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シリコーンゴム(耐熱・耐寒・食品・医療の用途)

シリコーンゴムは、ケイ素と酸素が交互につながった丈夫な骨組み(シロキサン結合)を持つゴムです。

シリコーンゴム(耐熱・耐寒・食品・医療の用途)
7件解決できる課題
6社紹介している企業
33点図と写真
39件出典

シリコーンゴム(耐熱・耐寒・食品・医療の用途)

ボルトで締めたフランジの溝の中でつぶれたシリコーンの O リングの断面と、シリコーンのチューブ・ガスケット・小さなシール部品(AI で生成したイメージ)

信頼性・長寿命安全・規制・環境対応材料・部品・工法を置き換える樹脂・ゴム耐熱漏れ・気密劣化(耐候・耐薬品)ゴムバルブ・シール

シリコーンゴムは、ケイ素と酸素が交互につながった丈夫な骨組み(シロキサン結合)を持つゴムです。信越化学工業の技術資料は、シリコーンゴムは 150℃では特性がほとんど変わらず、200℃でも連続 10,000時間以上の使用に耐え、一般の有機ゴムが −20〜−30℃で脆くなるのに対して −60〜−70℃まで弾力を保つとしています。耐候性・電気絶縁性・撥水性・離型性にも優れ、食品安全委員会のファクトシートも、こうした多彩な特性を持つため調理器具などに使われるとしています。

出典:信越化学工業「シリコーンゴムの特性」、食品安全委員会ファクトシート「調理器具に用いられているシリコーン」(2013年6月17日)

このページでは、シリコーンゴムが熱や寒さに強い理由、種類(ミラブル型・液状・RTV)と作り方、苦手なこと、食品・医療で確かめる規格、低分子シロキサンによる接点障害の注意をまとめ、シリコーンゴム部品を作る企業を紹介します。

シリコーンゴムの企業(早見表)

企業液状の
射出成形
押出
(チューブ)
プレス・
注型
医療用食品
向け
機能
グレード
樹脂・金属と
一体成形
試作・
小ロット
協和化成液状シリコーンの射出成形と接着成形●●●●
藤倉コンポジット医療用の LIM 成形(クリーンルーム)●●
永柳工業シリコーンチューブ・異形の押出●●
ゼン樹脂型での試作・小ロット●●
シープロン化成機能シリコーンゴムとロール●●
タナック超低硬度・高強度のシリコーンと医療部品●●●●●●

●は、各社の公式サイトで扱いを確認できたものです(空欄は、扱っていないという意味ではありません)。協和化成の「医療用」は ISO13485 の認証と用途の記載、タナックの「食品向け」は食品衛生法の溶出試験に適合する品番があること、シープロン化成の「機能グレード」は帯電防止・導電・熱伝導などの自社の材質です。社名を押すと、その会社の紹介へ移ります。

目次

この技術で解決できる課題

シリコーンゴムが効くのは、高温・低温、屋外、食品や人の体に触れる所で、ゴムが硬くなる・割れる・安全が心配というときです。ほかのゴムより広い温度で弾力を保ち、生理的に不活性で、電気もよく絶縁します。

高温・低温、食品・医療、屋外・電気、放熱・導電、精密な量産という困りごとと、シリコーンゴムでできることの対応図
図1 困りごとと、シリコーンゴムでできること
出典:このページの出典をもとに AI(Claude)で作成
課題この技術での解決課題ページ
ゴム部品がへたる・硬くなる高温で使うシールに、圧縮永久ひずみの小さいシリコーンゴムのグレードを選ぶ使う条件に合うゴム材料
医療機器の部品を滅菌・消毒に耐えるようにしたい滅菌に耐えるシール・チューブの材料にするゴム・シールの材料を選ぶ
電子機器を防水・防じんにしたい筐体のガスケット・O リングに使う筐体のシール
液漏れ・気密不良を防ぎたい高温・低温で使う O リングの材料にする(油・燃料には注意)O リングの選び方
撥水・防汚・防曇を持たせたいフッ素を使わない撥水(シリコーン系)にする非フッ素の撥水
コネクターの接触不良を防ぎたい接点の近くでは、低分子シロキサンの少ない品を選び、発生源を減らす接点を汚す環境から遮断する

右の列は、関係する課題ページの対策の節へのリンクです。

仕組み

信越化学工業の技術資料によると、シリコーンゴムの主鎖のシロキサン結合(Si-O)の結合エネルギーは106kcal/mol で、炭素どうしの結合(C-C)の 85kcal/mol より大きく、非常に安定しています。このため、一般の有機系のポリマーに比べて耐熱性・電気絶縁性・化学的な安定性に優れる、と同社は説明しています。英語版の資料は、分子がらせん状で分子どうしの力が小さいことが、高い弾性と耐寒性につながるとしています。

一般の有機ゴムの C-C の主鎖(85kcal/mol)と、シリコーンゴムの Si-O の主鎖(106kcal/mol)を比べた模式図
図2 主鎖の違い:C-C と Si-O
出典:信越化学工業「シリコーンゴムの特性」をもとに AI(Claude)で作成

出典:信越化学工業「シリコーンゴムの特性」、信越化学工業「Characteristic properties of Silicone Rubber Compounds」(英語)

温度:熱にも寒さにも強い

信越化学工業は、シリコーンゴムは150℃では特性がほとんど変わらず、200℃でも連続 10,000時間以上の使用に耐え、短時間なら 350℃で使える製品もあるとしています。低温側では、一般の有機ゴムの脆化点が −20〜−30℃なのに対し、シリコーンゴムは −60〜−70℃で、−100℃以下に耐える製品もあるとしています。

一般の有機ゴムとシリコーンゴムの脆化点、150℃・200℃・短時間350℃の使える温度の目安を示した図
図3 シリコーンゴムが使える温度の目安
出典:信越化学工業「シリコーンゴムの特性」をもとに AI(Claude)で作成

アズワンのシリコンチューブの資料は、熱風の中で使える時間の目安を、150℃で 15,000時間、200℃で 7,500時間、260℃で 2,000時間、315℃で 100〜300時間、370℃で 0.5時間としています。同じ資料は、密封した状態で加熱すると解重合が起こって予想以上に激しく劣化するため、シリコーンゴムが少なくとも1か所は外に出るように設計する必要があるとしています。

シリコーンチューブの熱風老化環境での使用温度と連続使用時間の目安(150℃で15,000時間から370℃で0.5時間)の棒グラフ
図4 熱い空気の中で使える時間の目安(シリコーンチューブの例)
出典:アズワンのシリコンチューブの技術資料をもとに AI(Claude)で作成

出典:信越化学工業「シリコーンゴムの特性」、アズワン「シリコンチューブ」の技術資料

耐候性・電気絶縁性・熱伝導

信越化学工業の英語版の資料は、放電で出るオゾンは多くの有機ゴムをすぐに劣化させるが、シリコーンゴムにはほとんど影響しないこと、屋外での長い暴露の試験で 10年を超えても表面に割れが出なかったことを示しています。日本語版の資料は、体積抵抗率が 1〜100TΩ・m と電気絶縁性に優れること、熱伝導率は約 0.2W/m・K で、無機の充填材を多く入れて約 1.3W/m・K にした熱伝導性の製品が放熱シートや加熱ローラーに使われること、カーボンなどを入れた導電性の製品は 0.01〜10Ω・m の抵抗値を持つことを紹介しています。

出典:信越化学工業「Characteristic properties of Silicone Rubber Compounds」(英語)、信越化学工業「シリコーンゴムの特性」

種類と選び方

シリコーンゴムは、原料の形(固形・液状)と固め方で分けると選びやすくなります。信越化学工業の「よくある質問」は、成形用のシリコーンゴムはミラブル型か LIMS(液状射出成形)用で成形し、液状シリコーンゴム(RTV シリコーンゴムとも呼ばれる)は、主に接着・コーティング・型取りの母型などに使うとしています。

ミラブル型・液状(LIMS用)・RTV の3種類のシリコーンゴムの形と固め方、用途の比較図
図5 シリコーンゴムの主な種類と、固め方
出典:信越化学工業の「成形用シリコーンゴム」と「よくある質問」をもとに AI(Claude)で作成
種類形と固め方作り方向いている場面注意
ミラブル型(HTV)固形。ロールで練って加硫剤を加え、熱で固める。加硫剤は主に有機過酸化物プレス成形・押出成形パッキン・チューブ・ロール・電線の被覆二次加硫(成形のあとの加熱)が要る品がある
液状(LIMS 用)A・B の2液を混ぜ、付加反応(白金触媒)で加熱して固める射出成形(自動化・ノーバリ・ランナーレス)精密な小物・医療部品・二色成形硫黄・アミン・スズ化合物などで硬化阻害
液状シリコーンゴム(RTV)液状。成形用(ミラブル型・LIMS 用)とは別の材料塗る・注ぐ・型取り接着・コーティング・型取りの母型成形用とは使い方が違う
フロロシリコーンフッ素を含むシリコーンゴム(ミラブル型)プレス成形など低温から高温までの燃料油・鉱油シリコーンゴムより耐候性が劣るものがある

この表は、信越化学工業の資料・よくある質問とバルカーの O リングのカタログをもとに編集部が整理したものです。

出典:信越シリコーン「成形用シリコーンゴム セレクションガイド よくある質問」、信越シリコーン「加硫剤とは何ですか?」、信越化学工業「成形用シリコーンゴム」、バルカー「Oリング」カタログ、信越化学工業「Characteristic properties of Silicone Rubber Compounds」(英語)

固め方の違い:有機過酸化物と付加反応

信越化学工業は、シリコーンゴムの加硫剤には主に有機過酸化物が使われ、同社のミラブル型には加硫剤が入っていない(使う側で加える)としています。一方、LIMS 用の液状シリコーンゴムは、白金触媒による付加反応で固まり、温度が高いほど速く固まるとしています。同社の一般用の液状シリコーンゴム(KEG-2000-50-A/B)の測定例では、最大トルクの 90%に達する時間(T90)が、110℃で 227秒、150℃で 25秒、200℃で 11秒でした(規格値ではありません)。

液状シリコーンゴムの温度と T90(最大トルクの90%に達する時間)の関係のグラフ
図6 液状シリコーンゴムの硬化時間の例(T90)
出典:信越化学工業「成形用シリコーンゴム」の KEG-2000-50-A/B の硬化特性をもとに AI(Claude)で作成

付加反応で固まる液状シリコーンゴムは、アミン・イオウ・有機リン・有機スズの化合物に触れると硬化阻害を起こすことがあり、同社は阻害しうる材料の例にクロロプレンなどの合成ゴム、アミン硬化のエポキシ、塩ビの絶縁テープ、ヤニ入りのはんだのフラックスを挙げ、心配なときは前もって硬化テストをするよう求めています。成形のあとに 200℃×4時間などの二次加硫をする品が多い一方、二次加硫の要らない品もあります。

出典:信越シリコーン「加硫剤とは何ですか?」、信越化学工業「成形用シリコーンゴム」、信越シリコーン「成形用シリコーンゴム セレクションガイド よくある質問」

使う場面ごとの選び方

選ぶときは、温度と触れるもの → 規格と用途 → 必要な機能 → 形と作り方 → 強さとへたりの順に考えると、候補が絞れます。

温度と触れるもの、規格と用途、機能、形と作り方、強さとへたりの順にシリコーンゴムを選ぶ流れ図
図7 シリコーンゴムを選ぶ順番(考え方の例)
出典:このページの出典をもとに AI(Claude)で作成
使う場面よく使われる種類選ぶときのポイント公開されている例
高温の機器のパッキン・ガスケットミラブル型(プレス成形)使う温度と圧縮永久ひずみ。密閉した高温では劣化が早い圧力鍋・電子ジャー・ポットのガスケット(信越化学工業の用途の表)
食品の器具・容器のパッキン食品向けのグレード告示第370号のゴム製の規格、米国なら 21 CFR 177.2600哺乳びんの乳首、ミルカー(搾乳機)の部品(信越化学工業の用途の表)
医療機器の弁・チューブ医療用の液状シリコーンゴム(LIM 成形)生物学的安全性(ISO 10993)、クリーンな成形、滅菌医療用の逆止弁(藤倉コンポジット)
チューブ・ホースミラブル型(押出成形)内径・外径・肉厚、硬さ、色内径 0.1mm から 85mm までの製造実績(永柳工業)
電子機器のキーパッド・防水コネクター液状(LIMS)、ミラブル型打鍵の耐久性、接点の近くでは低分子シロキサンキーパッド・防水コネクター(信越化学工業の用途の表)
放熱・導電・帯電防止のロールや部品熱伝導性・導電性のグレード熱伝導率・体積抵抗率と硬さ熱伝導性・導電性・帯電防止のシリコーンゴムの材質(シープロン化成)

「よく使われる種類」と「選ぶときのポイント」は、公開されている例と出典の解説をもとに編集部が整理したものです。

出典:信越化学工業「Characteristic properties of Silicone Rubber Compounds」(英語)、信越化学工業「シリコーンゴムの特性」、消費者庁「食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)(抄)第3 器具及び容器包装」、21 CFR 177.2600 Rubber articles intended for repeated use(米国 FDA の規則。Cornell LII)、藤倉コンポジット「医療用シリコーンゴムとは?」、永柳工業「シリコンチューブ・シリコンゴム押出製品」、シープロン化成「各種シリコン材質について」

量産の観点:作り方で変わること

信越化学工業は、LIMS は2液をセットするだけで混合から成形まで自動化でき、ノーバリ・ランナーレスで廃材の処理が要らないこと、二色成形やインサート成形にも対応することを特長に挙げています。ミラブル型はプレス成形や押出成形で作ります。薄肉の複雑な形は、型(マンドレル)をシリコーンの分散液に浸して薄い膜を作るディップ成形でも作れます(トレルボルグ)。

プレス成形・射出成形・押出成形・ディッピング・一体成形の5つの作り方の図
図8 シリコーンゴム部品の主な作り方
出典:信越化学工業の資料・トレルボルグの解説をもとに AI(Claude)で作成

樹脂や金属と一体にする場合、信越化学工業はプライマーで接着性を上げる方法と、LIMS の自己接着タイプを挙げ、同じ樹脂でも付加反応に適さない場合があるため実際に接着テストをするよう求めています。シリコーンゴムの表面は離型性がよく、接着剤ではがれやすいとも説明しています。

出典:信越化学工業「成形用シリコーンゴム」、信越シリコーン「成形用シリコーンゴム セレクションガイド よくある質問」、トレルボルグ「シリコーンディップ成形およびコーティング」

向いている条件と注意点

向いている条件

  • 高温・低温の両方にさらされるシール・チューブ
  • 屋外・オゾン・放電のそばで長く使う部品
  • 食品・人の体に触れる部品(規格に合うグレード)
  • 電気を絶縁したい、くっつきにくくしたい(離型)

注意点

  • ガソリン・トルエンなど非極性の溶剤・燃料で膨らむ
  • 150℃を超える高圧の蒸気で分解しやすい
  • 一般品は、室温での強さ(引裂き・引張)が有機ゴムより低い(高強度品もある。運動用のシールには不向きなものがある)
  • 気体を通しやすい。接点の近くでは低分子シロキサンに注意

この一覧は、信越化学工業の資料・バルカーの O リングのカタログ・OKIテクニカルレビューをもとに編集部が整理したものです。

シリコーンゴムの得意なことと苦手なことを2列で並べた図
図9 シリコーンゴムの得意なことと、苦手なこと
出典:信越化学工業の技術資料・バルカーの O リングのカタログ・OKIテクニカルレビューをもとに AI(Claude)で作成

よくある失敗:油・燃料・高圧の蒸気に使ってしまう

信越化学工業の英語版の資料は、シリコーンゴムはアニリン・アルコールなどの極性の有機化合物や薄い酸・アルカリにはほとんど侵されない一方、ベンゼン・トルエン・ガソリンなど非極性の有機化合物では膨潤するとしています。また、常圧の蒸気ではほとんど劣化しないが、150℃を超える高圧の蒸気ではシロキサンのポリマーが分解して物性が下がるとしています(配合・加硫剤・二次加硫で改善できるとしています)。

燃料・油に触れる所には、バルカーの O リングのカタログが「低温から高温までの燃料油、鉱油などにすぐれた材料」とするフロロシリコーンゴムや、耐熱・耐鉱油性に優れるフッ素ゴム(FKM)を比べます。同カタログは、機械的強さの小さいシリコーンゴム(VMQ-70 など)は運動用に使わないことが望ましいとしています。

出典:信越化学工業「Characteristic properties of Silicone Rubber Compounds」(英語)、バルカー「Oリング」カタログ

気体を通しやすい

シリコーンゴムの薄い膜は、ほかのゴムやプラスチックより気体や水蒸気をよく通します。信越化学工業の表では、天然ゴムを 100 としたときの透過のしやすさが、窒素で 3,300、酸素で 2,200、二酸化炭素で 1,600でした(25℃)。酸素富化膜などに使える一方、ガスを通したくない所では、透過の小さいブチルゴムなども比べます。

天然ゴムを100としたときのシリコーンゴムとブチルゴムの窒素・空気・酸素・二酸化炭素・水素の透過性の棒グラフ
図10 気体の通しやすさ(天然ゴム=100)
出典:信越化学工業の技術資料(英語版)の表をもとに AI(Claude)で作成

出典:信越化学工業「Characteristic properties of Silicone Rubber Compounds」(英語)

カタログ値の見方

カタログ値は、どの試験方法・どの条件で測ったかをそろえて比べます。シリコーンゴムの試験方法は JIS K 6249(未硬化及び硬化シリコーンゴムの物理試験方法)にまとめられています。

項目見方
硬さ(デュロメータ タイプ A)押し針の入りにくさ(JIS K 6253)。消しゴムのような柔らかさからタイヤのような硬さまで、グレードで選ぶ
引張強さ・伸び切れるまでの最大の力を元の断面積で割った値と、切れたときの伸び(JIS K 6251)
引裂き強さ引き裂かれる力を厚さで割った値(JIS K 6252)。一般品は約 9.8kN/m、高強度品は 29.4〜49.0kN/m(信越化学工業)
圧縮永久ひずみつぶして温めたあと、どれだけ戻らないか(JIS K 6262)。温度・時間・つぶす量の条件を見る
体積抵抗率・熱伝導率電気の通しにくさと熱の伝わりやすさ。一般品の熱伝導率は約 0.2W/m・K
使用温度連続か短時間か、空気中か密閉か・蒸気か油の中か

この表は、JIS K 6249・JIS K 6262・アズワンの技術資料の用語の定義と、信越化学工業の資料をもとに編集部が整理したものです。硬さの例えは協和化成のページの表現です。

出典:日本規格協会「JIS K 6249 未硬化及び硬化シリコーンゴムの物理試験方法」、日本規格協会「JIS K 6262 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム-常温,高温及び低温における圧縮永久ひずみの求め方」、アズワン「シリコンチューブ」の技術資料、信越化学工業「Characteristic properties of Silicone Rubber Compounds」(英語)、協和化成「液状シリコーン成形加工事業」

カタログ値と実際の違い:圧縮永久ひずみの条件

信越化学工業は、シリコーンゴムの圧縮永久ひずみは −60〜+250℃の広い温度で安定し、有機ゴムは室温では小さくても温度が上がると大きくなるとしています。ただし、値は品番と条件で大きく変わります。たとえばタナックのタフシロン(2mm 厚のシートの実測例)では、180℃×22時間の圧縮永久ひずみが 9.0〜38.3%の幅でした(同社の試験方法による一例で、規格値ではありません)。

試験前の厚さ、つぶした厚さ、戻った厚さから圧縮永久ひずみを求める考え方の図
図11 圧縮永久ひずみの考え方
出典:JIS K 6262 とアズワンの技術資料の定義をもとに AI(Claude)で作成

シールに使うなら、使う温度に近い条件の値を比べ、ゴムの技術ページ「防振ゴム・制振材」や課題「ゴム部品がへたる・硬くなるのを防ぎたい」もあわせて確かめます。

出典:信越化学工業「シリコーンゴムの特性」、タナック「タフシロン」、日本規格協会「JIS K 6262 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム-常温,高温及び低温における圧縮永久ひずみの求め方」

組み込み・量産・信頼性の注意

  1. 接点の近くでは低分子シロキサンスイッチ・リレー・モーターの接点障害の原因になりうる
  2. 食品・医療は規格を確かめる食品はゴム製の器具の規格、医療は生物学的安全性
  3. 硬化阻害と接着付加型は阻害物質に注意。一体成形は接着テスト

この3点は、このページの出典(メーカーの技術資料・技報・公的な資料)をもとに編集部が整理したものです。

低分子シロキサンによる接点障害

OKIテクニカルレビューは、リレーなどの接点のまわりに低分子シロキサンがあると、開閉のときのアークで酸化・分解されて二酸化ケイ素(SiO2)になり、接点の表面にたまって接点障害を起こすと説明しています。起きるには、ある程度のシロキサンの濃度と、接点の開閉の適当なエネルギーの両方が要り、エネルギーが小さすぎると分解せず、大きすぎるとたまった SiO2 が飛び散ってたまりにくいとしています。

シリコーン部品から出た低分子シロキサンが接点のアークで分解し、二酸化ケイ素が接点にたまるしくみの図
図12 低分子シロキサンによる接点障害のしくみ
出典:OKIテクニカルレビュー第218号をもとに AI(Claude)で作成

同誌は、シリコーンゴムを 300℃に加熱すると環状のシロキサン(D3〜D20)が出ることも示しています。HORIBA も、シリコーンの素材から揮発したシロキサンがリレーやモーターなどの接点部品の表面に付くと接点障害の原因になるとしています。信越化学工業は低分子シロキサンを大幅に減らした二次加硫の要らない液状シリコーンゴムを出しており、その効果を「電気接点障害のリスクが低減」と表現しています(ゼロになるとはしていません)。

出典:OKIテクニカルレビュー第218号「低分子シロキサンによる接点障害の解析・評価サービス」、HORIBA「シロキサンによる電気部品の接点障害の原因究明に貢献」、信越シリコーン「二次加硫不要LIMS用材料」

食品・医療に使うときの規格

日本では、シリコーンゴムの食品用の器具・容器包装は、告示第370号の「ゴム製の器具又は容器包装」の規格(材質:カドミウム・鉛それぞれ 100μg/g 以下など。溶出:フェノール・ホルムアルデヒド・亜鉛・重金属・蒸発残留物)に合わせます。ゴム製のほ乳器具はさらに厳しく、カドミウム・鉛は 10μg/g 以下です。2020年6月に始まったポジティブリスト制度は、対象の材質を合成樹脂としています。

日本の食品の器具・容器包装、米国の食品、医療機器で確かめる規格を整理した図
図13 食品・医療に使うときに確かめる規格(整理の例)
出典:消費者庁・厚生労働省・米国の規則(21 CFR 177.2600)をもとに AI(Claude)で作成

米国では、繰り返し使うゴム製品の規則 21 CFR 177.2600 がシリコーンのゴムも対象にし、水性・脂肪性の食品での抽出物の量に上限を決めています。医療機器では、厚生労働省の通知が、生物学的安全性の評価を ISO 10993-1 または JIS T 0993-1 に従い、リスクマネジメントの中で行うとしています。米国薬局方の USP Class VI の試験に合格した医療用のシリコーンもあります(Specialty Silicone Products)。食品安全委員会のファクトシート(2013年)は、シリコーンゴム製の調理器具は一般に約 260℃まで使えるとする一方、カナダ保健省が 220℃以上で使わないよう勧めていることも紹介しています。

出典:消費者庁「食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)(抄)第3 器具及び容器包装」、消費者庁「食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度」、21 CFR 177.2600 Rubber articles intended for repeated use(米国 FDA の規則。Cornell LII)、厚生労働省 医薬機審発0311第1号「医療機器の製造販売承認申請等に必要な生物学的安全性評価の基本的考え方」(2025年3月11日)、Specialty Silicone Products「USP Class VI Silicones White Paper」(英語)、食品安全委員会ファクトシート「調理器具に用いられているシリコーン」(2013年6月17日)

相談する前に整理すること

シリコーンゴム部品を相談するときは、使う温度・触れるもの・規格・形と数量を整理しておくと、グレードと作り方の提案を受けやすくなります。

シリコーンゴム部品を相談する前に整理する8項目のチェック表
図14 シリコーンゴム部品を相談する前に整理すること
出典:このページの出典をもとに AI(Claude)で作成
  • 使う温度(上限・下限、連続か短時間か、密閉か)
  • 触れるもの(水・蒸気・油・燃料・薬品・食品・人の体)
  • 必要な規格(食品衛生法・FDA・ISO 10993・難燃の UL94 など)
  • 形と大きさ(図面・試作品・いちばん薄い所)
  • 硬さ・引裂き・圧縮永久ひずみの要求、動くかどうか
  • 機能(熱伝導・導電・帯電防止・色・透明)
  • 数量(試作・小ロット・量産)と型の作り方
  • 樹脂・金属との一体化、接点・センサーの近くで使うか

この一覧は、このページの出典をもとに編集部が整理したものです。

企業紹介(シリコーンゴム技術)

シリコーンゴム部品を作る企業を、得意な作り方が重ならないように選びました。液状シリコーンゴムの射出成形と接着成形、医療用の LIM 成形、チューブの押出、樹脂型での試作、機能シリコーンゴムとロール、超低硬度のシリコーンと医療部品の会社を入れています。内容は各社の公式サイトで確認できる範囲です。各社が扱うものは、次の早見表のとおりです。

企業液状の
射出成形
押出
(チューブ)
プレス・
注型
医療用食品
向け
機能
グレード
樹脂・金属と
一体成形
試作・
小ロット
協和化成液状シリコーンの射出成形と接着成形●●●●
藤倉コンポジット医療用の LIM 成形(クリーンルーム)●●
永柳工業シリコーンチューブ・異形の押出●●
ゼン樹脂型での試作・小ロット●●
シープロン化成機能シリコーンゴムとロール●●
タナック超低硬度・高強度のシリコーンと医療部品●●●●●●

●は、各社の公式サイトで扱いを確認できたものです(空欄は、扱っていないという意味ではありません)。協和化成の「医療用」は ISO13485 の認証と用途の記載、タナックの「食品向け」は食品衛生法の溶出試験に適合する品番があること、シープロン化成の「機能グレード」は帯電防止・導電・熱伝導などの自社の材質です。社名を押すと、その会社の紹介へ移ります。

協和化成株式会社|液状シリコーンゴムの射出成形と、樹脂・金属との接着成形

協和化成とは

京都府宇治市に本社工場を置く会社です(1988年設立)。金属部品の樹脂化の流れを見越して、プラスチック成形・金型の設計製作の部門として設立され、2011年に液状シリコーンゴム専用の射出成形機を導入しました。2022年に、液状シリコーンゴムの射出成形などの生産を京都市伏見区の伏見工場に集約しています。

協和化成の液状シリコーン成形加工のページに載っている、射出成形機の写真
協和化成の液状シリコーン成形加工のページに載っている成形機(出典:協和化成)

協和化成の得意技術

技術内容
液状シリコーンゴムの射出成形付加反応で固めるため、硬化の速さはミラブル型より速く、成形時間を短くできるとしている。ノーバリ・ランナーレス成形に対応し、離型性もよいため成形工程を自動化できる。金型の温度は 120〜150℃で、硬化反応による副生成物がないとしている
接着成形樹脂や金属を金型の中にインサートしてから液状シリコーンゴムを入れ、熱で固めて接着する。接着成形用の金型も作る(取り数はシリコーンゴム単体より大きく減るとしている)
設備と認証液状シリコーンゴム専用の射出成形機(横型・竪型)を設備の一覧に載せている。ISO9001(2009年)と ISO13485(2018年)の認証を取得

協和化成が解決できる課題

  • 精密な形のシリコーンゴム部品を、バリなく自動で量産したい
  • 樹脂や金属の部品とシリコーンゴムを、一体の部品にしたい
  • 家電・自動車・食品・医療向けのシリコーンゴム部品を作りたい

公開されている実績・用途

  • 用途に家電業界・自動車分野・食品用途・医療用などを挙げている。硬さは「消しゴム40〜タイヤ60」から選べ、着色もできるとしている

出典:協和化成「会社概要」、協和化成「液状シリコーン成形加工事業」、協和化成「主要機械設備」

藤倉コンポジット株式会社|クリーンルームで医療用シリコーンゴムを成形から滅菌まで一貫生産

藤倉コンポジットとは

東京都品川区に本社を置く会社です。1901年に藤倉電線護謨合名会社として創立したことに始まり、ゴム製品などを手がけています。医療機器の分野では、液状シリコーンゴムの射出成形機(LIM 成形)をクリーンルームに持ち、医療用の部品を作っています。

藤倉コンポジットのクリーンルームでの材料供給・LIM成形・洗浄滅菌・検査梱包の一貫生産の流れ図
図15 クリーンルームでの医療用シリコーンゴムの一貫生産(藤倉コンポジットの例)
出典:藤倉コンポジット「医療用シリコーンゴムとは?」をもとに AI(Claude)で作成

藤倉コンポジットの得意技術

技術内容
医療用の LIM 成形医療規格(ISO 10993)や USP(米国薬局方)の適合性試験をクリアしたものを医療用シリコーンゴムとする、と同社は説明し、医療用の液状シリコーンゴムを使う。LIM 成形は、従来のコンプレッション成形に比べて複雑で精密な成形ができるとしている
クリーンルームでの一貫生産完全密閉の自社クリーンルーム(Class 100,000)で、材料の供給・LIM 成形・洗浄と高圧蒸気での滅菌・検査・梱包までを国内で一貫して行う
医療機器の部品の生産ISO13485 認定の国内工場で、ディスポーザブルの部材から各種のユニット部品まで作れるとしている。数量に合わせて自動機の導入なども提案する

藤倉コンポジットが解決できる課題

  • 異物を抑えた医療用のシリコーンゴム部品を量産したい
  • 使い捨ての逆止弁などの小さな弁を作りたい
  • 成形から滅菌まで、国内で一貫して頼みたい

公開されている実績・用途

  • 医療用の逆止弁(ダックビル・アンブレラ)を、ディスポーザブル用途で大量生産できる仕様としている。シングルユース技術の国産化を目指す「J-STAC」で、シリコーンゴムを使った無菌接続コネクタなどの国産化に取り組んでいる

出典:藤倉コンポジット「拠点一覧」、藤倉コンポジット「沿革」、藤倉コンポジット「医療用シリコーンゴムとは?」、藤倉コンポジット「製品紹介|医療機器」

藤倉コンポジットは、親会社のサイトの利用条件に配慮して、写真ではなく同社のページの説明をもとにした図にしています。

永柳工業株式会社|極細から大口径まで、特殊な断面のシリコーンチューブを押出成形

東京都墨田区に本社を置く会社です(1896年創業)。コルク製品から始まり、ゴム製品の製造を手がけ、シリコーンチューブ・シリコーンゴムの押出製品を受注生産しています。

永柳工業のシリコンチューブのページに載っている、乳白色のシリコーンチューブの束と色付きの短いチューブの写真
永柳工業のシリコンチューブのページに載っている、シリコーンチューブと押出製品(出典:永柳工業)

永柳工業の得意技術

技術内容
寸法の幅最小で内径 φ0.1×外径 φ0.2、最大で内径 φ85×外径 φ95 までの製造実績がある。肉厚の厚いもの・薄いものにも対応する
特殊な断面独自の口金の技術で、角型・コの字・P 字・U 字の断面や、複数の穴があるチューブなどを作る。一般的な形なら口金を作らず、異形の試作の口金は量産に転用できる(試作で良い評価を得た場合)
グレードと色汎用のグレードは硬度 40・50・60・70 の4種類。耐熱・難燃・高強度・医療用などの特殊なグレードも提案でき、着色は 50色以上の再現実績がある

永柳工業が解決できる課題

  • 極細や大口径、特殊な断面のシリコーンチューブがほしい
  • 金型を作らずに、少ない数の試作から始めたい
  • 色分けしたチューブを作りたい

公開されている実績・用途

  • 一般工業用グレードの耐熱の目安を、150℃で約 15,000時間、200℃で 7,500時間の連続使用としている

出典:永柳工業「会社概要・沿革」、永柳工業「シリコンチューブ・シリコンゴム押出製品」

永柳工業のシリコンチューブのページに載っている、ボールペンと並べた極細から太いシリコーンチューブの写真
永柳工業のページに載っている、極細から太径までのシリコーンチューブ(ボールペンとの比較)(出典:永柳工業)

株式会社ゼン|樹脂の型で、シリコーン部品を少量・短納期で試作

東京都昭島市に本社を置く会社です(1973年設立)。精密機器・電子部品・事務機などのプラスチック部品の試作を手がけ、樹脂の切削や真空注型の技術を生かして、シリコーンゴム部品の試作・小ロット生産をしています。

樹脂の型を削ってシリコーンを流し込み、真空注型機で気泡を抜いて少量の部品を作る流れ図
図16 樹脂の型でシリコーン部品を少量作る流れ(ゼンの例)
出典:ゼン「シリコンゴム部品」をもとに AI(Claude)で作成

ゼンの得意技術

技術内容
樹脂型での成形樹脂の型にシリコーンを流し込んで固める。金属の型より短納期・安価で、1つの型から 100ショット程度の製品を作れる
一気通貫の工程型のデータの作成、樹脂を削った型(凸側・凹側)の製作と仕上げ、シリコーンの流し込み、真空注型機での脱泡、取り出しとバリ取りまでを行う
色と形半透明や着色(特定の部分だけの着色も)、置きゴマを使ったアンダー形状に対応する

ゼンが解決できる課題

  • 金型を作る前に、シリコーン部品を少量(1つの型から 100個程度まで)で試したい
  • ボタン・パッキン・カバーなどの試作品を、短い納期で作りたい

公開されている実績・用途

  • 依頼の多い形に、リモコンのボタンやパッキンのような板状の部品を挙げ、カバーやスマホケースのような形の製作例も載せている

出典:ゼン「会社概要」、ゼン「シリコンゴム部品」

株式会社シープロン化成|帯電防止・導電・熱伝導などの機能シリコーンゴムと、ロール・ベルトの被覆

シープロン化成とは

大阪市港区に本社を置く会社です(1969年設立)。ゴムロール・ゴムライニング・成形品などを手がけ、目的に合わせた機能を持たせたシリコーンゴムの材質を展開しています。

シープロン化成の機能シリコーンゴム9種類の硬さの範囲の図
図17 機能を持たせたシリコーンゴムの例と硬さの範囲(シープロン化成)
出典:シープロン化成「各種シリコン材質について」をもとに AI(Claude)で作成

シープロン化成の得意技術

技術内容
機能シリコーンゴムの材質帯電防止・離型性の向上・導電性・耐摩耗性・高い耐熱・熱伝導性・高い引裂き・圧縮永久ひずみの改善などの材質を、ショア A で 30〜80 の範囲で用意している
ゴムロール・ゴムライニング芯材の製作からライニング、加工、リペアまでを一括で行う。図面がなくても、現物や使う用途をもとに相談できるとしている
シリコーンのベルトのコーティング搬送ベルトにシリコーンを被覆する(仕様の膜厚は 0.5〜1.5mm。導電タイプもある)。スポンジロールでは、シール・防水用途に独立気泡のタイプを中心に検討するとしている

シープロン化成が解決できる課題

  • ロールやベルトに、粘着物がつきにくい(離型性のよい)表面がほしい
  • 帯電を抑えたい、熱を伝えたい、導電させたい
  • 図面のない現物のロールを、小ロットや特殊な仕様で作り直したい

公開されている実績・用途

  • ゴムロールの製造実績の分野に、衛生材料・食品・製袋・製紙・製鉄などを挙げている

出典:シープロン化成「会社概要」、シープロン化成「各種シリコン材質について」、シープロン化成「ゴムロール」、シープロン化成「シリコンベルトコーティング」、シープロン化成「スポンジロール」

株式会社タナック|柔らかく裂けにくいシリコーンゴムで、医療機器の部品やモデルを成形

岐阜県岐阜市に本社を置く会社です(1996年設立)。独自の素材の開発と成形を手がけ、医療機器製造業の登録と ISO13485 の認証を持つ医療専用の工場(タナックテクノロジーセンター)で、医療機器部品の受託加工をしています。

タナックの加工方法のページに載っている、LIM成型で作った透明なシリコーンのカップ状の部品と小さな部品の写真
タナックの加工方法のページに載っている、タフシロンの LIM 成型の例(出典:タナック)

タナックの得意技術

技術内容
タフシロン一般的なシリコーンゴムの強度を大きく改良し、裂けにくく柔軟なシリコーンゴム。硬さは JIS E で 0〜20、JIS A で 10〜30 の超低硬度に調整でき、耐熱 200℃・耐寒 −50℃としている
いろいろな成形法LIM 成型・プレス成型・押出し成型(チューブの内径 0.3mm〜、肉厚 0.05mm〜)・注型成型・複合成型に対応する
医療用の成形クリーンルーム(クラス 10,000)で、メディカルグレードのシリコーンを試作から量産まで成形する

タナックが解決できる課題

  • とても柔らかく、しかも裂けにくいシリコーンゴム部品がほしい
  • 人の体に近い感触の医療用のモデルや部品を作りたい
  • 医療機器向けのシリコーン部品を、クリーンルームで試作から量産まで頼みたい

公開されている実績・用途

  • タフシロンは品番により、食品衛生法の容器包装の規格(告示第370号)の溶出試験と皮膚一次刺激試験に適合するとしている。応用例に、血管・皮膚・臓器などの医療用のシミュレータを挙げている

出典:タナック「会社概要」、タナック「タフシロン」、タナック「加工方法」、タナック「医療機器部品」

使われる製品・事例

信越化学工業の用途の表は、シリコーンゴムの使い道として、自動車のダイヤフラム・O リング・プラグブーツ・防水コネクター・ターボのホース、事務機のキーパッド・ローラー、電子レンジの窓のガスケット、圧力鍋・電子ジャーのガスケット、哺乳びんの乳首、医療用の栓などを挙げています。食品安全委員会のファクトシートは、オーブンや電子レンジで使う調理器具を紹介しています。課題ページでは、ゴム部品がへたる・硬くなる・医療機器の部品を滅菌・消毒に耐えるようにしたい・電子機器を防水・防じんにしたいで、シリコーンゴムを使う対策を紹介しています。

出典:信越化学工業「Characteristic properties of Silicone Rubber Compounds」(英語)、食品安全委員会ファクトシート「調理器具に用いられているシリコーン」(2013年6月17日)

シリコーンゴムとあわせて検討される技術です。

出典・確認日

※アイキャッチ画像は、AI(ChatGPT)で生成したイメージです。実在の製品ではありません。図はAI(Claude)で作成した概念図です。

情報の確認日:2026年10月6日 本ページの内容は一般的な情報で、実際の耐熱性・強さ・規格への適合は、グレード・形・使う条件により異なります。

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