジウムめっきが、いまは電子部品の接点やスイッチ部材にも使われているとしています。

出典:三ツ矢「ロジウムめっきとは?」(めっきのひろば)、オーエム産業「ロジウムめっき」

企業紹介(ロジウムめっき技術)

ロジウムめっきを受託する企業を、得意な分野が重ならないように選びました。●は各社の公式サイトで取り扱いや数値を確認できた項目で、空欄は扱っていないという意味ではありません。

企業接点・電子部品硬さの公開値厚さの公開値(1 µm 超)方式・下地の表アルミ合金
三ツ矢●●●
清川メッキ工業●●●
ミクロエース●●●
サンユー●●●
オーエム産業●
三ツ矢0.05〜0.3、ミクロエース0.05〜1、サンユー約0.2〜1.5、清川メッキ工業の通常1〜2と厚付け5〜10µmを対数の目盛りで比べた図
図7 各社が公開しているロジウムめっきの厚さ
出典:三ツ矢・ミクロエース・サンユー・清川メッキ工業の公開ページの値をもとに AI(Claude)で作成

困りごとから相談先を探す

困りごと相談先の例
摺動接点にロジウムを付けたい。方式や下地を選びたい三ツ矢
プローブや接点に、割れずに厚く付けたい清川メッキ工業
アルミ合金やステンレスの部品に付けたいミクロエース
とても小さな部品・ピンに付けたいサンユー
フープ材・コイル材のめっきも含めて相談したいオーエム産業

株式会社三ツ矢|摺動接点のロジウムと拠点ごとの方式

三ツ矢は、東京都品川区に本社を置く、機能めっきの会社です。ロジウムめっきでは、摺動接点用として長年の実績があるとしています。

三ツ矢の得意技術

技術内容
硬さ硫酸浴からのロジウムで Hv800〜900(カタログ値)
方式拠点ごとにラック・バレル・網付け(五反田:ラック・網付け、八王子:ラック、米沢:バレル・網付け)
下地Ni・Ni-P・Cu・Ag・金ストライク(拠点ごと)
対応量産・量産試作・試作

三ツ矢が解決できる課題

  • 摺動・摩耗の激しい可動接点にロジウムを付けたい
  • 部品の形に合う方式(バレル・ラック)を選びたい
  • 試作から量産まで同じ会社に頼みたい

公開されている実績・用途

  • 電子・通信機器のコネクター、半導体、可動接点・断続接点

出典:会社概要|三ツ矢、三ツ矢「ロジウムめっき・ロジウムメッキ」、三ツ矢「ロジウムめっきとは?」(めっきのひろば)

清川メッキ工業株式会社|割れを出さない厚付けのロジウム

清川メッキ工業とは

清川メッキ工業は、福井県福井市に本社を置くめっき会社です。金・銀・パラジウム・白金・ロジウム・ルテニウムなどの貴金属めっきを相談できます。

清川メッキ工業の得意技術

技術内容
厚さ通常 1〜2 µm。厚付けでもクラックが出ない工法で、最大 5〜10 µm
硬さ800〜1,000 HV
貴金属めっき金・銀・パラジウム・白金・ロジウム・ルテニウム

清川メッキ工業が解決できる課題

  • プローブや接点に、割れずに厚いロジウムを付けたい
  • ルテニウム・パラジウムなどほかの貴金属と比べて相談したい

公開されている実績・用途

  • 電気接点部品、摺動部品、プローブ部品

出典:会社概要|清川メッキ工業、清川メッキ工業「ロジウムめっき」(コラム)

ミクロエース株式会社|鉄鋼・銅合金・アルミ合金へのロジウム

ミクロエースとは

ミクロエースは、宮崎県宮崎市に本社を置く金属表面処理の会社で、めっき・アルマイト処理・電解研磨・化成処理を行っています。

ミクロエースの得意技術

技術内容
厚さ・硬さ0.05〜1 µm、800〜900 Hv
素材鉄鋼(ステンレスを含む)・銅合金・真ちゅう合金・アルミ合金
性質(同社の説明)600 ℃まで変色なし、反射率 約80%

ミクロエースが解決できる課題

  • アルミ合金やステンレスの部品にロジウムを付けたい
  • 光学機器の部品を光らせたい

公開されている実績・用途

  • 接触抵抗が長く安定すべき接触子、摩耗の激しい接触子(リードスイッチなど)、電子機器、光学機器

出典:会社概要|ミクロエース、ミクロエース「ロジウムめっき」

株式会社サンユー|微小な部品への薄付けと厚付け

サンユーとは

サンユーは、静岡県掛川市に本社を置き、めっき加工・熱処理・研磨処理を行う会社です。「微小微細めっき.com」で、とても小さな部品への貴金属めっきを紹介しています。

サンユーの得意技術

技術内容
厚さ薄付け 0.5 µm 程度(形状によっては 0.2 µm 以下)、厚付け 1.5 µm 程度まで(材料は相談)
純度Rh 99.9%
硬さ表では 800〜1000 Hv、本文では 700〜800 Hv と記載
注意として挙げていること電着応力が比較的大きくクラックが生じやすい。先端が鋭角やバリだと先端腐食の可能性

サンユーが解決できる課題

  • 小さなピンや端子にロジウムを付けたい
  • 薄付けと厚付けのどちらにするか相談したい

公開されている実績・用途

  • 電子・半導体・弱電の接点・端子・コネクター・ピン

出典:会社概要|サンユー(微小微細めっき.com)、サンユー(微小微細めっき.com)「ロジウムめっき」

オーエム産業株式会社|装飾用と工業用の硬さを分けて案内

オーエム産業とは

オーエム産業は、岡山市北区に本社を置くめっき会社です。ロジウムめっきを、装飾用と工業用に分けて紹介しています。

オーエム産業の得意技術

技術内容
硬さ装飾用 Hv550〜640(銀めっきの変色防止)、工業用 Hv800〜1000
耐食性王水にも溶けないほど耐食性・耐酸化性がよい
材料(ページの欄)銅系・ステンレス系・チタン系材料、プリント基板、フープ材・コイル材

オーエム産業が解決できる課題

  • 電子部品の接点・スイッチ部材にロジウムを付けたい
  • 銀めっきの変色を防ぎたい

公開されている実績・用途

  • 電子部品の接点、スイッチ部材、宝飾品

出典:会社概要|オーエム産業、オーエム産業「ロジウムめっき」

よくある質問

ロジウムめっきとは何ですか?
白金族の貴金属ロジウムを、部品の表面に薄く付けるめっきです。白く光り、硬く、変色しにくいので、装飾品と、すり減りやすい接点に使われます。
ロジウムめっきの硬さはどれくらいですか?
公開されている例では HV800〜1000 ほどです。銀めっき(HV70〜130 ほど)の6倍以上で、浴や膜厚で変わります。
厚さはどれくらいですか?
装飾では 0.05〜0.3 µm ほどが一般的です。接点では 1〜2 µm、厚付けでは 5〜10 µm の例があり、厚付けの液には 100 µm まで付けられるものもあります。
下地は必要ですか?
ふつうはニッケルやパラジウムなどの下地を入れてから付けます。厚付けでは、金・銀・ニッケルの下地の上に付けるのがほとんどです。
ロジウムめっきははがれますか?
層がとても薄いので、すり減ったりはがれたりすると下地が出て、変色や劣化のおそれがあります。肌に触れる部品では、下地のニッケルに注意します。
なぜ値段が高いのですか?
ロジウムが希少金属で、価格が大きく動くためです。1トロイオンスあたり2021年3月に29,800ドル、2026年11月6日は9,200ドルでした。
銀めっきとどちらがよいですか?
大きな電流の端子には電気をよく通す銀、すり減りやすい接点や変色させたくない所には硬いロジウムが向きます。銀の上にロジウムを重ねて変色を防ぐ使い方もあります。
厚く付けると割れますか?
厚付けすると内部の応力でクラックが出やすくなります。割れを出さない工法や、圧縮応力の皮膜になる液もあるので、必要な厚さを伝えて相談します。

回答は、このページの出典をもとに編集部がまとめたものです。

出典・確認日

※製品名・会社名は各社の商標または登録商標です。図と文章は、各社の資料の数値と事実を要約して編集部が作成しました。

※アイキャッチ画像は、AI(ChatGPT)で生成したイメージです。実在の製品ではありません。図はAI(Claude)で作成した概念図です。

情報の確認日:2026年11月7日 本ページの内容は一般的な情報です。数値は出典の例で、実際の選定と発注は最新の規格、メーカーの資料、適用する仕様書で確かめてください。

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