ときどき止まる、たまに表示が消える、通信が途切れる。ところが、持ち帰って調べると正常に動き、修理に出しても「異常なし」で戻ってくる。こうした再現しない不具合(間欠故障)は、出る条件がそろったときだけ現れるので、ふつうの検査では見つかりにくい不具合です。
この記事では、不具合が「いつ・どんなときに出るか」から原因の見当をつける流れを図にし、温度・振動・ノイズと電源・湿気・決まりが見えないの5つに分けて、疑う原因と、再現させて確かめる方法を紹介します。
出る条件から原因を切り分ける流れ
再現しない不具合を調べるときは、まず、不具合が出たときの条件を集めます。温度、振動や動き、近くの機器の動き、湿度、時間帯のどれと関係がありそうかが分かると、疑う原因と、再現させる試験の条件が絞れます。次の図は、各出典の説明をもとに編集部が整理した目安です。

出典:エスペック・JFEテクノリサーチ・ナックコーポレーション・村田製作所・イーエムテクノロジーなどの説明をもとに AI(Claude)で作成(原因が1つとは限らない)
ナックコーポレーションは、衝撃や振動で瞬間的に断線する不良は、静止した状態では配線の試験に合格し得るとしています。ケーブルの試験機の Cirris は、間欠的なエラーは温度・振動・曲げなどの変化で起き、ケーブルの位置や温度が特定の条件のときだけ出るので見つけにくいとし、試験機が間欠的な不良の検出に対応しているかを確かめるよう勧めています。そこで、条件が分かったら、その条件を強めにかけながら、通電して監視し続けるのが基本です(編集部の整理)。
出典:ワイヤーハーネス・ケーブルの不良例一覧|ナックコーポレーション、Testing for Intermittent Errors in Cable and Harness Assemblies(2023年)|Cirris、Intermittent Failures in Hardware and Software(2014年)|メリーランド大学 CALCE
出方ごとの疑う原因と確かめ方
不具合の出方(A〜E)ごとに、疑う原因、再現のさせ方と確かめ方、見誤りやすい点をまとめました。「再現のさせ方と確かめ方」は、本文の出典をもとに編集部が整理したものです。対策の詳しい内容は、それぞれの課題ページで紹介しています。

編集部が整理した目安。AI(Claude)で作成
暖まると・冷えると出る(温度で出たり消えたりする)
朝いちばんや、しばらく動かして機器が暖まったころにだけ止まる。冷えると直る。

- 疑う原因
- はんだの接合部の割れ(はんだクラック)を疑います。エスペックの技術レポートは、温度サイクルの熱エネルギーではんだの組織が粗大化し、応力がかかると粒界で割れが成長すると考えられているとしています。キーエンスの解説は、はんだのクラックは時間・応力・疲労で発生・進行し、割れが成長すると接合部の抵抗が上がり、さらに進むと接合部が開いて故障するとしています。割れた面が温度による伸び縮みで触れたり離れたりすると、温度で出たり消えたりする不具合になります(編集部の解説)。
- 再現のさせ方と確かめ方
- 温度を変えながら通電して監視する温度サイクル試験・恒温槽の中で動かし、出る温度を探す
- 壊さずに内部を見るX線CT ではんだの割れや断線を探す
- 対策の考え方課題ページ「繰り返し荷重・熱サイクルで割れる」
温度で出る不具合でも、原因がはんだとは限りません。コネクターの端子どうしも、熱膨張の差で端子の間にずれが起き、すり減って接触不良になることがあります(フォスター)。ヒートガンや冷却スプレーで一部分だけを温めたり冷やしたりして、症状が変わる場所を探すと、場所の見当がつけやすくなります(編集部の目安。部品の耐熱温度と結露に注意)。
振動・動き・触ると出る(車や機械の上、ケーブルの近く)
走行中や機械が動いているときにだけ、信号が途切れる。コネクターやケーブルに触ると直る・出る。

- 疑う原因
- コネクターの接触不良(フレッティング)と、ケーブルの瞬間断線を疑います。JFEテクノリサーチの資料は、振動ではめ合わせたコネクターがわずかに動き(微摺動)、端子のめっきがすり減って、摩耗粉が酸化・堆積して接触抵抗が増え、導通不良を起こすとしています。ナックコーポレーションは、衝撃や振動で瞬間的に断線するエラーは、静止した状態では配線の試験に合格し得るとしています。
- 再現のさせ方と確かめ方
- 振動させながら抵抗・瞬断を監視する振動試験中の抵抗の変化、μ秒単位の瞬断
- 壊さずに内部を見るX線CT でケーブルの中の断線を探す
- 対策の考え方課題ページ「コネクターの接触不良を防ぎたい」
- 対策の考え方課題ページ「ケーブルが断線する」
抵抗が上がった原因が、接点そのものとは限りません。JFEテクノリサーチの事例では、振動試験で抵抗が急に上がったコネクターの接点に酸化は見られず、端子と導線の接合部のゆるみと変質が原因と推定されました。抵抗を測る場所を分けて、どこで変わったのかを確かめます。
特定の機器が動くとき・決まった時間に出る(ノイズ・電源)
隣の装置やモーター、溶接機が動いたときに止まる。夕方や始業時など、決まった時間帯に多い。

- 疑う原因
- 電磁ノイズと、電源の電圧の低下(瞬低)や短時間の停電(瞬停)を疑います。イーエムテクノロジーは、IoT の普及で生産設備がノイズの影響を受けて生産を止めてしまうようなトラブルが多く見られるようになり、ノイズによる誤動作で誤検知が起きたり、通信が止まったりするとしています。
- 再現のさせ方と確かめ方
- 現場で長く測るノイズのロギング、電源の監視データロガー
- ノイズ・電源の変動を当てて再現するイミュニティ試験、電圧ディップ・瞬停の試験
- 対策の考え方課題ページ「ノイズで誤作動する・EMCに通らない」
ノイズを疑っても、ノイズが原因とは限りません。イーエムテクノロジーは、ノイズを当てる再現の検証で、ノイズによる不具合だったケースも、ほかの要因だったケースもあるとしています。現場で測った結果と、ノイズを当てたときの症状が合うかを確かめます。
雨の日・季節の変わり目・朝に出る(湿気・結露)
湿度の高い日や、寒い所から暖かい所へ運んだあと、冷房の効いた部屋などで出る。乾くと直る。

- 疑う原因
- 結露と、結露によるイオンマイグレーションを疑います。村田製作所は、イオンマイグレーションを、電極の間に水分がある状態で電圧がかかると、陽極の金属がイオンになって陰極へ移り、金属として析出・成長する現象で、最終的にはショートに至ると説明しています。厳しい温湿度の変化にさらされる所では、結露によるイオンマイグレーションで回路の動作に不具合が生じる可能性があるとしています。
- 再現のさせ方と確かめ方
- 温度と湿度を変えながら監視する温湿度サイクルの中で通電し、絶縁や抵抗の変化を見る
- 内部を見る析出物や腐食の場所を探す
- 対策の考え方課題ページ「撥水・防汚・防曇を持たせたい」
乾くと直るので、持ち帰って調べると正常に戻っていることがあります(編集部の解説)。湿気を疑うときは、出たときの温度・湿度と、直前の温度の変化を記録しておくと、試験の条件を決めやすくなります(編集部の目安)。
決まりが見えない・持ち帰ると直っている
何日かに一度止まるが、いつ出るか分からない。修理に出しても「異常なし」で戻ってくる。

- 疑う原因
- 出たときの記録がないと、疑う条件が絞れません(編集部の解説)。メリーランド大学 CALCE の研究は、電子機器の間欠故障と、調べても故障が見つからない「NFF(No Fault Found)」を扱い、間欠故障は不規則で予測できないとされ、原因はハードウェアとソフトウェアの両方にあるとしています。
- 再現のさせ方と確かめ方
- 出たときの条件を記録する聞き取り、ログ、電源やノイズの長期監視
- ストレスを強くして早く出す温度と振動を組み合わせた試験、HALT
- 壊さずに内部を見る再現しなくても、内部の異常を探す
- 対策の考え方課題ページ「不良の再発を防ぎたい」
「異常なし」は、壊れていないという意味とは限りません。ナックコーポレーションが説明するように、静止した状態の試験では合格してしまう不良があります。調べる条件が、不具合が出た条件と同じかを確かめます。
なぜ、不具合が出たり消えたりするのか
壊れたままの故障とちがい、間欠故障は出る条件がそろったときだけ現れます。電気が通ったり通らなかったりする場所が、温度・振動・湿度・ノイズなどの条件で、つながったり離れたりしている、と考えると見当がつけやすくなります(編集部の解説)。
はんだの割れは、温度で開いたり閉じたりする
エスペックの技術レポートは、温度サイクルの熱エネルギーではんだの組織が粗大化し、応力がかかると粒界で割れが成長すると考えられていて、熱的なストレスのほうが機械的なストレスより大きく影響したとしています(鉛を含むはんだでの検証)。キーエンスの解説は、初期の細かい割れが成長すると接合部の抵抗が上がってジュール熱が出て、さらに進むと接合部が開いて故障するとしています。

出典:エスペック 技術レポート No.13・キーエンスの説明をもとに AI(Claude)で作成(形・割れの位置は模式、下の2行は編集部の解説)
コネクターは、わずかな動きで接点がすり減る
JFEテクノリサーチの資料は、自動車の振動などではめ合わせたコネクターがわずかに動き(微摺動)、端子のめっきがすり減ることをフレッティング摩耗と呼び、摩耗粉が酸化・堆積して接触抵抗が増え、導通不良の要因になるとしています。フォスターの解説は、端子の接触部が数μm〜数十μm動いて摩耗し、熱膨張の差でも相対的な動きが起き、常に微振動がある所、異種金属の組み合わせ、接圧の低い接点で起きやすいとしています。

出典:JFEテクノリサーチ・フォスターの説明をもとに AI(Claude)で作成(形・大きさは模式)
瞬間の断線は、止めて測ると見えない
comquda は、振動・衝撃・温度変化の中で、端子の接触部がわずかに浮いたり接触抵抗が急に増えたりして、μ秒単位の瞬断が起きる場合があり、車載の ECU やセンサーなどの制御システムでは誤動作やシステムダウンの直接の原因になり得るとしています。テスターで止めて測る導通の検査では、この短い途切れは捕まりません(編集部の解説)。

出典:ナックコーポレーション・comqudaの説明をもとに AI(Claude)で作成(波形は模式)
湿気は、乾くと痕跡が見えにくい
村田製作所は、電極の間に水分がある状態で電圧がかかると、陽極の金属がイオンになって陰極へ移り、金属として析出・成長して、最終的にはショートに至るとし、結露などで生じやすいとしています。結露が引いて乾くと症状が消えるので、調べるときには正常に戻っていることがあります(編集部の解説)。

出典:村田製作所の説明をもとに AI(Claude)で作成(形・大きさは模式、最後の1行は編集部の解説)
出典:はんだクラックの発生メカニズムと要因解析(ESPEC TECHNOLOGY REPORT No.13)|エスペック、はんだのクラック・ボイドなど不良の観察・測定|キーエンス、コネクタ嵌合部への通電状態下での微摺動摩耗試験|JFEテクノリサーチ、フレッティングコロージョンとは?コネクタの接触不良原因を解説|フォスター、車載コネクタの信頼性評価:瞬断モニタ|comquda、結露によるイオンマイグレーションを抑制 撥水コンデンサの商品化(2015年)|村田製作所
再現させて、原因を確かめる方法
再現しない不具合を調べる方法は、出たときの記録をとる、環境の条件をかけて再現させる、試験中に監視する、ノイズや電源の変動を当てる、再現しなくても内部を見る、の5つに分けられます。前の段階の結果を見て、次に何をするかを決めます(編集部の整理)。

出典:この記事の内容をもとに AI(Claude)で作成
出たときの記録をとる(聞き取り・ログ・現場の長期監視)

いつ、どこで、何をしていたときに出たか、そのときの温度や湿度、近くで動いていた機器を集めます。現場で測る方法もあります。イーエムテクノロジーは、電界・磁界や電源線を伝わるノイズを24時間のロギング測定で測り、配電盤や制御盤の電源の変動や突発的なノイズを長期監視するサービスを行っています。ジェイエムエスの電源監視データロガーは、コンセントに差し込むだけで、電圧の上昇・降下、瞬間的な変動、周波数の変動、停電を記録します。
CALCE の研究(2008年)は、電子機器の NFF と間欠故障を調べ、はんだ接合部の間欠故障の事例を分析して、評価のためのガイドラインを示しています。記録が、試験の条件を決める手がかりになります(編集部の解説)。
環境の条件をかけて再現させる(温度・湿度・振動・HALT)
疑う条件を、試験装置の中で強めにかけながら動かします。長野県工業技術総合センターの高加速寿命試験機(HALT)は、温度が−100〜+200℃、温度の変化は最大70℃/分、振動は最大686m/s²rms(70Grms)で、温度・振動、またはその複合のストレスで製品の欠陥を見つけ、設計上の問題を製造の前に取り除くことを目的にしています。

出典:長野県工業技術総合センター 技術情報 No.359をもとに AI(Claude)で作成(階段の形は模式)
試験中に、抵抗と瞬断を監視する

試験が終わってから測るのではなく、試験の最中に測り続けるのが要点です(編集部の整理)。JFEテクノリサーチは、温度・湿度・減圧を制御しながら振動試験を行い、試験中の電気抵抗をリアルタイムで測っています。comquda は、振動試験機・衝撃試験機にサンプルを置き、オシロスコープやメモリーハイコーダーで記録して、規定の時間(1μsec 等)以上の瞬断がないかを確かめます。
ノイズや電源の変動を当てて再現する
ノイズや電源を疑うときは、試験器で同じような乱れを作って当てます。広島県東部工業技術センターの伝導性イミュニティ試験機は、ファストトランジェントバースト(IEC 61000-4-4)、雷サージ(IEC 61000-4-5)、電圧ディップ・短時間停電(IEC 61000-4-11)の試験ができます。福島県ハイテクプラザのパワーフェイルシミュレータは、電圧ディップ・瞬停・電圧の変動で機器が影響を受けないかを確かめるもので、ディップの時間は20μs〜9,999s で設定できます。
イーエムテクノロジーは、現場で測ったノイズの成分を分析し、製品にノイズを当てて不具合が再現するかを確かめることで、ノイズによる不具合か、そうでないかを切り分けられるとしています。

出典:イーエムテクノロジー・広島県東部工業技術センター・福島県ハイテクプラザの説明をもとに AI(Claude)で作成(波形は模式)
再現しなくても、内部を見る(X線CT・発熱解析)

再現できなくても、壊さずに内部を調べる方法があります。OKIエンジニアリングは、X線CT で電子部品や基板の内部を3次元で見て、ロックイン赤外線発熱解析や電気的特性の検査と組み合わせると、故障の要素が失われるリスクを減らせるとしています。同社は、外観では断線が確かめられなかった多芯ケーブルの断線の場所を、透過X線と X線CT で確かめた例を紹介しています。
出典:電磁ノイズ調査(ノイズ環境測定)|イーエムテクノロジー、電源監視データロガー Power Watch|ジェイエムエス、No-fault-found and Intermittent Failures in Electronic Products(2008年)|メリーランド大学 CALCE、技術情報 No.359「高加速寿命試験機(新規設備)の紹介」|長野県工業技術総合センター、コネクター部品の環境制御振動試験・接触不良原因調査|JFEテクノリサーチ、車載コネクタの信頼性評価:瞬断モニタ|comquda、伝導性イミュニティ試験機|広島県東部工業技術センター、EMC試験 パワーフェイルシミュレータ(令和5年3月版)|福島県ハイテクプラザ、電磁ノイズ調査(製品不具合の再現テスト)|イーエムテクノロジー、マイクロフォーカスX線CT・透過X線解析|OKIエンジニアリング
再現しない不具合の原因を調べられる企業
各企業が解決できる課題と技術の内容を、企業が公開している情報をもとに紹介します。ノイズや電源を疑うのか、振動や温度で接点が途切れるのを疑うのか、内部の断線を見たいのかによって、合う相談先が変わります。
| 企業 | 解決できる課題 | 種類 | 何ができるか | 合う症状 |
|---|---|---|---|---|
| イーエムテクノロジー | ノイズ調査・EMC試験 | 現場でノイズを長時間測り、製品にノイズを当てて不具合が再現するかを確かめ、ノイズが原因かを切り分ける。 | C 特定の機器が動くとき・決まった時間に出る(ノイズ・電源) E 決まりが見えない・持ち帰ると直っている | |
| 電研精機研究所 | ノイズ対策の電源機器 | 現場でノイズを調べ、装置がどれだけのノイズまで耐えられるか(ノイズマージン)を測る。 | C 特定の機器が動くとき・決まった時間に出る(ノイズ・電源) | |
| ジェイエムエス | 計測機器 | コンセントに差し込む電源監視データロガーで、電圧の上昇・降下、瞬間的な変動、停電を記録する。 | C 特定の機器が動くとき・決まった時間に出る(ノイズ・電源) E 決まりが見えない・持ち帰ると直っている | |
| comquda | 受託試験 | 振動・衝撃・温湿度をかけながら、コネクターや端子の μ秒単位の瞬断を監視する。 | A 暖まると・冷えると出る(温度で出たり消えたりする) B 振動・動き・触ると出る(車や機械の上、ケーブルの近く) | |
| JFEテクノリサーチ | 分析・評価 | 温度・湿度・振動を変えながら電気抵抗を測り、フレッティングなど不具合の原因まで調べる。 | A 暖まると・冷えると出る(温度で出たり消えたりする) B 振動・動き・触ると出る(車や機械の上、ケーブルの近く) D 雨の日・季節の変わり目・朝に出る(湿気・結露) | |
| OKIエンジニアリング | 信頼性試験・故障解析 | X線CT や発熱解析で、壊さずに断線や接合部の異常を見つける。 | A 暖まると・冷えると出る(温度で出たり消えたりする) B 振動・動き・触ると出る(車や機械の上、ケーブルの近く) E 決まりが見えない・持ち帰ると直っている |
イーエムテクノロジー株式会社|現場でノイズを長く測り、ノイズを当てて不具合を再現する
イーエムテクノロジーとは
イーエムテクノロジーは、三重県松阪市にある会社です(2015年設立)。CE マークの取得の支援や EMC の試験とあわせて、電磁ノイズによるトラブルの調査を、製品を使っている現場に測定器を持ち込んで行っています。
イーエムテクノロジーの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 現場のノイズを長く測る | 電界・磁界のアンテナ測定、電源線などを伝わるノイズの電圧・電流の測定、アース線のノイズの測定を、24時間のロギング測定で行える。突発的なノイズの電圧は24時間の監視測定ができる |
| 配電盤・制御盤の長期監視 | 屋内外の配電盤や制御盤で、電源の変動や一過性の突発ノイズを長期監視し、測定結果からノイズ源の特定と対策まで行う。日本全国に対応し、夜間・休日の測定もできるとしている |
| ノイズを当てて再現する | 現場で測ったノイズの成分を分析し、預かった製品にノイズを印加して不具合が再現するかを確かめる。ノイズによる不具合か、そうでないかを切り分けられるとしている。現品を預けられないときは代替の製品で検証する |
イーエムテクノロジーが解決できる課題
- 工場の設備が、ときどき誤動作したり通信が止まったりする
- ノイズが原因なのか、ほかの原因なのかを切り分けたい
- 現場のノイズを長い時間測って、突発的なノイズを捕まえたい
公開されている実績
- ノイズ耐性・不具合の再現検証の例:空調制御機器の接点誤動作、LED 照明機器の点灯不具合、温度センサー機器・圧力計器の数値の変動、集塵機の通信エラーと通信断、低周波治療器の誤動作。同社は、ノイズによる不具合だったケースも、ほかの要因だったケースもあるとしている

出典:電磁ノイズ調査サービス|イーエムテクノロジーをもとに AI(Claude)で作成
出典:所在地(アクセス)|イーエムテクノロジー、About us|イーエムテクノロジー、電磁ノイズ調査サービス|イーエムテクノロジー、電磁ノイズ調査(ノイズ環境測定)|イーエムテクノロジー、電磁ノイズ調査(製品不具合の再現テスト)|イーエムテクノロジー
株式会社電研精機研究所|現場でノイズを調べ、装置のノイズマージンを測る
電研精機研究所とは
電研精機研究所は、東京都東久留米市に本社がある会社です(1960年創業)。ノイズカットトランス・ノイズカットAVR・ノイズカットUPS など、電気的なノイズを防ぐ電源の機器を作っています。
電研精機研究所の得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 現場でのノイズ調査 | トラブルが起きている現場に出向き、測定機器でノイズを測って、ノイズの種類や発生源を調べる有償のサービス。調査のあと、報告書で対策の方法を提案する |
| ノイズマージンの測定 | インパルスノイズシミュレータを使ったイミュニティ評価試験で、装置がどれだけのノイズまで耐えられるか(ノイズマージン)を測る。対策部品の効果も測る |
電研精機研究所が解決できる課題
- 装置がときどき止まる原因が、ノイズかどうかを現場で調べたい
- 装置がどれだけのノイズまで耐えられるかを知りたい
- ノイズ対策の部品が効いているかを確かめたい

株式会社ジェイエムエス|コンセントに差して、電源の乱れと停電を記録する
ジェイエムエスとは
ジェイエムエスは、東京都品川区にある環境計測の機器の会社です(1976年設立)。ガスモニターや各種のデータロガーなどを扱っています。
ジェイエムエスの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 電源監視データロガー Power Watch | コンセントに差し込むだけで AC 電源の状態を監視・記録する。サージ(電圧の上昇)、サグ(電圧の降下)、インパルス(瞬間的な電圧の変動)、周波数の変動、位相角、停電を記録する |
| 記録と警報 | サンプリングは連続で、記録容量は4,000イベント。設定値を超えると赤色の LED が点滅して知らせる。パソコンとの通信は赤外線式の光センサーで、AC 電源から絶縁されている。電池の寿命は約10年(設計値) |
ジェイエムエスが解決できる課題
- 機器がときどき止まるとき、電源の電圧が下がっていないかを確かめたい
- 停電や瞬間的な電圧の変動が、いつ起きたかを記録したい
- コンセントにつなぐ機器の電源の状態を、手軽に記録したい

出典:ジェイエムエスの製品情報をもとに AI(Claude)で作成(本体の形は模式)
出典:会社案内|ジェイエムエス、電源監視データロガー Power Watch|ジェイエムエス
株式会社comquda(コンクーダ)|振動・温湿度の中で、μ秒単位の瞬断を監視する
comqudaとは
comquda は、愛知県刈谷市にある会社です(2022年設立)。車載のコネクター・端子・リレー・ヒューズ・ECU などの自動車部品の受託試験と、評価のコンサルティングを行っています。
comqudaの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 瞬断モニタ | コネクター・端子・ハーネスで起きる一時的な導通不良(瞬断)を検出する試験。振動・衝撃・温度変化の中で、端子の接触部がわずかに浮いたり接触抵抗が急に増えたりして、μ秒単位の瞬断が起きる場合があるとしている |
| 試験の方法 | 振動試験機・衝撃試験機にサンプルを置き、オシロスコープやメモリーハイコーダーで電圧・電流を記録して、規定の時間(1μsec 等)以上の瞬断がないかを確かめる。JASO D 616・USCAR-2・LV214 などの規格と、自動車メーカーの規格に対応する |
| 条件の抽出と解析 | 試験の目的に「システムの誤動作につながる瞬断が起きる条件の抽出」を挙げている。不具合解析・コンサルティングも一体で提供できるとしている |
comqudaが解決できる課題
- 振動のある所で、ときどき信号が途切れる原因を確かめたい
- コネクターや端子で、瞬間的な導通不良が起きていないかを試験したい
- 設計や材質を変えたあとに、瞬断が減ったかを比べたい

出典:車載コネクタの信頼性評価:瞬断モニタ|comqudaをもとに AI(Claude)で作成
出典:会社概要|comquda、車載コネクタの信頼性評価:瞬断モニタ|comquda
JFEテクノリサーチ株式会社|振動・温湿度を変えながら抵抗を測り、不具合の原因まで調べる
JFEテクノリサーチとは
JFEテクノリサーチは、東京都千代田区に本社がある、JFEスチールの100%子会社の分析・評価の会社です。材料の分析や試験、部品の評価を受託しています。
JFEテクノリサーチの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 環境制御振動試験 | 温度(−70〜180℃)・湿度(20〜98%)・減圧を制御しながら振動試験を行い、試験中の電気抵抗をリアルタイムで測る。振動中の温度上昇や変形も測れる |
| 微摺動の試験 | コネクターをはめ合わせた状態で恒温恒湿の中でわずかに動かし、端子のめっきがすり減ることによる接触抵抗の変動を、通電した状態で測る |
| 試験のあとの解析 | 試験後の部品を極低加速電圧の走査電子顕微鏡(ULV-SEM)などで調べ、振動で起きた不具合の原因を調べる。試験から解析までをワンストップで行うとしている |
JFEテクノリサーチが解決できる課題
- 振動や温度の変化で、コネクターの抵抗が上がる原因を知りたい
- フレッティング(微摺動)による接触不良を試験で確かめたい
- 試験で起きた不具合の原因を、電子顕微鏡などで調べたい
公開されている実績
- 市販のコネクターを温度−40〜120℃・湿度0〜95%のサイクルで振動させると、電気抵抗が急に上がった。端子の接触部に Sn の酸化は見られず、導線を引っ張るとレセプタクル側の導線が簡単に抜けた。端子と導線の接合部のゆるみと変質による導通不良が原因と推定した

出典:コネクター部品の環境制御振動試験・接触不良原因調査|JFEテクノリサーチをもとに AI(Claude)で作成
出典:会社概要|JFEテクノリサーチ、コネクター部品の環境制御振動試験・接触不良原因調査|JFEテクノリサーチ、コネクタ嵌合部への通電状態下での微摺動摩耗試験|JFEテクノリサーチ
OKIエンジニアリング株式会社|X線CT と発熱解析で、壊さずに断線や内部の異常を見つける
OKIエンジニアリングとは
OKIエンジニアリングは、東京都練馬区にある会社です。電子部品や機器の信頼性試験、故障解析、環境の分析などを受託しています。
OKIエンジニアリングの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| X線CT・透過X線 | 電子部品や回路基板の内部を、壊さずに3次元で見る。透過X線は短時間で内部を見られるが2次元の画像で、X線CT は対象を回して撮った画像から内部を3次元に組み立てる |
| ほかの検査との組み合わせ | ロックイン赤外線発熱解析、超音波探傷、電気的特性の検査と組み合わせて、故障の場所を早く見つけ、故障の要素が失われるリスクを減らすとしている |
OKIエンジニアリングが解決できる課題
- 外から見ても分からない断線や接合部の異常を、壊さずに見たい
- ケーブルの中の断線の場所を知りたい
- BGA などのはんだ接合部の状態を確かめたい
公開されている実績
- 高抵抗になった不具合のコイル:ロックイン赤外線発熱解析と X線CT で、巻線の一部の径の減少と、発熱した場所の断線を見つけた
- 多芯ケーブル:外観では断線を確かめられなかったが、透過X線と X線CT であらゆる角度から断線の場所を確かめた

出典:マイクロフォーカスX線CT・透過X線解析|OKIエンジニアリングをもとに AI(Claude)で作成
出典:会社概要|OKIエンジニアリング、マイクロフォーカスX線CT・透過X線解析|OKIエンジニアリング
調べる前に確かめる条件
調査や試験を頼む前に、次のことを整理しておくと、再現させる条件を決めやすくなります(編集部の目安)。
- 不具合が出た日時と回数、出ていた時間(一瞬か、しばらく続いたか)、どうしたら直ったか(電源の入れ直し、触った、時間がたった)
- 出たときの温度・湿度と、直前の温度の変化(電源を入れた直後、暖まったころ、寒い所から運んだあと)
- 出たときの動きや振動(走行中、機械の運転中、ケーブルを動かしたとき)
- 近くで動いていた機器(モーター、インバーター、溶接機、無線機など)と、電源の系統
- 同じ不具合が、ほかの機器や設置場所でも出ているか(製造ロット、設置場所、使い方の違い)
- 機器のログやエラーの記録が残っているか(残っていなければ、記録をとるしくみを先に用意する)
- 不具合品を修理や部品交換の前に預けられるか(交換すると原因の痕跡が失われることがある)
関連する課題
この課題に関係する分野・技術・製品のページ
※アイキャッチ画像は、AI(ChatGPT)で生成したイメージです。実在の製品ではありません。
情報の確認日:2026年10月1日





