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インバーター(しくみ・V/f制御とベクトル制御・選び方)

インバーター(インバータ)は、交流をいったん直流にし、その直流から電圧と周波数を自由に変えた交流をつくって、モーターの回転数を変える装置です。

インバーター(しくみ・V/f制御とベクトル制御・選び方)
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インバーター(しくみ・V/f制御とベクトル制御・選び方)

壁に付けた箱形の汎用インバーターから3本のケーブルが三相誘導モーターにつながり、モーターが軸で遠心ファンを回すイラスト。上に、三相交流、6個のダイオードの整流、平滑コンデンサ、6個の IGBT のインバータ部、PWM のパルス、正弦波の出力の回路図(AI で生成したイメージ)

コストダウン高性能化信頼性・長寿命安全・規制・環境対応回路・電源設計制御駆動(モーター・アクチュエーター)電力損失ノイズ・EMC電源・インバーターモーターポンプ・ファン産業機械・ロボット

インバーター(インバータ)は、交流をいったん直流にし、その直流から電圧と周波数を自由に変えた交流をつくって、モーターの回転数を変える装置です。この使い方を VVVF(可変電圧・可変周波数)と呼びます。ファン・ポンプ・コンベヤ・工作機械・エレベーター・エアコン・鉄道などで使われています(編集部の整理)。JEMA(日本電機工業会)は、ファン・ポンプでは回転数で流量を調整すると、使う電力は回転数の3乗に比例して減るとしています。

このページでは、モーターを回す「汎用インバーター」のしくみ、V/f 制御とベクトル制御の違い、省エネの計算と事例、選び方(容量・過負荷定格・制動)、モーター側と電源側の注意、トリップと寿命・保守、相談できる会社までをまとめました。車やキャンプで使う「直流(バッテリー)を家庭用の交流にするインバーター」は扱いません。電源・インバーターの損失を減らす素子の話は課題「インバーター・電源の損失と発熱を減らしたい(SiC・GaN への置き換え)」にあります。

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症状から探す

症状考えられる原因対策を書いた所
減速するとトリップする回生のエネルギーで直流の電圧が上がる回生過電圧
加速でトリップする加速時間が短い・負荷が重い・出力の短絡過電流
低速で回すとモーターが熱い自冷ファンの風量が減る低速での冷却不足
モーターの音が大きくなったキャリア周波数の音騒音と温度
漏電遮断器が落ちる高周波の漏れ電流漏れ電流と漏電遮断器
モーターの絶縁・軸受が早く傷むサージ電圧・軸電圧(電食)サージ電圧と絶縁

リンクを押すと、対策を書いた所へ移ります。

目次

インバーターとは(基本)

中は3つの部分でできている

JEMA の適用指針は、インバーターを商用の交流を直流にする「順変換部(コンバータ)」と、その直流を交流にする「インバータ部」を1つの装置にしたものと説明しています。富士電機の製品コラムでは、コンバータ回路で交流を直流に変え、平滑(コンデンサ)でならし、インバータ回路で直流を細かく区切って、電圧と周波数を自由に変えた擬似的な交流をつくる、と説明しています。

商用電源からコンバータ部、平滑部、インバータ部を通ってモーターへつながる流れの模式図
図1 インバーターの中の3つの部分
出典:日本電機工業会(JEMA)の適用指針・富士電機の製品コラムをもとに AI(Claude)で作成

出典:一般用低圧三相かご形誘導電動機をインバータ駆動する場合の適用指針(2024年度版)|日本電機工業会(JEMA)、インバータとは?|富士電機 製品コラム

PWM:直流を切り刻んで交流にする

JEMA の適用指針によると、速度制御のための電力の変換は一般に PWM 方式で、整流した直流を IGBT などのインバータ部でスイッチングして、周波数と電圧を変えます。電圧・電流の波形は、商用電源のような正弦波にはならないことが、「モーター側の注意」「電源側の注意」のもとになります。安川電機は、PWM は広い範囲の可変速が要る産業分野で普及し、PAM は比較的低いスイッチング周波数で変換でき、エアコンなど家庭用製品に広く使われる、と説明しています。PWM は、パルスの幅を変えて平均の電圧を変える方式です(編集部の補足)。

幅の変わるパルスの列と、その平均が正弦波に近づくようすを重ねた模式図
図2 PWM のイメージ
出典:安川電機の解説「インバータの種類と特徴」をもとに AI(Claude)で作成

出典:一般用低圧三相かご形誘導電動機をインバータ駆動する場合の適用指針(2024年度版)|日本電機工業会(JEMA)、インバータの種類と特徴|安川電機

回転数は周波数で決まる

誘導モーターの回転数は、N=120×f÷P×(1-s)(N:回転数 min⁻¹、f:周波数 Hz、P:極数、s:滑り)で表されます(JEMA の適用指針)。商用電源は 50Hz か 60Hz に決まっているので、回転数を自由に変えるには周波数を変えるインバーターが要ります。4極のモーターなら、同期速度は 50Hz で 1,500min⁻¹、30Hz で 900min⁻¹ です(式から編集部が計算した値。実際は滑りの分だけ遅くなります)。

回転数の式と、4極モーターの50、60、30、90ヘルツでの同期速度を並べた棒グラフ
図3 回転数は周波数で決まる
出典:日本電機工業会(JEMA)の適用指針の式をもとに AI(Claude)で作成

出典:一般用低圧三相かご形誘導電動機をインバータ駆動する場合の適用指針(2024年度版)|日本電機工業会(JEMA)

インバーターで回すと何がよいか

JEMA の適用指針は、インバーターのよい点として、省エネ、商用周波数では出せない高速での運転、ソフトスタート・ストップ、始動電流の低減、指令だけでの正転・逆転、自動制御・監視を挙げています。始動電流は、商用電源で直接始動すると電動機の定格電流の700〜1000%、インバーターなら100〜150%に抑えて加速できるとしています(船舶への適用指針の定義として示された例)。

出典:一般用低圧三相かご形誘導電動機をインバータ駆動する場合の適用指針(2024年度版)|日本電機工業会(JEMA)

制御方式(V/f 制御とベクトル制御)

V/f 制御

安川電機の解説によると、V/f 制御は出力の電圧(V)と周波数(f)の比を一定にする方法で、200V級なら 60Hz で 200V、30Hz で 100V を出します。V/f のパターンのとおりに出力するので、1台のインバーターで同時に複数台のモーターを回せます。一方で、誘導モーターは負荷で「滑り」が変わるので、コンベヤの荷物のあるなしで速度が変わり、負荷が大きいと低速で止まることがある、としています。

横軸が出力の周波数、縦軸が出力の電圧で、0から60ヘルツ200ボルトまでまっすぐ上がる線に、30ヘルツ100ボルトと60ヘルツ200ボルトの点を付けたグラフ
図4 V/f 制御:電圧と周波数の比を一定にする(200V級の例)
出典:安川電機の解説・JEMA の適用指針をもとに AI(Claude)で作成

出典:インバータの種類と特徴|安川電機

ベクトル制御

JEMA の適用指針は、ベクトル制御をモーターに流れる電流を、磁束をつくる成分とトルクを出す成分に分け、それぞれを独立に制御する方法と説明しています。負荷の変化に対して応答がよく、低速でもトルクを安定に出せます。回転速度を検出器で測る方式(センサ付き)と、検出器を使わない方式(センサレス)があります。安川電機は、ベクトル制御はモーターの定数の設定が要り、複数台の同時運転はできないとしています。

制御方式しくみ向く使い方・注意
V/f 制御電圧と周波数の比を一定にする1台で複数のモーターを回せる。負荷で速度が変わり、負荷が重いと低速で止まることも
ベクトル制御(センサレス)電流を磁束の成分とトルクの成分に分けて独立に制御。検出器を使わない負荷が変わっても速度を保ちやすい。モーターの定数の設定が要る
ベクトル制御(センサ付き)エンコーダなどで回転を検出する低速・停止の近くでもトルクを出す。昇降機・巻取りなど精度の要る所。複数台の同時運転はできない

迷ったら、ファン・ポンプは V/f、搬送・昇降・精度の要る所はベクトル制御から考えます(編集部の整理)。

出典:一般用低圧三相かご形誘導電動機をインバータ駆動する場合の適用指針(2024年度版)|日本電機工業会(JEMA)、インバータの種類と特徴|安川電機

PM モーター・同期モーターの制御

誘導モーターのほかに、磁石を使う PM モーターや同期リラクタンスモーター(SynRM)を回す制御を持つ機種もあります。三菱電機は、IE5 の同期リラクタンスモーター(RF-SR 形)を自社のインバーターで回すと、7.5kW・3,600min⁻¹・17時間/日・335日の運転の試算で、消費電力量を同社の IE1 のモーター(SF-JR 形)比で約9%、IE3(SF-PR 形)比で約2%減らせるとしています(メーカーの主張)。日本では2015年4月から、トップランナー基準で、対象の電動機は基本的に IE3 の効率が求められています(JEMA の適用指針)。

出典:新製品ニュース No.23-2 FR-A800、FR-F800シリーズ ラインアップ追加のお知らせ|三菱電機、一般用低圧三相かご形誘導電動機をインバータ駆動する場合の適用指針(2024年度版)|日本電機工業会(JEMA)

省エネ(ファン・ポンプの3乗則)と事例

回転数を下げると、動力は3乗で下がる

ファン・ポンプの流量(風量)はおおむね回転数に比例し、動力は回転数の3乗に比例します。WAM NET(福祉医療機構)のコラムは、回転数を80%にすると流量は80%になるが、動力は約51%に抑えられるとしています。J-Net21 の例では、60Hz から 50Hz(回転数の比 0.83)にすると消費電力の比は約0.57 で、0.83³≒0.57 と3乗の関係になっています。JEMA の適用指針は、ダンパやバルブで絞る方法では損失が出て、モーターの軸動力はあまり下がらないとしています。

回転数40から100パーセントに対し、流量は直線、動力は3乗の曲線で下がるグラフ。80パーセントで約51パーセントに印
図5 ファン・ポンプの3乗則
出典:WAM NET(福祉医療機構)・J-Net21 の解説をもとに AI(Claude)で作成

出典:第12回 ポンプ・ファンの省エネルギー|WAM NET(福祉医療機構)、ポンプや送風機の回転速度調整による省エネとは?(その2)|J-Net21(中小企業基盤整備機構)、一般用低圧三相かご形誘導電動機をインバータ駆動する場合の適用指針(2024年度版)|日本電機工業会(JEMA)

冷却水ポンプの試算(J-Net21)

J-Net21 は、食品工場の冷却水ポンプ(37kW、効率92.5%、負荷率90%、24時間・310日/年)で、流量を15%減らす(回転数を85%にする)試算をしています。インバーターの効率を95%として、267,800kWh/年が173,100kWh/年になり、約94,700kWh/年・約208万円/年(22.0円/kWh)の削減です。バルブは全開のままの運転が前提で、実揚程を0としていて、実揚程が0でない場合の扱いは次回以降に記す、としています。

内容
条件渦巻ポンプ 37kW・効率92.5%、負荷率90%・24時間・310日/年、インバーター効率95%、電気代 22.0円/kWh
計算今 267,800 kWh/年 → 回転数85%:×0.85³÷0.95 → 173,100 kWh/年(バルブは全開のまま)
結果削減 約94,700 kWh/年・約208万円/年(実揚程は0として計算した試算の例)

出典:ポンプや送風機の回転速度調整による省エネとは?(その2)|J-Net21(中小企業基盤整備機構)

実揚程(くみ上げる高さ)が大きいポンプや、圧力を一定に保つ使い方では、回転数を下げられる幅が小さく、3乗則ほどは下がりません(編集部の補足)。工場全体の省エネの進め方は課題「工場の電力を減らしたい」に、ポンプの選び方は製品「ポンプ・ファン」にあります。

ここからは事例です。家電・鉄道・工場から、インバーターが使われるようになった例と効果の数値を集めました。

インバーターエアコン(東芝、1980〜81年)

IEEE のマイルストーンは、東芝が1980年に業務用、1981年に家庭用で、インバーターで圧縮機を回すセパレート形エアコンを世界で初めて開発・量産したとして認定しています(認定の日は2021年3月16日)。同ページは、家庭用は1年目に10,997台をつくり、従来の一定速の機種より省エネ効率が約40%よくなったとしています。

出典:Milestones: Inverter-Driven Air Conditioner, 1980-1981|ETHW(IEEE)

フル SiC の鉄道用インバーター(小田急1000形)

EE Times Japan によると、三菱電機は小田急電鉄1000形のリニューアル車で、フル SiC のモジュールを使った VVVF インバーターを営業運転で試し、Si-GTO の従来車と比べて加速時の力行電力量が約17%減り、回生率が34.1%から52.1%に上がり、主回路全体で約40%の省エネを確かめたと発表しました。

出典:フルSiCモジュールが小田急1000形の心臓部を約40%省エネに|EE Times Japan

冷却水ポンプの試算(J-Net21)

37kW の冷却水ポンプの流量を15%減らすと、約94,700kWh/年・約208万円/年の削減になる試算です(「冷却水ポンプの試算(J-Net21)」の節)。実際の工場の測定ではなく、条件を決めた計算の例です。

出典:ポンプや送風機の回転速度調整による省エネとは?(その2)|J-Net21(中小企業基盤整備機構)

1件目は IEEE の認定、2件目はメーカーの発表、3件目は公的機関の試算です(編集部の整理)。

インバーターの選び方

選ぶ順番

選ぶときは、負荷の種類 → モーターの定格電流 → 過負荷の定格 → 制御方式 → 減速と止め方 → 電源と配線 → 設置と通信の順に決めると、機種と周辺機器がしぼれます(編集部が整理した順番)。JEMA の適用指針は、負荷の慣性モーメントが大きい、始動トルクの要求が大きい(定格トルクの100%以上)、低速で連続運転する、1台で複数のモーターを回す、のときは容量の選定に影響が出ることがあるとしています。

  • ① 負荷の種類:ファン・ポンプ(二乗低減)か、定トルクか
  • ② モーターの定格電流:インバーターの定格出力電流をそれ以上に
  • ③ 過負荷の定格:ND・HD など、始動・加速のトルクに合わせる
  • ④ 制御方式:V/f か、ベクトル制御か、PM モーターか
  • ⑤ 減速と止め方:制動抵抗・回生コンバータが要るか
  • ⑥ 電源と配線:200V級か400V級か、配線の長さ、高調波
  • ⑦ 設置と通信:盤の中の温度、保護構造、通信の方式

出典:一般用低圧三相かご形誘導電動機をインバータ駆動する場合の適用指針(2024年度版)|日本電機工業会(JEMA)

容量:モーターの定格電流から決める

インバーターは、モーターの kW だけでなく、モーターの定格電流以上の定格出力電流を持つ機種を選びます(編集部の補足。メーカーの選定資料でも同じ考え方)。過負荷の定格は機種で何段階か用意されていて、三菱電機の FR-A800 では、SLD(110% 60秒)、LD(120% 60秒)、ND(初期設定、150% 60秒)、HD(200% 60秒)です。軽い負荷の定格を選ぶと同じ本体で大きなモーターを回せるかわりに、過負荷への余裕が小さくなります。ファン・ポンプは軽い定格、始動や加速で大きなトルクが要る機械は重い定格から考えます(編集部の補足)。

過負荷の定格(FR-A800)過負荷電流定格周囲温度
SLD(超軽負荷)110% 60秒・120% 3秒40℃
LD(軽負荷)120% 60秒・150% 3秒50℃
ND(標準・初期設定)150% 60秒・200% 3秒50℃
HD(重負荷)200% 60秒・250% 3秒50℃

三菱電機 FR-A800 の仕様表の例。呼び方と値はメーカー・機種で違うので、カタログの仕様表で確かめてください。

出典:新製品ニュース No.23-2 FR-A800、FR-F800シリーズ ラインアップ追加のお知らせ|三菱電機

止め方:制動抵抗と回生

減速するとモーターは発電機になり、そのエネルギー(回生)でインバーターの直流の電圧が上がります(「回生過電圧」の節)。JEMA の適用指針の周辺機器の表では、急減速や急停止が要る場合は、制動ユニットと組み合わせた制動抵抗器で制動能力を高めるとしています。電源へ電力を返す方法(電源回生)もあり、正弦波コンバータは電源の高調波を減らして力率をほぼ1にし、電源回生の機能を持つとしています。

出典:一般用低圧三相かご形誘導電動機をインバータ駆動する場合の適用指針(2024年度版)|日本電機工業会(JEMA)

まわりの機器

インバーターのまわりには、配線用遮断器・漏電遮断器(高周波対策品)、リアクトル、ノイズフィルタ、出力フィルタ、制動抵抗器などをつけます。JEMA の適用指針は、電源の容量がインバーターの容量の10倍を超えるときは、直流リアクトルか交流リアクトルを設けるとしています。製品の一例として、三菱電機の公式動画で同社のインバーターのラインアップを見られます。

電源から配線用遮断器、リアクトル、ノイズフィルタ、インバーター、出力フィルタ、モーターへ並び、インバーターから制動抵抗器が分かれる模式図
図6 インバーターのまわりの機器
出典:JEMA の適用指針の附属資料「インバータの周辺機器」をもとに AI(Claude)で作成

出典:一般用低圧三相かご形誘導電動機をインバータ駆動する場合の適用指針(2024年度版)|日本電機工業会(JEMA)

三菱電機インバータ ダイジェスト(YouTube の動画)
動画 三菱電機インバータ ダイジェスト
出典:MITSUBISHI ELECTRIC Factory Automation(YouTube)

モーター側の注意

JEMA の適用指針は、一般用の低圧三相かご形誘導電動機をインバーターで回すときの注意をまとめています。既設のモーターをインバーター化するときは、とくに確かめます。

誘導モーターの断面に、電源側の最初のコイルに偏るサージ電圧、低速で減る自分の軸のファンの冷却の風、軸電圧による軸受の電食、騒音と温度上昇の注意を書き込んだ模式図
図7 インバーターで回すときの、モーター側の注意(誘導モーターの断面の模式図)
出典:JEMA の適用指針をもとに AI(Claude)で作成

サージ電圧と絶縁

スイッチングで生じるサージ電圧は立ち上がりが急で、巻線の電源側の最初のコイルに電圧が偏り、部分放電から絶縁の劣化につながることがあります。IGBT や SiC の普及で立ち上がりがより急になる傾向です。対策は、サージ吸収器や交流リアクトル、絶縁を強化したモーターです。周辺機器の表では、既設のモーターを新しく400V級のインバーターで回す場合や、配線が長い(20m超)場合に、インバーターの出力側に出力フィルタ(サージアブソーバ)を設けるとしています。

出典:一般用低圧三相かご形誘導電動機をインバータ駆動する場合の適用指針(2024年度版)|日本電機工業会(JEMA)

低速での冷却不足

モーターはふつう自分の軸のファンで冷やすので、回転が下がると冷却の風量が減り、冷やす力が下がります。そのため JEMA の適用指針は、二乗低減トルクの負荷(ファン・ポンプ)には使えても、定トルクの負荷では使えないことがあるとし、37kW 以下の小形のモーターはメーカーが示す許容トルクの特性を参考にするよう勧めています。低速で長く使う定トルクの機械では、別のファンで冷やすモーターなどを検討します(編集部の補足)。

出典:一般用低圧三相かご形誘導電動機をインバータ駆動する場合の適用指針(2024年度版)|日本電機工業会(JEMA)

軸受の電食

PWM のインバーターでは巻線の中性点の電位がゼロにならず、コモンモード電圧が生じます。これが軸受の内輪・外輪の間の静電容量で分けられて軸電圧になり、まれに軸受の電食に至る事例があります。JEMA の適用指針は対策の例として、キャリア周波数を下げる、絶縁軸受・セラミックボールの軸受、アースブラシ、絶縁カップリング、零相リアクトル、運転速度を一定にしない、などを挙げています。

出典:一般用低圧三相かご形誘導電動機をインバータ駆動する場合の適用指針(2024年度版)|日本電機工業会(JEMA)

この節に関係する課題電食の対策

騒音と温度

JEMA の適用指針によると、PWM のインバーターで回すときのモーターの騒音はキャリア周波数の音が主で、回転を下げても騒音は下がらず、商用電源で回すときより +5〜+15dB が目安です。対策はキャリア周波数の変更や交流リアクトルの挿入で、リアクトルは電圧が下がってトルクが下がり電流が増えることに注意します。また、高調波のぶん、商用電源で回すより温度が上がりやすい傾向があります。

出典:一般用低圧三相かご形誘導電動機をインバータ駆動する場合の適用指針(2024年度版)|日本電機工業会(JEMA)

電源側の注意(高調波・ノイズ・漏れ電流)

高調波抑制対策ガイドライン

JEMA の資料によると、1994年9月に当時の通商産業省 資源エネルギー庁が「高圧又は特別高圧で受電する需要家の高調波抑制対策ガイドライン」を定め、2004年1月の改正で汎用インバーターは全容量がガイドラインの対象(抽出の対象)になりました。対策は交流・直流のリアクトルか PWM コンバータで、設備全体ではアクティブフィルタなどもあります。ガイドラインの計算で使う換算係数は、リアクトルなしで 3.4、交流か直流のリアクトルで 1.8、両方で 1.4 です。

高調波の換算係数をリアクトルなし3.4、交流リアクトル1.8、直流リアクトル1.8、交流と直流1.4の横棒グラフで並べた図
図8 高調波の換算係数
出典:JEMA の資料「汎用インバータ及びサーボアンプの高調波抑制対策について」をもとに AI(Claude)で作成

出典:汎用インバータ及びサーボアンプの高調波抑制対策について|日本電機工業会(JEMA)

ノイズ

インバーターは高速でスイッチングするので、電源の線を伝わるノイズと、モーターへの配線から空中に出るノイズが出ます。JEMA の適用指針の周辺機器の表では、入力側・出力側のノイズフィルタや零相リアクトルで減らすとしています。配線の分け方・シールド・接地を含む対策の全体は、技術「EMC対策」にあります。

出典:一般用低圧三相かご形誘導電動機をインバータ駆動する場合の適用指針(2024年度版)|日本電機工業会(JEMA)

漏れ電流と漏電遮断器

出力の電圧が急に変わるので、漏れ電流は商用電源で回すときより増え、漏電遮断器が不要に動くことがあります。JEMA の適用指針は、インバーターに対応した(高周波対策の)漏電遮断器を使うのが望ましいとしています。

出典:一般用低圧三相かご形誘導電動機をインバータ駆動する場合の適用指針(2024年度版)|日本電機工業会(JEMA)

トリップと寿命・保守

よくあるトリップと、まず見るところ

インバーターは、異常を見つけると出力を止めて(トリップして)モーターと自分を守ります。表示の名前やしきい値は機種で違うので、三菱電機の FREQROL-A800 の保護機能のページを例に、よくあるものをまとめました。

表示(三菱電機 A800 の例)まず見るところ
過電流(加速中・定速中・減速中)急な加減速・出力の短絡・負荷の急変
回生過電圧(減速中など)減速時間・回生回避・制動抵抗の要否
不足電圧電源電圧・大きなモーターの始動
インバーター・モーターの過負荷負荷の大きさ・電子サーマルの設定
フィン過熱周囲温度・フィンの目詰まり・冷却ファン

出典:インバータ FREQROL-A800シリーズ 保護機能|三菱電機

過電流

FREQROL-A800 では、出力電流が定格電流の約235%以上になると保護回路が働いて出力を止めます(加速中・定速中・減速中で表示が分かれる)。急な加速、出力の短絡、負荷の急変などを確かめ、加減速の時間を延ばす、配線を確かめる、などで対策します。

出典:インバータ FREQROL-A800シリーズ 保護機能|三菱電機

回生過電圧

回生のエネルギーでインバーターの中の直流の電圧が規定値以上になると、出力を止めます(電源のサージで働くこともある)。減速時間を延ばす、回生を避ける機能を使う、必要なら制動抵抗(ブレーキユニット)や電源回生の機器を付ける、が対策です(止め方:制動抵抗と回生)。

出典:インバータ FREQROL-A800シリーズ 保護機能|三菱電機

不足電圧・過熱

FREQROL-A800 では、電源電圧が約 AC150V(400V クラスは約 AC300V)以下になると出力を止めます。大きなモーターの始動で電源電圧が下がっていないかを確かめます。冷却フィンの過熱は、周囲温度が高すぎないか、フィンの目詰まり、冷却ファンの停止を確かめます。

出典:インバータ FREQROL-A800シリーズ 保護機能|三菱電機

寿命:部品の交換の目安

JEMA の「汎用インバータ定期点検のおすすめ」は、ふつうの使い方での交換の目安を、冷却ファン 2〜3年、主回路の平滑用アルミ電解コンデンサ 5年、基板上のアルミ電解コンデンサ 5年としています。アルミ電解コンデンサには「10℃2倍則」が当てはまり、温度が10℃上がると寿命は半分になります。定期点検は1〜2年ごとを勧めています。

冷却ファン2から3年、平滑コンデンサ5年、基板のコンデンサ5年、インバーター本体約10年、モーター約15年の横棒グラフ
図9 部品の交換の目安と、更新の目安
出典:JEMA「汎用インバータ定期点検のおすすめ」・JEMA の適用指針をもとに AI(Claude)で作成

出典:汎用インバータ定期点検のおすすめ|日本電機工業会(JEMA)

更新の目安

JEMA の適用指針(2025年3月)の表では、インバーター本体の推奨交換時期は約10年(周囲温度40℃・1日24時間・365日の運転を想定)、モーターは約15年(40℃・1日8時間・365日)で、どちらも消耗部品を除いた目安です。点検のときは、電源を切ってもしばらく平滑コンデンサに高い電圧が残るので、電源を切って10分以上たってから、テスターで主電源の端子の電圧が落ちていることを確かめるとしています。

出典:一般用低圧三相かご形誘導電動機をインバータ駆動する場合の適用指針(2024年度版)|日本電機工業会(JEMA)

設備の状態を見張る方法は、技術「予知保全」にあります。

企業紹介(インバーターの技術)

汎用インバーターのメーカー3社と、まわりの機器(ノイズフィルタ、制動抵抗器・フィルタ)の専業2社を紹介します。掲載は各社の公開情報にもとづきます。各社のサイトの画像は使わず、公開されている情報をもとに図にしました。

相談する前に整理すること

インバーターのメーカー・販売店・周辺機器のメーカーに相談するときは、次の点を整理しておくと話が早く進みます(編集部が整理した項目です)。

  • モーター:定格(kW・電圧・電流)・極数・年数・既設か新設か
  • 負荷:ファン・ポンプか、コンベヤ・昇降など定トルクか
  • 回転数:使う範囲と、要る精度
  • 加減速:時間と回数(何秒で止めたいか)
  • 電源:電圧(200V級・400V級)と受電の容量
  • 設置:盤の中の温度・粉じん・湿気
  • 配線:インバーターからモーターまでの長さ
  • 規制:高調波のガイドライン・EMC の要否

困りごとごとの相談先

困りごと相談先の種類このページで紹介した会社
小容量から大容量まで汎用機を選びたい汎用インバーターのメーカー富士電機
400V級・長い配線でモーターのサージが心配インバーターのメーカー日立産機システム
大容量・盤の省スペース・精度の要る駆動産業用・大容量のメーカー東洋電機製造
インバーターのノイズを止めたいノイズフィルタのメーカー双信電機
制動抵抗・高調波・長距離配線のフィルタ抵抗器・フィルタの専業ニシテイ

各社の公式サイトの情報をもとに編集部が整理したものです。各社の紹介は、この下にあります。

会社小容量大容量ベクトル
制御
サージ
対策
ノイズ
フィルタ
制動抵抗高調波
フィルタ
富士電機FRENIC シリーズ(東京都品川区)●●●●
日立産機システムSJ シリーズ・マイクロサージ抑制(東京都千代田区)●●
東洋電機製造VF66B・大容量(東京都中央区)●●●
双信電機インバーター用ノイズフィルタ(東京都港区)●
ニシテイ制動抵抗器・フィルタ(北九州市)●●●

●は、各社の公式サイトで扱いを確認できたものです(空欄は、扱っていないという意味ではありません)。社名を押すと、その会社の紹介へ移ります。

富士電機株式会社|小容量から 630kW までの汎用インバーター FRENIC

富士電機とは

東京都品川区に本社を置き、1923年に設立された会社です(同社の会社概要)。汎用インバーター FRENIC シリーズを、小形の Mini から高性能の MEGA まで用途別にそろえ、制動抵抗器・制動ユニットも用意しています。

富士電機のFRENIC-Mini、FRENIC-Ace、FRENIC-MEGAの3枚のカードの図
図10 富士電機のインバーター FRENIC
出典:富士電機の公式サイトをもとに AI(Claude)で作成

富士電機の得意技術

技術内容
FRENIC-Mini(C3)3相200V 0.1〜15kW、3相400V 0.4〜15kW、単相200V 0.1〜2.2kW の小形機(単相100V は開発中と同社は記載)
FRENIC-Ace(E3)負荷の定格を2つから選べる。最大260ステップのカスタマイズロジック、EMC フィルタ内蔵の機種、STO
FRENIC-MEGA(G2)3相400V 0.4〜630kW(HHD 仕様)。誘導・同期モーターを最高599Hz でベクトル制御、基板コーティング・背面 IP55

富士電機が解決できる課題

  • 1つのシリーズの中で、負荷に合わせて定格を選び、コストと設置スペースを抑えたい
  • 粉じんや腐食性のガスのある所で、インバーターを長く使いたい

出典:会社概要|富士電機、インバータ|富士電機、FRENIC-Mini(C3)|富士電機、FRENIC-Ace(E3)|富士電機、FRENIC-MEGA(G2)|富士電機

富士電機のインバータ「FRENICシリーズ」| 製品とソリューション(YouTube の動画)
動画 富士電機のインバータ「FRENICシリーズ」| 製品とソリューション
出典:Fuji Electric Co. Ltd. / 富士電機株式会社(YouTube)

株式会社日立産機システム|モーター端子のサージを抑えるインバーター

日立産機システムとは

東京都千代田区に本社を置き、2002年に設立された会社です(同社の会社概要)。SJ シリーズなどのインバーターのほか、インバーター単体でモーター端子のサージ電圧を抑える機能を持つ機種を扱っています。

日立産機システムのSJシリーズP1H、マイクロサージ電圧抑制、EzSQの3枚のカードの図
図11 日立産機システムのインバーター
出典:日立産機システムの公式サイトをもとに AI(Claude)で作成

日立産機システムの得意技術

技術内容
SJ シリーズ P1H2.5〜22kVA、三相200V級・400V級。最高出力周波数3,000Hz、STO 標準、Modbus-RTU 標準
マイクロサージ電圧抑制独自の PWM 制御で、モーター端子の電圧を直流電圧の2倍以下に抑える。直流 625VDC 以下(受電440VAC)なら同社の汎用モーターの絶縁耐力 1,250V を超えないと同社は説明(回生時などは超えることがある)
EzSQインバーター単体でプログラム運転。トルクの変動が設定の範囲を超えたらアラームを出す、などができる

日立産機システムが解決できる課題

  • 400V級で配線が長く、モーターの絶縁の劣化が心配(フィルタを足さずに抑えたい)
  • インバーターだけで簡単な運転の手順や異常の検出をしたい

出典:会社概要|日立産機システム、インバータ|日立産機システム、SJシリーズ P1H|日立産機システム、マイクロサージ電圧抑制インバータ|日立産機システム、EzSQ(簡易シーケンス機能)|日立産機システム

東洋電機製造株式会社|大容量の産業用インバーターと盤型の装置

東洋電機製造とは

東京都中央区に本社を置き、1918年に創立された会社です(同社の会社概要)。標準インバーターとして、1,000kW までの VF66B、小形の VF100、盤型の PP66B を扱っています。

東洋電機製造のVF66B、VF100、PP66Bの3枚のカードの図
図12 東洋電機製造の標準インバーター
出典:東洋電機製造の公式サイトをもとに AI(Claude)で作成

東洋電機製造の得意技術

技術内容
VF66B200V クラス 11〜180kW、400V クラス 11〜1,000kW。過負荷耐量 150% 1分間・200% 3秒間(冷温時。75kW 以上は max150%)。センサ付き・センサレスのベクトル制御と V/f の計5モード、PLC 内蔵、STO
VF100ND 仕様 2.2〜7.5kW。従来の VF66 シリーズより設置スペースを45%以上減らしたと同社は説明
PP66B(制御盤型)適用モーター 500kW、過負荷 150% 1分間。従来の制御盤より50%小型と同社は説明

東洋電機製造が解決できる課題

  • 数百 kW〜1,000kW 級のモーターを、ベクトル制御で回したい
  • 制御盤の設置スペースを小さくしたい

出典:会社概要|東洋電機製造、標準インバータ|東洋電機製造

双信電機株式会社|インバーターの入力側・出力側のノイズフィルタ

双信電機とは

東京都港区に本社を置き、1944年に設立された会社です(同社の会社概要)。三相のノイズフィルタを電圧・電流別にそろえ、インバーターの出力側用の機種もあります。

双信電機のHF3000C-TM、HF3000A-TM、CC3000Cの3枚のカードの図
図13 双信電機のインバーター用ノイズフィルタ
出典:双信電機の公式サイトをもとに AI(Claude)で作成

双信電機の得意技術

技術内容
HF3000C-TM三相3線式 500VAC 5〜300A。三菱電機の汎用インバーターの推奨品と同社は記載
HF3000A-TM三相3線式 250VAC 5〜300A。三菱電機の汎用インバーターの推奨品と同社は記載
CC3000C-AZ・CC3000C-Pインバーターの出力側用。500VAC 40〜150A・200〜400A

双信電機が解決できる課題

  • インバーターの入力側のノイズで、まわりの機器が誤作動する
  • インバーターの推奨品のフィルタを、電流の大きさで選びたい

出典:会社概要|双信電機、ノイズフィルタ|双信電機

株式会社ニシテイ|制動抵抗器と、高調波・正弦波のフィルタ

ニシテイとは

北九州市八幡西区に本社を置く会社です。1953年に金属抵抗器の開発に着手したと会社概要にあります。インバーター回路用の抵抗器(制動抵抗器)と、インバーターの入力・出力に入れるフィルタを扱っています。

ニシテイの制動抵抗器、高調波フィルタPHF、正弦波フィルタSWFの3枚のカードの図
図14 ニシテイの制動抵抗器とフィルタ
出典:ニシテイの公式サイトをもとに AI(Claude)で作成

ニシテイの得意技術

技術内容
インバーター回路用抵抗器制動抵抗器のユニット。標準の運転サイクル 10・15・20・30・40・50%ED。小容量は不燃性セメント抵抗、中・大容量はステンレス製のグリッド抵抗器
高調波フィルタ PHFインバーター入力用のパッシブフィルタ。第5次・第7次を主に、第25次まで減らすと同社は説明
正弦波フィルタ SWFPWM の矩形波を正弦波に変える。サージ電圧の抑制・モーター端の絶縁保護。インバーターからモーターまで最大2000m の使用実績があると同社は記載

ニシテイが解決できる課題

  • 急な減速・停止で、回生のエネルギーを抵抗で処理したい
  • 高調波のガイドラインへの対策や、長い配線でのモーターの絶縁保護をしたい

公開されている実績・用途

  • 製作事例:DC784V 121A 6.5Ω 8%ED など(同社サイト)

出典:会社概要|ニシテイ、インバータ回路用抵抗器|ニシテイ、高調波フィルタ PHF シリーズ|ニシテイ、正弦波フィルタ SWF シリーズ|ニシテイ

よくある質問

しくみと選び方

インバーターとは何ですか?
交流をいったん直流にし、その直流から電圧と周波数を変えた交流をつくって、モーターの回転数を変える装置です。中はコンバータ部・平滑部・インバータ部でできています(インバーターとは(基本))。
VVVF とは?
可変電圧・可変周波数(Variable Voltage Variable Frequency)の略で、電圧と周波数をいっしょに変えてモーターの回転数を変える使い方です。汎用インバーターや鉄道の駆動装置で使われます(中は3つの部分でできている)。
V/f 制御とベクトル制御はどう違いますか?
V/f 制御は電圧と周波数の比を一定にする簡単な方法で、1台で複数のモーターを回せます。ベクトル制御は電流を磁束の分とトルクの分に分けて制御し、負荷が変わっても速度を保ちやすく、低速のトルクも出せます(制御方式(V/f 制御とベクトル制御))。
インバーターの容量はどう選びますか?
モーターの定格電流以上の定格出力電流を持つ機種を、負荷に合った過負荷の定格(軽負荷・標準・重負荷)で選びます。慣性の大きい負荷や大きな始動トルクの要る機械では、余裕をみます(容量:モーターの定格電流から決める)。

省エネ・トラブル・保守

どれくらい省エネになりますか?
ファン・ポンプでは動力が回転数の3乗に比例するので、回転数80%で動力は約51%の目安です。J-Net21 の試算では、37kW のポンプの流量を15%減らして年約208万円の削減です(省エネ(ファン・ポンプの3乗則)と事例)。
減速するとトリップするのはなぜ?
減速でモーターが発電機になり、回生のエネルギーで直流の電圧が上がるためです。減速時間を延ばすか、制動抵抗などを付けます(回生過電圧)。
インバーターで回すとモーターに悪い影響はありますか?
サージ電圧による絶縁の劣化、低速での冷却不足、軸受の電食、騒音・温度の上昇に注意します。400V級で配線が20m を超えるときは出力フィルタを検討します(モーター側の注意)。
寿命はどれくらいですか?
JEMA は、冷却ファン2〜3年、平滑コンデンサ5年を部品の交換の目安、本体の推奨交換時期を約10年(40℃・24時間運転を想定)としています(寿命:部品の交換の目安)。

回答は、このページの出典をもとに編集部がまとめたものです。

出典・確認日

※製品名・会社名は各社の商標または登録商標です。本ページでは数値と事実だけを要約し、各社の文章・図は転載していません。容量・過負荷定格・効率の数値は各社の製品や資料の値で、条件が違うため、資料をまたいで細かく比べないでください。

※アイキャッチ画像は、AI(ChatGPT)で生成したイメージです。実在の製品ではありません。図はAI(Claude)で作成した概念図です。

情報の確認日:2026年10月29日 本ページの内容は一般的な情報です。機種の選定・配線・法規の判断は、メーカーの資料と所管の窓口で確かめてください。各社の製品・サービスは、その会社の公開情報にもとづきます。

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