塗装・めっきが剥がれる

鋼板の塗膜が一部めくれて素地が見え、膨れの中に錆がある様子を描いた断面のイラスト

塗装した部品を曲げたら塗膜がパリパリと剥がれた、めっきした部品が組み付けや使用中に浮いてきた、出荷してしばらくしたら塗膜が水ぶくれのように膨れた。こうした剥がれの多くは、前処理の不足や素材との相性によって、皮膜の密着が足りないことが原因です。

どの面で剥がれたのか、いつ剥がれたのかによって、効く対策は変わります。まずは次のマトリクスで、自分の課題に近いものと、使える技術を確かめてください。

目次

課題と解決技術のマトリクス

◎ 第一候補○ 有効△ 条件によって有効

※記号は一般的な傾向に基づく目安です。実際の効果は、素材、皮膜の種類、使用環境によって異なります。

記号の理由と出典(23件)

マトリクスの記号ごとに、理由と出典をまとめました。出典が「編集部の解説」のものは、この記事の本文の説明をもとにした編集部の評価です。症状の記号を押すと、その症状の説明へ移ります。

症状技術記号理由出典
A前処理◎密着不良の原因の多くが素地に残る油分・酸化膜・汚れにあり、それを取り除く前処理が第一候補表面技術 58巻5号
A表面改質○プラズマ照射で表面を塗料やめっきがなじみやすい状態にでき、密着を助けるため有効魁半導体
A下地処理・プライマー◎皮膜が素地に直接付かない場合に、素材に合った下地を間に入れて密着を確保できるため第一候補編集部の解説
A工程管理○同じ前処理でも条件がばらつくと剥がれるため、条件をそろえる管理で再発を防げ有効編集部の解説
A評価・分析○剥離面に残った物質を調べ、密着を妨げた汚れを特定して対策を選べるため有効ユーロフィンFQL
B前処理○下塗りの表面の汚れや水分が層間の剥がれの原因になるため、上塗り前に取り除けば有効編集部の解説
B下地処理・プライマー○塗料どうしの相性が悪い場合の橋渡しになるが、主因は塗装間隔のため有効止まり編集部の解説
B工程管理◎塗装間隔や乾燥条件、混合比を守ることで、層間剥がれの主な原因に直接対処できるため第一候補日本ペイント
B評価・分析○多層膜のどの界面の密着が弱いかを特定でき、原因の見当がつくため有効ダイプラ・ウィンテス
C前処理◎素地に残った塩分や水分が膨れの原因になるため、錆・塩分・水分を除く前処理が第一候補日本ペイント
C工程管理○素地の乾燥や膜厚、焼付条件を管理して、水分や気化ガスを閉じ込めないようにできるため有効編集部の解説
C評価・分析○膨れの中身や界面の付着物を分析して、水・錆・溶剤のどれが原因か分かるため有効編集部の解説
D前処理○密着がもともと弱い場合は前処理で改善できるが、内部応力には効かないため有効止まり編集部の解説
D下地処理・プライマー○素材に合った下地処理で界面の密着を確保でき、曲げ加工に耐える土台になるため有効編集部の解説
D工程管理◎内部応力が高くなる原因のめっき液の寿命や条件を管理でき、加工で剥がれる主因に対処できて第一候補黒坂鍍金工業所
D評価・分析○加工後の状態で密着を数値で比べられ、条件の良し悪しを判断できるため有効ダイプラ・ウィンテス
E前処理◎ブラストなどで材料を選ばず細かな凹凸を作れ、付きにくい素材にも皮膜を引っかけられて第一候補不二製作所
E表面改質◎プラズマで樹脂やステンレスなどの濡れ性を高められ、付きにくい素材に直接効くため第一候補魁半導体
E下地処理・プライマー◎アルミのジンケートやステンレスのストライクめっきなど、素材ごとの下地で密着を確保できるため第一候補黒坂鍍金工業所
E工程管理△同じアルミでも合金の種類で前処理の難しさが変わるため、材料ごとに条件を管理する場合に限り有効編集部の解説
E評価・分析○素材ごとに表面の状態が違うので、密着の弱い所を分析で確かめられるため有効編集部の解説
F工程管理○成形から保管、搬送までの工程で汚れの元を洗い出せば、再発の原因を見つけられるため有効編集部の解説
F評価・分析◎剥離面を分析して汚れの正体と元を突き止めた事例があり、原因不明の再発に最も直接的なため第一候補ユーロフィンFQL

課題の診断と解決策

A

素地から皮膜ごと剥がれる

剥がれた面に素地の金属や樹脂がそのまま見えている。テープ試験や曲げで、皮膜がまとまって取れる。

素地との界面に油分や酸化膜が残り、皮膜が1枚のまま素地から剥がれて金属が見えているイメージ
イメージ(AI[ChatGPT]で生成)
起きている現象
素地と皮膜の間(界面)の密着が足りない状態です。素地の表面に油分、酸化膜、汚れ、離型剤などが残っていると、皮膜が素地に直接くっつくことができません。めっきの密着不良の多くは、前処理に原因があるといわれています。
解決に使える技術
  • 前処理脱脂・酸洗い・ブラストで、油分・酸化膜・錆を取り除き、表面を整える
  • 下地処理・プライマー素材に合った下地めっきやプライマーを入れる
  • 評価・分析剥離面を分析し、界面に何が残っていたかを突き止める
選ぶときの注意

前処理を強化しても再発する場合は、汚れの元が前処理より前の工程(成形、保管、搬送)にあることがあります。

B

塗り重ねた層の間で剥がれる

下塗りは素地に残っているのに、上塗りだけが剥がれる。塗り直した部分が剥がれる。

下塗りは素地に残ったまま、上塗りだけが下塗りとの間から剥がれているイメージ
イメージ(AI[ChatGPT]で生成)
起きている現象
塗り重ねた塗膜どうしの間で、密着が足りない状態です。下塗りから上塗りまでの間隔が長すぎて表面がもろくなった場合や、下塗りの表面に汚れや水分が付いた場合、塗料どうしの相性が悪い場合に起きます。
解決に使える技術
  • 工程管理塗装間隔、乾燥・硬化条件、2液形塗料の混合比を守る
  • 前処理上塗りの前に、下塗りの表面の汚れや水分を取り除く
  • 評価・分析多層膜のどの界面で剥がれているかを特定する
選ぶときの注意

塗料の組み合わせと塗装間隔は、塗料メーカーが指定する条件に従うのが基本です。

C

皮膜が膨れる(ブリスター)

塗膜やめっきが水ぶくれのように浮き上がる。膨れを破ると、中に錆や液体がある。

皮膜の下にたまった水分と錆が皮膜を押し上げ、水ぶくれのように膨れているイメージ
イメージ(AI[ChatGPT]で生成)
起きている現象
皮膜の下に水や溶剤が入り込んだり、閉じ込められたりして気化すると、皮膜が押し上げられて膨れます。皮膜の下で錆が進み、その錆が膨らんで皮膜を押し上げる場合もあります。素地に塩分や水分が残ったまま塗装すると起きやすくなります。
解決に使える技術
  • 前処理錆・塩分・水分を取り除き、化成処理で耐食性を高める
  • 工程管理素地の乾燥、膜厚、乾燥・焼付条件を管理する
  • 評価・分析膨れの中身や界面の付着物を分析する
選ぶときの注意

耐熱塗料を塗装後に急加熱した場合や、溶接後すぐに塗装した部分では、ガスが発生して膨れることがあります。

D

曲げ・プレス・カシメで剥がれる

処理した直後は問題ないのに、曲げ加工や圧入、カシメをしたところで皮膜が割れたり剥がれたりする。

曲げた板の外側で皮膜が素地の伸びについていけず、割れて剥がれているイメージ
イメージ(AI[ChatGPT]で生成)
起きている現象
皮膜が素地の変形についていけず、割れたり剥がれたりする状態です。密着がもともと弱い場合に加え、皮膜の内部応力が高い場合に起きやすくなります。無電解ニッケルめっきでは、めっき液を寿命を超えて使い続けると内部応力が増え、めっき層の内部で剥がれやすくなります。
解決に使える技術
選ぶときの注意

処理してから加工するのか、加工してから処理するのかで、皮膜にかかる負担は変わります。工程の順番もあわせて見直します。

E

樹脂やステンレスなど付きにくい素材に処理したい

樹脂、ステンレス、アルミ、CFRPなどに塗装やめっきをしたいが、うまく密着しない。

なじみにくい樹脂の表面で、塗料がはじかれて粒になり、膜にならないイメージ
イメージ(AI[ChatGPT]で生成)
起きている現象
素材によって、表面の状態と必要な処理が違います。ステンレスは表面の不働態皮膜が、アルミはすぐに再生する酸化皮膜が、めっきの密着を妨げます。樹脂は皮膜と化学的に結びつきにくいため、表面をなじみやすくするか、細かな凹凸を作って皮膜を引っかける必要があります。
解決に使える技術
  • 表面改質プラズマなどで表面を処理し、塗料のなじみ(濡れ性)を上げる
  • 下地処理・プライマーアルミのジンケート処理、ステンレスのストライクめっき、樹脂用のプライマーを使う
  • 前処理ブラストで表面に細かな凹凸を作る
選ぶときの注意

同じアルミでも、合金の種類によって前処理の難しさが変わります。相談するときは、材料の種類と番号を正確に伝えます。

F

対策しても再発する・原因がわからない

前処理を強化したり、処理業者を変えたりしたのに、また剥がれる。

剥がれた面を拡大して、素地に残った付着物を調べるイメージ
イメージ(AI[ChatGPT]で生成)
起きている現象
原因を正しく特定できていない可能性があります。剥がれた面に何が残っているか、どの界面で剥がれているかを調べないまま対策すると、本当の原因を見落とします。
解決に使える技術
  • 評価・分析剥離面を表面分析し、汚れや成分の異常を突き止める
  • 工程管理成形から保管、搬送、処理までの工程で、汚れの元を洗い出す
選ぶときの注意

剥がれた部品は、素手で触ったり洗ったりせずに保管します。剥離面に残った付着物が、原因を突き止める手がかりになります。

なぜ塗装やめっきが剥がれるのか

金属の上では皮膜と素地が直接結びつき、樹脂の上では皮膜が表面の凹凸に食い込んで留まるイメージ
密着のしくみ:金属は原子どうしで結びつき、樹脂は凹凸への食い込み(アンカー効果)で留まるイメージ(AI[ChatGPT]で生成)

塗膜やめっきは、素地の表面にしっかりくっついていてはじめて、防錆や装飾などの役割を果たします。金属の上のめっきでは、素地とめっきの原子どうしが直接結びつくことで強く密着します。一方、樹脂の上では皮膜と化学的に結びつく力が弱いため、表面を粗くして皮膜を凹凸に食い込ませる「アンカー効果」で密着を確保します。

皮膜の下の錆の膨張、閉じ込められた水分の気化、皮膜の内部応力が、皮膜を剥がそうとするイメージ
剥がそうとする力:錆の膨張、水分や溶剤の気化、皮膜の内部応力イメージ(AI[ChatGPT]で生成)

剥がれは、皮膜を剥がそうとする力が、密着する力を上回ったときに起きます。剥がそうとする力には、皮膜そのものが持つ内部応力、温度変化による素地と皮膜の伸び縮みの差、皮膜の下で進む錆の膨張、入り込んだ水分や溶剤の気化などがあります。

素地の表面に残った油分・酸化膜・汚れの層が、皮膜と素地の間に挟まっているイメージ
密着を弱める原因:素地に残った油分・酸化膜・汚れイメージ(AI[ChatGPT]で生成)

密着する力を弱める代表的な原因は、素地に残った油分、酸化膜、汚れです。めっきの密着不良の80%は前処理に原因がある、といわれています。

塗膜・めっきが剥がれる4つの型(界面剥離、層間剥離、凝集破壊、膨れ)を示す断面の模式図
剥がれる場所の4つの型と、主な原因
AI(Claude)で作成

剥がれた面を観察すると、原因の見当がつきます。素地が見えていれば界面の密着不足、塗膜の層の間で剥がれていれば塗り重ねの条件や塗料どうしの相性、皮膜の中で割れていれば硬化不良や内部応力、膨れていれば皮膜の下の錆や水分が疑われます。

あわせて、いつ剥がれたのか(処理した直後、加工した後、使い始めてしばらくしてから)を整理すると、工程のどこに原因があるのかを絞り込めます。処理した直後なら前処理や処理条件、加工した後なら皮膜の追従性や内部応力、使用中なら腐食や温度変化など使用環境の影響が考えられます。

出典:めっき皮膜の密着性とその改善方法(表面技術 58巻5号)、塗膜のはくり(技術資料)|日本ペイント、塗膜のふくれ(技術資料)|日本ペイント

解決技術の詳細

剥がれの対策は、密着する力を高める対策(前処理、表面改質、下地処理・プライマー)と、条件をそろえて剥がそうとする力やばらつきを減らす対策(工程管理)、そして原因を突き止める評価・分析に分かれます。基本は、剥がれた面を調べて原因を特定し、それに合った対策を選ぶことです。

前処理で汚れと酸化膜を取り除く

前処理は、素地の表面から油分、錆、酸化膜、汚れを取り除き、皮膜が付きやすい状態に整える工程です。代表的な方法に、脱脂、酸洗い、ブラスト、化成処理があります。

ブラストは、研磨材を吹き付けて表面を清浄にすると同時に、細かな凹凸を作る方法です。凹凸に塗料が入り込むアンカー効果と、表面積が増えることによって密着が高まります。化成処理は、素地の表面に薄い皮膜を作って塗膜の密着性を高める処理で、リン酸亜鉛処理のほか、ジルコニウム系の化成処理も使われています。

表面改質で塗料のなじみを良くする

樹脂など、塗料をはじきやすい素材では、プラズマなどで表面を処理して、濡れ性(液体のなじみやすさ)を上げる方法があります。プラズマを照射すると、表面にOH基などが付き、水や塗料がなじみやすくなります。自動車の樹脂部品の塗装前処理などにも使われています。

下地処理・プライマーで素材との橋渡しをする

皮膜が素地に直接付きにくい場合は、間に下地を入れます。めっきでは、アルミにはジンケート処理、ステンレスには活性化処理とニッケルストライクめっきなど、素材ごとに必要な下地処理があります。塗装では、素材に合ったプライマー(下塗り塗料)を使います。

工程管理で条件をそろえる

同じ前処理、同じ塗料を使っていても、条件がばらつくと剥がれます。塗装では、塗装間隔、乾燥・焼付条件、膜厚、2液形塗料の混合比、塗装するときの湿度などを管理します。めっきでは、めっき液の成分と寿命を管理し、内部応力の高い皮膜ができないようにします。高強度鋼では、めっき後に水素脆化を防ぐためのベーキング(加熱処理)を実施しているかも確認します。

屋外など温度差の大きい環境では、昼夜や季節の温度変化で素地と皮膜が伸び縮みし、界面に力がかかります。この力が密着する力を上回ると剥がれるため、使用環境の温度差も考えて、皮膜の種類や膜厚を選びます。

評価・分析で原因を突き止める

密着性の評価には、塗膜ではJIS K 5600-5-6のクロスカット法、めっきではJIS H 8504に定められたテープ試験などがあります。クロスカット法は、塗膜に格子状の切れ目を入れてテープで剥がし、剥がれた範囲に応じて0から5の6段階に分類する方法です。

クロスカット法の分類0から5の、はがれ方の模式図
クロスカット法の分類の模式図
AI(Claude)で作成

クロスカット法は付着の強さを数値で測る方法ではなく、JISも付着性の測定にはプルオフ法(JIS K 5600-5-7)を参照するよう示しています。密着の強さを数値で比べたい場合は、引きはがしに必要な力を測るプルオフ法や、斜めに切削しながら剥離強度を測るSAICAS(サイカス)などを使います。

原因を突き止めるには、剥離面を分析します。XPS(X線光電子分光)で剥離面に残った汚れを調べたり、FT-IR(赤外分光)で塗膜の成分を調べたりすることで、汚れの元や配合の誤りを特定できます。

出典:JIS K 5600-5-6 付着性(クロスカット法)、塗膜の熱サイクルによる付着性への影響(DNTコーティング技報 No.19)|大日本塗料、ジルコニウム化成処理|ヒバラコーポレーション、自動車内装部品|日本プラズマトリート

塗装・めっきの剥がれ対策の技術を持つ企業

各企業が解決できる課題と技術の内容を、企業が公開している情報をもとに紹介します。

企業解決できる課題種類何ができるか合う症状
不二製作所ブラスト加工研磨材を圧縮空気で吹き付けて、錆や汚れの除去と密着しやすい表面づくりを同時に行う。CFRP・フッ素樹脂コーティング・めっきの前処理にも対応。A 素地から皮膜ごと剥がれる
C 皮膜が膨れる(ブリスター)
E 樹脂やステンレスなど付きにくい素材に処理したい
魁半導体装置メーカー(プラズマ)プラズマによる表面改質・洗浄の装置で、樹脂やガラスなど塗料をはじく素材の濡れ性を上げる。E 樹脂やステンレスなど付きにくい素材に処理したい
黒坂鍍金工業所めっき加工めっきの剥離や密着不良の原因と対策の考え方を公開。アルミやステンレスへのめっき、無電解ニッケルめっきの内部の剥がれにも対応。A 素地から皮膜ごと剥がれる
D 曲げ・プレス・カシメで剥がれる
E 樹脂やステンレスなど付きにくい素材に処理したい
ダイプラ・ウィンテス評価機器メーカーSAICASで塗膜の密着を数値で比べ、多層膜のどの界面が弱いかを調べる。付着性能などの受託試験にも対応。B 塗り重ねた層の間で剥がれる
D 曲げ・プレス・カシメで剥がれる
F 対策しても再発する・原因がわからない
ユーロフィンFQL受託分析剥離面を分析して、塗装剥がれや接着不良の原因を特定する。剥離面からシリコーンや洗浄剤の残渣を突き止めた事例を公開。B 塗り重ねた層の間で剥がれる
C 皮膜が膨れる(ブリスター)
F 対策しても再発する・原因がわからない
企業名を押すと各社の紹介へ、症状を押すと上の症状の説明へ移ります(各社の公開情報をもとに編集部で整理。課題の絵は AI[ChatGPT]で生成したイメージ)

株式会社不二製作所|ブラストによる塗装・めっきの前処理

不二製作所とは

不二製作所は、エアーブラストの技術を手がける企業です。研磨材を圧縮空気で吹き付けて、錆や汚れの除去と、密着しやすい表面づくりを同時に行います。

エアーブラストで錆や汚れを削り取って細かな凹凸を作り、塗膜が密着しやすくなる仕組みの模式図
エアーブラストによる前処理の仕組み
出典:不二製作所の公開情報をもとに AI(Claude)で作成

不二製作所の得意技術

技術内容
エアーブラストによる前処理錆や汚れを削り取りながら、方向性のない細かな凹凸を作る。除錆度Sa2½〜Sa3の素地調整ができる
材料を選ばない前処理金属、樹脂、セラミックスなどの材料を問わず処理できる。CFRPでは、炭素繊維を傷つけずに表面の樹脂層だけを取り除ける

ブラストした面は濡れ性が高まり、塗料や接着剤がなじみやすくなります。

不二製作所が解決できる課題

  • 錆や汚れが残ったまま塗装して、塗膜が剥がれる問題を解決したい
  • CFRPの塗装・接着の前処理で、表面の樹脂層だけを均一に取り除きたい
  • フッ素樹脂コーティングやめっきの前に、密着しやすい表面を作りたい

公開されている実績

  • SS材の大型部品の塗装前処理
  • 調理器具のフッ素樹脂コーティング前処理と、不良品のコーティング剥離・再処理
  • 製鉄・製紙・フィルム関連の大型ロールのめっき前処理

出典:接着・塗装・溶射前処理|不二製作所

株式会社魁半導体|プラズマによる表面改質

魁半導体とは

魁半導体は、京都工芸繊維大学大学院でのプラズマ研究の成果をもとに創業した、京都市の大学発ベンチャー企業です。プラズマによる表面改質・洗浄の装置を手がけています。

魁半導体の真空プラズマ装置TSM-90
魁半導体の真空プラズマ装置「TSM-90」(出典:針用真空プラズマ装置「TSM-90」|魁半導体)

魁半導体の得意技術

技術内容
プラズマによる表面改質プラズマを照射して表面にOH基などを付け、ステンレス、ガラス、PP、アルミ、シリコンなどの濡れ性を高める
塗装・めっき向けの装置大気圧プラズマ装置など、塗装・めっきの用途に使える装置を扱う

魁半導体が解決できる課題

  • 樹脂やガラスなど、塗料をはじく素材に塗装できない問題を解決したい
  • 塗装前の表面の濡れ性を上げて、密着のばらつきを減らしたい

出典:表面改質・洗浄の原理|魁半導体、塗装・メッキ|魁半導体

株式会社黒坂鍍金工業所|めっき剥離の原因解析と素材別の前処理

黒坂鍍金工業所とは

黒坂鍍金工業所は、めっきとアルマイトの加工を手がける企業です。めっきの剥離や密着不良について、原因の整理と対策の考え方を公開しています。

活性化処理とニッケルストライクを省いたため、ステンレス上のニッケルめっきが剥離したサンプル
活性化処理とニッケルストライクを省いたため、ステンレス表面の不働態皮膜が残り、ニッケルめっきが剥離したサンプル(出典:めっき剥離・密着不良の原因とは?|黒坂鍍金工業所)

黒坂鍍金工業所の得意技術

技術内容
素材別の前処理・下地処理アルミにはスマット除去とジンケート処理、ステンレスには活性化処理とニッケルストライクなど、素材に合わせて前処理と下地処理を選ぶ
剥離原因の切り分け前処理、素材に合った下地処理、めっき液の管理などの観点から、剥離・密着不良の原因を整理する

剥離の対策は、まず原因を特定することから始まる、という考え方をとっています。

黒坂鍍金工業所が解決できる課題

  • 前処理を強化しても、めっきの剥離が再発する問題を解決したい
  • アルミやステンレスへのめっきが密着しない問題を解決したい
  • 無電解ニッケルめっきが、めっき層の内部で剥がれる問題を解決したい

公開されている実績

  • 前処理条件を意図的に変えたサンプルで、活性化処理とニッケルストライクを省いたステンレス上のニッケルめっきが剥離する例を公開

出典:めっき剥離・密着不良の原因とは?|黒坂鍍金工業所

ダイプラ・ウィンテス株式会社|SAICASによる密着強度の数値化

ダイプラ・ウィンテスとは

ダイプラ・ウィンテスは、評価機器の専門メーカーです。表面・界面物性解析装置SAICAS(サイカス)の企画・販売・保守を行い、付着性能などの受託試験にも対応しています。

密着強度を測定する装置SAICAS
密着強度を数値化する装置SAICAS(出典:SAICAS|ダイプラ・ウィンテス)

ダイプラ・ウィンテスの得意技術

技術内容
SAICAS鋭い切刃で表面から界面まで超低速で切削・剥離し、剥離強度とせん断強度を求める
多層膜の界面の評価多層膜の特定の界面を狙って剥がせる。切削した面は、IRなどで深さ方向に分析するための面出しにも使える

ダイプラ・ウィンテスが解決できる課題

  • 塗膜の密着を、合否ではなく数値で比べたい
  • 多層膜のどの界面の密着が弱いのかを特定したい

出典:SAICAS|ダイプラ・ウィンテス、会社概要|ダイプラ・ウィンテス

ユーロフィンFQL株式会社|剥離面の分析による原因究明

ユーロフィンFQLとは

ユーロフィンFQLは、信頼性評価や故障解析、材料分析を受託する企業です。塗装や接着の剥がれについて、原因分析の事例を公開しています。

剥離界面の特定、剥離面の分析、汚れの元の特定、改善効果の確認という、剥がれの原因分析の流れの図
剥がれの原因を分析で突き止める流れ
出典:ユーロフィンFQLの公開情報をもとに AI(Claude)で作成

ユーロフィンFQLの得意技術

技術内容
剥離面の表面分析XPSなどで剥離面に残った物質を調べ、密着を妨げた汚れを特定する(XPS分析はグループ会社で実施)
剥離界面の特定・密着強度の評価多層膜のどの界面で剥がれたかの調査や、工程改善の前後での密着強度の確認に対応する

ユーロフィンFQLが解決できる課題

  • 塗装剥がれや接着不良の原因を特定したい
  • 多層膜のどの界面で剥がれたのかを知りたい
  • 塗装工程を改善した効果を、密着強度で確かめたい

公開されている実績

  • プラスチック部品の塗装剥離で、剥離面からシリコーンを検出し、汚れの元が塗装前の部品保管用トレーであることを突き止めた事例
  • 接着剤が付かない不具合で、フッ素系有機物を含む洗浄剤の残渣が原因であることを突き止めた事例

出典:塗装・接着剥がれの原因分析|ユーロフィンFQL

選ぶ前に確かめる条件

企業に相談したり、対策を選んだりする前に、次の条件を整理しておくと、原因の切り分けと対策選びが早くなります。

  • 素材の種類と材料番号(合金の種類、樹脂のグレード)
  • 前処理の内容と、前処理から塗装・めっきまでの時間
  • 皮膜の種類、層の構成、膜厚
  • 乾燥・焼付の条件、めっき液の管理状況
  • 剥がれた場所と、剥がれた面の状態(素地が見えるか、層の間か)
  • 剥がれたタイミング(処理直後、加工後、使用後)
  • 使用環境(温度差、湿度、塩分、薬品)
  • 行った密着試験の方法と結果
  • 成形・保管・搬送で使っている離型剤、洗浄剤、トレーなど

この課題に関係する分野・技術・製品のページ

※アイキャッチ画像は、AI(ChatGPT)で生成したイメージです。実在の製品ではありません。

情報の確認日:2026年9月28日

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