新しい製品を海の近くの工場や車に載せることになった。客先から「環境試験の結果を出してほしい」と言われたが、高温高湿・温度サイクル・塩水噴霧のどれを、何℃で何時間やればよいのかわからない。塩水噴霧を240時間やったら、屋外で何年もつと言えるのか――。環境試験は、使う環境と困る壊れ方から、試験の種類と条件を選ぶことが出発点です。
この記事では、製品の設計者向けに、湿気・温度の上下・結露・塩分という使う環境から、JIS の試験(高温高湿 JIS C 60068-2-78、温度変化 2-14、温湿度サイクル 2-30、塩水噴霧 JIS Z 2371、複合サイクル)と条件の決め方を、流れに沿って切り分けます。加速試験で寿命を見積もる方法は「加速試験で寿命を見積もりたい」、結露の対策は「制御盤・筐体の中の結露を防ぎたい」、錆を防ぐ材料と表面処理は「錆びる・腐食する」で扱っています。
環境試験とは:使う環境を、決めた条件で再現して確かめる
環境試験は、製品が使われる・運ばれる・保管される環境の温度・湿度・塩分・振動などを試験槽で再現し、決めた時間のあとで、外観・電気・機械の性能が製品規格に合うかを確かめる試験です。電気・電子の製品では JIS C 60068 のシリーズ(IEC 60068 に対応)、金属やめっき・塗装の耐食性では JIS Z 2371 などの規格で、試験のしかたが決められています(大阪産業技術研究所・日本建築総合試験所)。

出典:大阪産業技術研究所の技術シート・日本建築総合試験所「塩水噴霧試験」・IEC 60068-2-78:2025 の概要(EVS)・スガ試験機「腐食性を極める」・ユーロフィンFQL「塩水噴霧複合サイクル試験」と編集部の整理をもとに AI(Claude)で作成

出典:エスペック株式会社 – Official(YouTube)
規格が決めるのは、主に試験のしかたと、選べる条件の範囲です。何℃で何時間かけるかは、製品規格・客先の規格・業界の規格があればそれに従い、なければ使う環境から決めます。温度変化の試験の低温・高温・サイクル数も「製品規格の規定による」とされています(大阪産業技術研究所)。
出典:技術シート 低温型恒温恒湿槽/恒温恒湿槽|大阪産業技術研究所、わかりやすい試験シリーズ 塩水噴霧試験|日本建築総合試験所、IEC 60068-2-78:2025|EVS
使う環境と壊れ方から、試験を選ぶ流れ
製品が使われる場所で、湿気・温度の上下・結露・塩分のどれにさらされるかを順に確かめます。1つの製品に当てはまるものが複数あれば、試験も複数選びます。塩分にさらされる製品は、まず塩水噴霧で比べ、屋外の錆び方に近づけたいときは複合サイクル試験と屋外暴露を使います。

出典:編集部の整理(大阪産業技術研究所の技術シート・スガ試験機「腐食性を極める」)をもとに AI(Claude)で作成
A は湿気、B は温度の上下、C は結露、D は塩分、E は屋外に近い錆び方での比較です。振動・落下・輸送の試験は別に考えます(振動は JIS C 60068-2-6 の正弦波(ユーロフィンFQL)、JIS C 60068-2-64 の広帯域ランダム(TÜV SÜD)など)。落下・輸送については「製品の落下・輸送中の破損を防ぎたい」で扱っています。
出典:振動試験|ユーロフィンFQL、衝撃・振動試験|TÜV SÜD
状況ごとの見分け方と対策
状況(A〜E)ごとに、何が起きるか、使える試験、選ぶときの注意、相談できる企業・機関をまとめました。
湿気の多い所で使う電子機器が、絶縁の低下や腐食で動かなくなる
浴室・厨房・熱帯の倉庫・密閉した筐体の中など、湿度が高いままの所で使う。電気の漏れや端子の腐食が心配だが、どの試験で確かめればよいかわからない。
- 起きている現象
- 高い湿度が続くと、表面や材料に水分が入り、絶縁の低下や腐食が進むことがあります。これを確かめるのが高温高湿・定常の試験(JIS C 60068-2-78)で、結露させずに一定の温度で高い湿度をかけ続け、輸送・保管・使用に耐えるかを見ます(IEC)。
- 解決に使える技術
- 高温高湿・定常の条件の決め方温度・湿度・時間
- 判定のしかたを先に決める初めと終わりに測る
この試験は「結露させない」試験です。結露で起きる不具合は、温湿度サイクル(C)で確かめます。温度と湿度を上げて寿命を見積もる加速試験(85℃・85% や HAST)は「加速試験で寿命を見積もりたい」で扱っています。
屋外や車載で温度が上下し、はんだや接合部が割れる
昼と夜、冬と夏、機器のオン・オフで温度が上がり下がりする。異なる材料をつないだ所や、はんだの割れが心配だ。
- 起きている現象
- 材料ごとに熱で伸び縮みする量が違うので、温度の上下をくり返すと、接合部に力がかかります。これを確かめるのが温度変化の試験(JIS C 60068-2-14)です。2つの槽を移して急に変える試験 Na と、1つの槽で決めた速さで変える試験 Nb があります(大阪産業技術研究所)。
- 解決に使える技術
- 温度変化の試験 Na・Nbさらす時間・移す時間
- 判定のしかたを先に決める初めと終わりに測る
低温・高温・サイクル数は、製品規格の規定によるとされています(大阪産業技術研究所)。製品規格がなければ、使う所の最低・最高の温度と、1日・1年に何回温度が上下するかから決めます(編集部の解説)。
冷えた製品に結露して、漏電や腐食が起きる
朝晩の温度差が大きい所、冷房の効いた部屋から暑い所へ持ち出すなどで、製品の表面に水滴がつく。結露したときに壊れないかを確かめたい。
- 起きている現象
- 温湿度サイクルの試験(JIS C 60068-2-30)は、高い湿度のもとで温度の変化をくり返し、部品や機器の表面に結露が生じる条件にさらしてから、製品規格に合うかを判定する試験です。25℃・95%以上と 40℃・93% の間を、24時間で1サイクルとしてくり返します(大阪産業技術研究所)。
- 解決に使える技術
- 温湿度サイクルの条件2-30・2-38
- 判定のしかたを先に決める初めと終わりに測る
温度と湿度を同時に変える試験は、槽が目標の温湿度に着くまでに時間がかかります。試料の熱容量でさらに時間がかかるので、槽の性能と試料の量を先に確かめます(大阪産業技術研究所)。盤や筐体の結露を防ぐ対策は「制御盤・筐体の中の結露を防ぎたい」で扱っています。
海の近くや融雪剤で、めっき・塗装した部品が錆びる
海岸の近くや、冬に融雪剤をまく地域で使う製品。めっきや塗装の種類を決めたいが、どれだけ錆びにくいかを比べる方法がわからない。
- 起きている現象
- 塩水噴霧試験(JIS Z 2371)は、塩水の霧を吹き続けて、金属やめっき・塗装した金属の耐食性を調べる試験です(日本建築総合試験所)。中性・酢酸酸性・キャスの3つがあり、防錆の効果の比較や品質管理の用途で広く使われています(スガ試験機)。
- 解決に使える技術
- 塩水噴霧試験の3つの方法中性・酢酸酸性・キャス
- 時間を年数に置き換えない比べるための物差し
塩水噴霧の時間を、屋外の年数に置き換えることはできません。同じ条件で試した品物どうしを比べる、決めた時間で合否を決める、という使い方をします。錆の起き方と材料の選び方は「錆びる・腐食する」で扱っています。
屋外の錆び方に近い試験で比べたい・年数の目安がほしい
塩水噴霧で合格したのに、屋外では早く錆びた。客先から自動車の規格の複合サイクル試験を指定された。屋外で何年もつかの目安を示したい。
- 起きている現象
- 屋外とのよりよい相関を求めて考えられたのが、塩水噴霧・乾燥・湿潤をくり返す複合サイクル試験です(スガ試験機)。JASO・JIS・ISO に規定されています。年数の目安がほしいときは、屋外の暴露試験の結果と照らし合わせます(編集部の解説)。
- 解決に使える技術
- 複合サイクル試験JASO M 609・JIS K 5600-7-9 など
- 屋外暴露で答え合わせ銚子・宮古島など
複合サイクル試験でも、試験のサイクル数と屋外の年数の対応は、材料によって変わります(スガ試験機が紹介する例からの、編集部の解説)。自社の材料と使う場所で、試験と屋外の結果を比べた記録を持つことが大切です(編集部の解説)。
なぜ、塩水噴霧の時間を屋外の年数に置き換えられないのか
試験は「比べる・合否を決める」ための物差し
「塩水噴霧の240時間は、屋外の何年に当たるか」という質問はよく出ますが、この時間を屋外の年数に換算する決まった式はありません(編集部の解説)。塩水噴霧試験は、防錆の効果の比較や品質管理の用途で広く使われている試験です(スガ試験機)。試験機メーカーの Q-Lab も、米国の塩水噴霧試験 ASTM B117 について、屋外の腐食試験の結果と比べて相関性が低く、品質管理・合否の試験に向くもので、将来の予測を重視する試験ではない、と説明しています。

出典:埼玉県産業技術総合センターの研究報告・スガ試験機「腐食性を極める」・Q-Lab の資料と編集部の解説をもとに AI(Claude)で作成
いつも濡れたままの試験は、屋外と錆び方が違うことがある
屋外では、雨や夜露で濡れては乾くことをくり返しますが、塩水噴霧は試験の間ずっと濡れたままです。埼玉県産業技術総合センターの研究報告は、亜鉛などを被覆した鋼板を中性塩水噴霧で評価すると、試験結果と実際の耐用年数が著しく異なっていたこと、溶融亜鉛めっきでは連続噴霧で表面が常に濡れ、白錆が時間に比例するように増えたことを挙げています。この差を埋めるために、JIS G 0594(無機被覆鋼板のサイクル腐食促進試験方法)がつくられました(同報告)。
同じ試験でも、材料で対応する年数が変わる
スガ試験機の解説では、JASO のサイクル試験と沖縄の屋外暴露を比べた報告の例として、裸の鋼板では45サイクル(約2週間)が屋外の約1年に、塗装した板では180サイクル(約2か月)が屋外の1年6か月に当たったという結果を紹介しています。同じ試験でも、材料が変わると倍率が大きく変わります。年数の目安がほしいときは、自社の材料と使う場所で、屋外暴露や市場から戻った品物の記録と照らし合わせます(編集部の解説)。
出典:腐食性を極める|スガ試験機、Modern Corrosion Testing(日本語資料)|Q-Lab、無機被覆鋼板のサイクル腐食促進試験方法による評価(研究報告 第5巻)|埼玉県産業技術総合センター
試験ごとの条件の決め方
高温高湿・定常(JIS C 60068-2-78)
結露させずに、一定の温度で高い湿度を決めた時間かけ、部品や機器が輸送・保管・使用に耐えるかを確かめる試験です。発熱する試料にも、しない試料にも使えます(IEC 60068-2-78 の概要)。温度・湿度・時間は、規格に示された厳しさの中から、製品規格や使う環境に合わせて選びます。

出典:IEC 60068-2-78:2025 の概要(EVS)・大阪産業技術研究所の技術シート・大阪産業技術研究所の技術シート(高湿型)と編集部の解説をもとに AI(Claude)で作成
IEC 60068-2-78 は2025年に第3版になり、厳しさ(露点の温度を含む)や温度の許容差が改められました(IEC 60068-2-78:2025 の概要)。前の版の条件で試した結果と比べるときは、どの版の条件かを記録に残します(編集部の解説)。
温度変化(JIS C 60068-2-14):試験 Na と Nb
試験 Na は、低温の槽で決めた時間さらしたあと、3分以内に高温の槽に移す温度急変の試験です。試料を槽に入れてから槽内の温度が安定するまでの時間は、さらす時間の10%以下とします。決めたサイクル数のあとで電気・機械の性能を調べるのに向きます(大阪産業技術研究所)。

出典:大阪産業技術研究所の技術シートをもとに AI(Claude)で作成
試験 Nb は、決めた速さで温度を変える試験で、温度が変わっている間の電気・機械の性能を調べるのに向きます。条件は、低温・高温・温度変化の速さ・さらす時間・サイクル数の組み合わせで決めます(大阪産業技術研究所)。急に温度が変わる使い方(屋外から暖かい室内へ、など)なら Na、ゆっくり変わる使い方なら Nb が考えやすくなります(編集部の解説)。
温湿度サイクル(JIS C 60068-2-30・2-38):結露を起こす
JIS C 60068-2-30 は、25℃・95%以上 → 40℃・93% → 25℃・95%以上 の24時間のサイクルを1回以上行い、表面に結露が生じる条件にさらしてから、外観・電気・機械の性能を調べます。JIS C 60068-2-38(温湿度組合せ)は、劣化が速まる高温高湿と低温の条件にさらす試験で、25℃・93% と 65℃・93% の間を行き来し、−10℃ もはさむ24時間のサイクルを10回行います(大阪産業技術研究所)。
温度と湿度を同時に制御すると、温度だけのときより、目標に着くまでに著しく時間を要するとされています。大阪産業技術研究所の高湿型の恒温恒湿槽では、空の槽で −45℃ から 95℃・98% に着くまで約72分でした。試料が入ると熱容量でさらに時間がかかるので、2-14・2-30・2-38 の試験では注意が必要です(同研究所)。
塩水噴霧(JIS Z 2371):中性・酢酸酸性・キャス
中性塩水噴霧試験(NSS)は、塩化ナトリウム 50±5 g/L・pH 6.5〜7.2 の塩水を、35±2℃ の槽で、80cm² あたり 1.5±0.5 mL/h の量で決めた時間まで連続して噴霧します(日本建築総合試験所)。ほかに酢酸酸性塩水噴霧(AASS)と、中性の塩水に酢酸と塩化第二銅を加えて反応性を強めたキャス(CASS)があります(スガ試験機)。埼玉県産業技術総合センターのキャス試験は、pH 3.0・槽の温度 50℃ です。

出典:日本建築総合試験所「塩水噴霧試験」・スガ試験機「腐食性を極める」・埼玉県産業技術総合センター「キャス試験」をもとに AI(Claude)で作成

出典:エスペック株式会社 – Official(YouTube)
試験時間は、規格の中から選ぶか、客先・製品規格の指定に従います。受託試験の例では、2・6・24・48・96・168・240・480・720・1000時間などを挙げています(ユーロフィンFQL)。試験機がきちんと動いているかは、腐食照合試験片の腐食減量(中性で48時間に 70±20 g/m²)で確かめます(ISO 9227 の規定値。スガ試験機)。試験のあとは、付いた塩を流水で流して乾かし、錆・塗膜の膨れ・割れ・はがれを観察します(日本建築総合試験所)。
複合サイクル(JIS K 5600-7-9・JASO M 609 など)
複合サイクル試験は、実際に製品がさらされる環境の腐食の因子を組み合わせ、塩水噴霧・乾燥・湿潤などをくり返す試験です(スガ試験機)。たとえば JASO M 609 では、塩水噴霧(35℃・2時間)→ 乾燥(60℃・20〜30%RH・4時間)→ 湿潤(50℃・95%RH以上・2時間)の8時間を1サイクルとし、30・60・90・180 サイクルなどでくり返します(ユーロフィンFQL)。

出典:ユーロフィンFQL「塩水噴霧複合サイクル試験」・スガ試験機「腐食性を極める」・埼玉県産業技術総合センター「複合サイクル試験機」・埼玉県産業技術総合センター「複合サイクル試験」・埼玉県産業技術総合センターの研究報告をもとに AI(Claude)で作成

出典:エスペック株式会社 – Official(YouTube)
自動車の材料・部品なら JASO M 609・M 610、めっきなら JIS H 8502、塗膜なら JIS K 5600-7-9、亜鉛めっき鋼板などの無機被覆鋼板なら JIS G 0594、のように、対象の材料と業界で使う規格が変わります(スガ試験機・埼玉県産業技術総合センターなど)。客先の指定がなければ、同じ業界でよく使われる規格を選ぶと、ほかの製品の結果と比べやすくなります(編集部の解説)。めっきとアルマイトの選び方は技術ページ「めっき」「アルマイト(陽極酸化)」で解説しています。
屋外暴露で答え合わせをする
促進試験の結果が屋外でどう当たるかは、屋外の暴露試験で確かめます。日本ウエザリングテストセンターは、千葉県銚子市・沖縄県宮古島市・北海道旭川市に暴露試験場を持ち、直接暴露・ガラス越し・遮蔽・ブラックボックスの暴露試験(JIS Z 2381)を行っています。ユーロフィンFQL は、鋼板と銅を沿岸地域・都心住宅街に30日暴露した結果と、JASO M 609 の結果を比べた例を公開しています。
出典:技術シート 低温型恒温恒湿槽/恒温恒湿槽|大阪産業技術研究所、技術シート 高湿型恒温恒湿槽|大阪産業技術研究所、IEC 60068-2-78:2025|EVS、わかりやすい試験シリーズ 塩水噴霧試験|日本建築総合試験所、腐食性を極める|スガ試験機、キャス試験|埼玉県産業技術総合センター、塩水噴霧複合サイクル試験|ユーロフィンFQL、大気暴露試験とは|日本ウエザリングテストセンター
試験の計画と判定のしかた
規格と判定のしかたを、条件より先に決める
試験を始める前に、①使う環境と困る壊れ方、②従う規格、③条件と時間・試験の数、④初めと終わりに測る項目と途中で見る時期、を決めておきます。温度変化の試験 Na・Nb は、どちらも同じ初期測定と最終測定を行います(大阪産業技術研究所)。試験を始めてから測る項目を足すと、前の結果と比べられなくなります(編集部の解説)。

出典:大阪産業技術研究所の技術シート・日本建築総合試験所「塩水噴霧試験」と編集部の整理をもとに AI(Claude)で作成
試験片(平板)で材料や表面処理を比べるのか、成形品や組み立てた製品で試すのかも先に決めます。塩水噴霧の試験片は 150×70×1 mm の平板が望ましく、製品やその一部でも試せます(日本建築総合試験所)。電子機器は、ケーブル孔から電力を供給し、動かしながら試すこともできます(大阪産業技術研究所)。試験で壊れた品物の原因を調べる方法は「壊れた原因を知りたい」で扱っています。
出典:技術シート 低温型恒温恒湿槽/恒温恒湿槽|大阪産業技術研究所、わかりやすい試験シリーズ 塩水噴霧試験|日本建築総合試験所
環境試験を相談できる企業・機関
各企業・機関が解決できる課題と技術の内容を、公開している情報をもとに紹介します。受託試験の会社、試験機のメーカー、屋外暴露の試験機関、公設試験研究機関(公設試)を挙げました。
エスペック株式会社|温湿度から塩水・振動まで、環境試験をまとめて受託
エスペックとは
エスペックは、大阪府大阪市北区に本社を置く、環境試験器の会社です(1947年創業、1954年設立)。環境試験器を作るほか、受託試験と機器のレンタルを行っています。
エスペックの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 受託試験の範囲 | 恒温恒湿・温度サイクル・急速温度変化・冷熱衝撃(気槽式・液槽式)・結露・結露サイクル・プレッシャークッカー(HAST)・振動と複合環境・塩水噴霧・塩水複合サイクル・塩水シャワーなどを挙げている |
| 試験所 | 1988年の事業から蓄積した試験技術、としている。運営する試験所は、日本適合性認定協会(JAB)から ISO/IEC 17025 の認定を取得している |
| 試験の計画 | 信頼性試験・規格適合試験に必要な計測システムと評価環境を、設計から構築まで提案する、としている |
エスペックが解決できる課題
- 温湿度・温度変化・塩水の試験を、1か所でまとめて頼みたい
- 業界の規格(自動車など)に合わせた試験の条件を相談したい

出典:エスペック「受託試験」をもとに AI(Claude)で作成
スガ試験機株式会社|塩水噴霧・複合サイクルの試験機
スガ試験機とは
スガ試験機は、東京都新宿区に本社を置く、促進耐候性試験機・腐食促進試験機などの専門メーカーです(1920年創業)。解説ページ「腐食性を極める」で、腐食促進試験の種類と選び方を説明しています。
スガ試験機の得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 塩水噴霧試験機 | 中性塩水噴霧・酢酸酸性塩水噴霧・キャスの試験に使う。ISO 9227 に明記の「噴霧塔方式」を採用し、腐食照合試験片で装置の性能を確認している、としている |
| 複合サイクル試験機 | 塩水噴霧・乾燥・湿潤を組み合わせる JASO サイクル試験などに使う。光照射や腐食性ガスを加えた試験も紹介している |
| 屋外暴露との比較 | JASO サイクル試験・酸性雨サイクル試験と屋外暴露の結果を比べた例を公開している。腐食促進試験機の専門メーカーとして、特殊設計の製作にも対応する、としている |
スガ試験機が解決できる課題
- 社内に塩水噴霧・複合サイクルの試験機を入れたい
- 規格に合った試験の方法と、装置の管理のしかたを知りたい

出典:スガ試験機「腐食性を極める」をもとに AI(Claude)で作成
一般財団法人日本ウエザリングテストセンター|屋外暴露と促進腐食の試験
日本ウエザリングテストセンターとは
日本ウエザリングテストセンター(JWTC)は、東京都港区に本部事務局を置く、耐候性・腐食の試験の機関です(1970年に財団法人として設立認可、2012年に一般財団法人へ移行)。千葉県銚子市・沖縄県宮古島市・北海道旭川市に暴露試験場があります。
日本ウエザリングテストセンターの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 大気暴露試験 | 直接暴露・ガラス越し暴露・遮蔽暴露・ブラックボックス暴露を行う。大気暴露試験で、JNLA 制度の登録試験事業者として NITE の登録を受けている、としている |
| 暴露試験場 | 1971年に銚子暴露試験場を開設。宮古島・旭川にも試験場がある |
| 促進試験の試験機 | 複合サイクル試験機(連続塩水噴霧も可能)、大型の塩水噴霧試験機、SO₂ ガス腐食試験機、温湿度サイクル試験機を紹介している |
日本ウエザリングテストセンターが解決できる課題
- 屋外の暴露試験で、促進試験の結果と答え合わせをしたい
- 海の近く・亜熱帯・寒冷地での錆び方や劣化を、実際の屋外で確かめたい

出典:日本ウエザリングテストセンター「大気暴露試験とは」・日本ウエザリングテストセンター「沿革」・日本ウエザリングテストセンター「試験機紹介」をもとに AI(Claude)で作成
出典:所在地|日本ウエザリングテストセンター、沿革|日本ウエザリングテストセンター、大気暴露試験とは|日本ウエザリングテストセンター、試験機紹介|日本ウエザリングテストセンター
ユーロフィンFQL株式会社|塩水噴霧複合サイクルと腐食の分析
ユーロフィンFQLとは
ユーロフィンFQL は、信頼性評価・故障解析の受託試験の会社です。電子部品・機器の環境試験と、腐食の分析・故障原因の調査を行っています。
ユーロフィンFQLの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 温湿度の試験 | 温度サイクル・熱衝撃(気槽/液槽)・高温高湿・低温・プレッシャークッカー・温湿度と振動の複合環境試験などを受託する。サンプルの環境試験だけを行う「槽貸し」も受ける、としている |
| 塩水噴霧複合サイクル試験 | JASO M 609・M 610、JIS Z 2371 に沿った試験を受託する。槽内は 850×800×1030 mm、塩水噴霧のときの温度は 35℃・50℃ |
| 屋外との比較 | 冷間圧延鋼板と銅を、沿岸地域と都心住宅街に30日暴露した結果と、JASO M 609 の結果を比べた例を公開している。ISO 17025 で認定された試験所(一部の試験) |
ユーロフィンFQLが解決できる課題
- 海塩・融雪剤で起きる電子部品の腐食を、試験と分析で確かめたい
- 自動車の規格(JASO)の複合サイクル試験を頼みたい

出典:ユーロフィンFQL「塩水噴霧複合サイクル試験」・ユーロフィンFQL「信頼性評価試験/環境試験」をもとに AI(Claude)で作成
出典:塩水噴霧複合サイクル試験|ユーロフィンFQL、信頼性評価試験/環境試験|ユーロフィンFQL
埼玉県産業技術総合センター|公設試の塩水噴霧・複合サイクル試験
埼玉県産業技術総合センターとは
埼玉県産業技術総合センター(SAITEC)は、埼玉県川口市にある、埼玉県の公設試験研究機関です。依頼試験と、企業が自分で機器を使う機器利用を行っています。
埼玉県産業技術総合センターの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 依頼試験 | 中性塩水噴霧試験(48時間以内から960時間を超える試験まで区分)、複合サイクル試験(JIS H 8502 の 8.1 に準じる)、キャス試験(pH 3.0、槽の温度 50℃)を受ける |
| 機器利用 | 複合サイクル試験機(スガ試験機 CYP-90、槽内 900×600×500 mm)。塩水噴霧は中性5%塩水・35℃、乾燥・湿潤・外気導入の状態を設定できる |
| 精度の管理 | 噴霧量・塩濃度・pH・照合試験片の腐食減量などから精度を管理している、としている。埼玉県外の利用もある、としている |
埼玉県産業技術総合センターが解決できる課題
- 費用を抑えて、塩水噴霧・複合サイクル試験を試したい
- めっき・塗膜の耐食性を、規格に準じた条件で確かめたい

出典:埼玉県産業技術総合センター「複合サイクル試験機」・埼玉県産業技術総合センター「キャス試験」・埼玉県産業技術総合センター「複合サイクル試験」をもとに AI(Claude)で作成
出典:複合サイクル試験機|埼玉県産業技術総合センター、キャス試験|埼玉県産業技術総合センター、複合サイクル試験|埼玉県産業技術総合センター
地方独立行政法人大阪産業技術研究所|公設試の温湿度の環境試験
大阪産業技術研究所とは
大阪産業技術研究所(大阪技術研)は、大阪府和泉市(和泉センター)などに拠点を置く、公設の試験研究機関です。恒温恒湿槽などの環境試験の機器と、試験方法の技術シートを公開しています。
大阪産業技術研究所の得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 恒温恒湿槽 | 低温型(−70〜100℃)と恒温恒湿槽(−40〜100℃)、湿度 20〜98%。ケーブル孔から、槽内の試料に電力を供給しながら試験できる |
| 高湿型の恒温恒湿槽 | −45〜180℃、湿度 10〜98%RH、容量 680L。1000時間以上の長時間の連続運転に対応する、としている |
| 試験方法の解説 | JIS C 60068-2-14・2-30・2-38 などの温湿度の変え方と、温湿度サイクルでは槽が目標に着くまでに時間がかかる点を解説している |
大阪産業技術研究所が解決できる課題
- 電子機器を通電しながら、温湿度の試験をしたい
- 温度変化・温湿度サイクルの規格の条件を、公設試に相談しながら決めたい

出典:大阪産業技術研究所の技術シート・大阪産業技術研究所の技術シート(高湿型)をもとに AI(Claude)で作成
出典:アクセス|大阪産業技術研究所、技術シート 低温型恒温恒湿槽/恒温恒湿槽|大阪産業技術研究所、技術シート 高湿型恒温恒湿槽|大阪産業技術研究所
DENGYOアドバンス株式会社|塩水噴霧・恒温恒湿・振動の受託試験
DENGYOアドバンスとは
DENGYOアドバンスは、埼玉県坂戸市にある、電気通信機器の製造・検査の会社です(2008年設立)。設計・製造・検査の受託とあわせて、試験・測定の受託サービスを行っています。
DENGYOアドバンスの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 塩水噴霧試験 | 海岸の近くや、冬に融雪剤を使う地域に製品を納めるときの、塩害による腐食への強さを知りたいといった課題に対応する、としている |
| そのほかの試験 | 恒温恒湿槽試験・振動試験(輸送時の振動を含む)・防水試験・電波の測定の受託も紹介している |
| 設計から検査まで | 設計受託・製造受託・検査受託もあわせて行う |
DENGYOアドバンスが解決できる課題
- 電子機器の塩水噴霧と温湿度の試験を、まとめて頼みたい
- 試験とあわせて、設計や製造の相談もしたい

出典:DENGYOアドバンス「塩水噴霧試験」をもとに AI(Claude)で作成
出典:会社概要|DENGYOアドバンス、塩水噴霧試験|DENGYOアドバンス
選ぶ前に確かめる条件
環境試験を頼む・計画する前に、次のことを整理しておくと話が早く進みます。
- 使う場所:屋内か屋外か、海の近く・融雪剤・高い湿度・朝晩の温度差があるか。輸送・保管の環境
- 従う規格:製品規格・客先の規格・業界の規格(JASO など)の指定と、その版
- 試験の種類:高温高湿・温度変化・温湿度サイクル・塩水噴霧・複合サイクル・振動のどれを、どの順で行うか
- 条件と時間:温度・湿度・塩水の種類(中性・酢酸酸性・キャス)・時間かサイクル数・試験の数
- 試料:試験片で比べるか、成形品・組み立てた製品で試すか。大きさと重さ、通電して動かすか
- 判定:初めと終わりに測る項目(外観・電気・機械)、途中で見る時期、合格の基準。屋外暴露や市場の記録と比べるか
関連する課題
この課題に関係する分野・技術・製品のページ
※アイキャッチ画像は、AI(ChatGPT)で生成したイメージです。実在の製品・設備ではありません。
情報の確認日:2026年10月23日
