特許・技術文献の調査は、これから作るものと同じ・近い技術がすでにないか、他社の生きている権利にふれないかを、公報・論文・規格で確かめる作業です。特許なら J-PlatPat(無料)で、キーワードと特許分類(IPC・FI・F ターム)を組み合わせて探します。論文は J-STAGE や CiNii Research、規格は JISC で探せます。
このページでは、製品開発をする設計者に向けて、調査の種類、無料のデータベースと検索式の作り方、公報の読み方と記録、AI で調べるときの注意、よくある失敗、相談できる会社・団体までをまとめました。侵害になるか・特許が無効かといった法律の判断は、このページでは扱いません。見つけた文献を持って弁理士に相談してください。開発を外に頼むときの知財の取り決めは技術ページ「受託開発」にあります。
知りたいことから読む
- 先行技術調査・侵害予防調査(FTO)の違い → 調査の種類
- J-PlatPat の使い方 → 無料のデータベース
- Google Patents・Espacenet との使い分け → 外国の特許
- IPC・FI・F タームで探す → 特許の分類
- 検索式の書き方(AND・OR・近傍検索) → 検索式の作り方
- 公報の読み方・権利が生きているか → 結果の読み方と記録
- 論文・JIS・公設試の報告の探し方 → 論文・規格
- 弁理士・調査会社に相談したい → 企業・団体紹介
症状から探す
| 症状 | 考えられる原因 | 対策を書いた所 |
|---|---|---|
| 検索しても何も出てこない・少なすぎる | 言葉が狭い・言い換えが足りない | 検索式の作り方:要素に分けて、言い換えを OR、要素を AND |
| 件数が多すぎて読めない | 要素の掛け合わせ・分類の絞り込みがない | 検索式の作り方:要素に分けて、言い換えを OR、要素を AND |
| 近い特許を後から他社に教えられた | 分類で探していない・外国を見ていない | IPC・FI・F ターム:言葉の違いをまとめて拾う・よくある失敗と、まず疑うところ |
| 見つけた特許が生きているかわからない | 経過情報を見ていない | 権利が生きているかを、経過情報で確かめる |
| 論文・規格の探し方がわからない | 特許とは別のデータベースが要る | 論文の探し方:J-STAGE と CiNii Research |
| 侵害かどうか判断したい | 法律の判断が要る | 相談する前に整理すること(弁理士に相談) |
このページの出典をもとに編集部が整理したものです。リンクを押すと、対策を書いた所へ移ります。
特許調査とは:設計者が調べる理由と、調査の種類
重複開発・侵害を避け、アイデアの材料にする
特許庁は、発明を秘密にしておくと他の人が同じものを発明しようとして無駄な研究・投資をすることになるため、特許制度は発明者に一定期間の権利を与えるかわりに発明を公開して、利用を図るしくみだと説明しています。公開された公報を読めば、他社がどう解いたかを開発の前に知ることができます。
| 調べる理由 | 中身 |
|---|---|
| 重複開発を避ける | 同じものをもう一度開発しない。他社がどう解いたかを先に知る |
| 他社の権利を避ける | 発売前に、他社の生きている特許にふれないか確かめる(判断は弁理士へ) |
| 出願・アイデアの材料にする | 新しさがあるかを出願の前に見る。ほかの分野の解き方をヒントにする |
設計者が調べる目的は、大きく①同じものを二度開発しない、②発売の前に他社の生きている権利にふれないかを確かめる、③出願の前に新しさを確かめ、ほかの分野の解き方をヒントにするの3つです(編集部の整理)。②で「ふれるかどうか」を決めるのは法律の判断なので、見つけた特許を持って弁理士に相談します。
特許の一生:公開は出願から1年6か月後
特許の出願は、出願から1年6か月たつと公開特許公報で公開されます(INPIT)。審査を経て登録されると権利になり、権利が続くのは原則として出願から20年(実用新案は10年)です(特許庁)。INPIT の資料は、登録された特許権も無効審判や料金の未納で消滅していることがあるとしています。

出典:INPIT の資料・特許庁のページをもとに AI(Claude)で作成
このため、最新の1年6か月の出願は、調べても見つからないことを前提にして、発売の前などには調べ直します(編集部の整理)。
出典:特許情報分析支援事業|INPIT、よくわかる産業財産権(動画の文字起こし)|特許庁、特許情報の調べ方(特許流通講座の資料)|INPIT
調査の種類:先行技術・侵害予防・無効資料・動向
特許の調査は目的で呼び方が変わり、先行技術調査、侵害予防調査(FTO・クリアランス)、無効資料調査、動向調査に分けて考えるとわかりやすくなります。調査会社の日本パテントデータサービスは、受託する特許調査として先行技術調査・侵害性調査・無効資料調査・テーマ調査を挙げています。
| 調査 | 目的 | 調べる範囲 |
|---|---|---|
| 先行技術調査 | 出願・開発の前に、同じ・近い発明がすでにないかを見る | 全部の文献 |
| 侵害予防調査(FTO・クリアランス) | 発売の前に、他社の生きている権利にふれないかを見る | いま生きている権利と、売る国 |
| 無効資料調査 | じゃまな他社特許の出願より前の資料を探す | その特許の出願より前(さらに昔まで) |
| 動向調査 | 分野の出願の数・会社・時期を見る(パテントマップ)。テーマ選びに | 分野全体 |
目的で調べる範囲が変わります。INPIT の資料は、権利の状況を見る調査は権利が続く期間まで遡り、公知例(無効資料)の調査はさらに遡ると整理しています。侵害予防調査は「いま生きている権利」と「売る国」、無効資料調査は「その特許の出願より前」の文献が対象になります(編集部の整理)。
出典:特許調査|日本パテントデータサービス、特許情報の調べ方(特許流通講座の資料)|INPIT
開発の段階ごとに、どの調査をするか
開発の段階に合わせて調査を使い分けます。テーマを選ぶときは動向調査、方式を決めるときと出願の前は先行技術調査、量産・発売の前は侵害予防調査が基本です(編集部の整理)。
| 開発の段階 | 向く調査 |
|---|---|
| テーマを選ぶ・企画 | 動向調査(どこが・いつ・どれだけ出しているか) |
| 方式を決める・設計 | 先行技術調査(同じ解き方がすでにないか) |
| 試作ができた・出願する | 先行技術調査(新しさ・進歩性の材料) |
| 量産・発売の前 | 侵害予防調査(生きている他社の権利) |
| 警告を受けた・じゃまな特許がある | 無効資料調査(その特許より前の資料) |
侵害予防・無効資料の調査は、見落としがあると影響が大きく、法律の判断も伴うので、弁理士や調査会社に早めに相談します(相談する前に整理すること)。
無料のデータベースと検索式の作り方(特許・論文・規格)
J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)
J-PlatPat は、INPIT が2015年3月から運用している無料の特許情報の検索・閲覧サービスで、日本だけでなく欧米なども含む特許・実用新案・意匠・商標・審決の公報と、手続や審査の経過などの法的状態の情報を収録しています。2018年3月12日からは、特許分類とキーワードを掛け合わせた検索、近傍検索、外国特許公報(米国・欧州・国際出願)の英文テキスト検索ができるようになりました。
文献の蓄積範囲(2026年10月22日の表示)は、公開特許公報が昭和46年(1971年)の公報から2026-170495まで、特許公報が2500001から7939519までです。INPIT は無料の操作の講習会を開き、マニュアルも出しています。2029年1月に J-PlatPat の刷新を予定しています。
| メニュー | 使い方 |
|---|---|
| 簡易検索 | キーワードや番号を1つの欄に入れて、まず当たりをつける |
| 特許・実用新案検索 | 項目と論理式で、キーワード・分類を掛け合わせる。近傍検索も |
| 分類照会(PMGS) | FI・F ターム・IPC の意味を引き、分類から検索へつなげられる |
| 番号照会・経過情報 | 番号から公報へ。経過情報で登録・消滅を見る。OPD で外国も |
INPIT・J-PlatPat のページをもとに編集部が整理したものです。
特許庁の初心者向けのページは、簡易検索でキーワードの間にスペースを入れると、どちらかを含む文献(OR)が検索されると説明しています。

出典:INPIT Channel(YouTube)
出典:特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)|INPIT、文献蓄積情報(特許・実用新案)|J-PlatPat、特許公報を検索してみましょう|特許庁
Google Patents と Espacenet
外国の特許は、Google Patents と欧州特許庁(EPO)の Espacenet で探せます。Google Patents は100以上の特許庁の1億2,000万件以上の特許公報を収録し、英語以外の特許は英語に機械翻訳して索引にしているので、英語のキーワードだけでも探せるとしています。Espacenet は世界の1億5,000万件以上の特許文献(1782年から)を収録し、毎日更新され、無料で使えます(大量のデータの取得には使えない)。
| J-PlatPat | Google Patents | Espacenet | |
|---|---|---|---|
| 運営 | INPIT・特許庁 | 欧州特許庁(EPO) | |
| 収録 | 日本の公報が中心 | 1億2,000万件以上 | 1億5,000万件以上 |
| 強い所 | FI・F タームで検索 | 英語のキーワードで | 世界の公報・ファミリー |
| 経過情報 | 審査・登録の経過 | 国により | 法的状態(INPADOC) |
| 日本語 | そのまま読める | 機械翻訳あり | 機械翻訳あり |
| 料金 | 無料 | 無料 | 無料 |
使い分けは、日本の出願を分類で漏れなく見るなら J-PlatPat、外国の出願や英語の文献は Espacenet・Google Patents を足すのが基本です(編集部の整理)。機械翻訳は意味がずれることがあるので、大事な文献は原文や正式な翻訳で確かめます。
出典:Google Patents Coverage(よくある質問)|Google、Espacenet|European Patent Office
IPC・FI・F ターム:言葉の違いをまとめて拾う
特許には、技術の内容ごとに分類の記号が付いています。国際的に使うIPC(国際特許分類)は、セクション・クラス・サブクラス・メイングループ・サブグループと段階的に細かくなる階層で、例えばねじ・ボルト・ナットのゆるみ止めは F16B 39/00 です。日本では、IPC をさらに細かくした FI(約19万項目)と、技術のテーマを観点ごとに分けた F ターム(約33万項目)が使われています(特許庁)。

出典:INPIT「分類の概論」・特許庁のページ・WIPO の IPCをもとに AI(Claude)で作成
INPIT のテキストによると、全技術分野は約2,500のテーマに分けられ、そのうち約1,600のテーマ(約6割)で F タームが作られています。F タームは「テーマコード5桁+観点2桁+数字2桁」の記号です。分類で探すと、「ゆるみ止め」「緩み防止」「弛み」のような言葉の違いがあっても、同じ分類の文献をまとめて拾えるのが利点です。分類の意味は J-PlatPat の分類照会(PMGS)で引けます。
分類は改正されます。FI と F タームは毎年改正され(特許庁)、IPC も新しい版が出ます。特許庁は AI で生成・付与する検索インデックス「GAIA-Index」を一部のテーマで試行し、2026年4月から J-PlatPat で F タームの形式で検索できるようにしました。古い記号で検索すると新しい文献が漏れることがあるので、照会で今の記号を確かめます。
出典:Patent Classification(FI・F-term)|Japan Patent Office、分類の概論(研修テキスト)|INPIT、自動生成・自動付与型検索インデックス「GAIA-Index」|特許庁
検索式の作り方:要素に分けて、言い換えを OR、要素を AND
検索式は、①調べたい技術を2〜3の要素に分け、②要素ごとに言い換えを OR でつなぎ、③要素どうしを AND で掛け、④分類で絞る・広げると組み立てやすくなります(編集部の整理)。J-PlatPat の論理式では、「*」が AND、「+」が OR、「-」が NOTで、角かっこ[ ]の中を先に計算します。キーワードのあとに「/AB」(要約)、「/CL」(請求の範囲)、「/TX」(全文)などを付けて、探す場所を指定します。
- ① 要素に分ける:「ねじ」と「ゆるみを止める」
- ② 言い換えを OR(+)で:ねじ+ボルト+ナット / ゆるみ+緩み+弛み
- ③ 要素どうしを AND(*)で:[①]*[②]を要約・請求の範囲で
- ④ 分類で絞る・広げる:F16B39/00 の FI を掛ける・足す
小さな例として、ねじのゆるみ止めなら「[ねじ/AB+ボルト/AB+ナット/AB]*[ゆるみ/CL+緩み/CL+弛み/CL]」のように書けます。J-PlatPat には、2つか3つの言葉が決まった文字数(1〜99文字)の間に出てくる文献を探す近傍検索もあり、語順ありは C、語順なしは N で指定します(例:「緩み,5N,防止/TX」)。キーワードだけで多すぎるときは分類(例:F16B39/00/FI)を掛け、少なすぎるときは分類を OR で足します。
例の式は、書き方を説明するための編集部の例です。実際の件数は検索した日で変わります。

出典:INPIT Channel(YouTube)
論文の探し方:J-STAGE と CiNii Research
日本の学会誌や会議録の論文は、科学技術振興機構(JST)の J-STAGE で探せます。J-STAGE は国内の2,400を超える発行機関の4,000誌以上を公開しており、公開記事の9割以上は無料で読めるとしています。2026年10月22日の表示では、記事は6,084,511件、資料は4,509誌でした。
国立情報学研究所の CiNii Research は、論文・本・博士論文・研究データ・研究プロジェクトなどをまとめて探せる検索サービスで、JaLC・IRDB(機関リポジトリ)・Crossref・NDL サーチ・KAKEN などをデータソースにしています。大学の紀要や機関リポジトリの報告も見つかります。
出典:J-STAGE トップ|科学技術振興機構、J-STAGE の概要|科学技術振興機構、CiNii Research|国立情報学研究所
規格:JIS は JISC で閲覧、本文は購入
JIS(日本産業規格)は、日本産業標準調査会(JISC)のサイトで検索・閲覧できます。ただし、閲覧はできるが、印刷・ダウンロードはできないものがあり、2020年12月2日からは閲覧に事前の利用者登録が要ります。手元に置いて使うときは、日本規格協会などから規格票を買います。
JISC は、JIS の番号を契約書・社内規格・論文などに書き、その内容にもとづいて事業活動や研究活動を行うことはできるとしています。JIS の内容を引用・転載するときは、JISC の説明と利用規約を確かめてください。
公設試の研究報告
各地の公設試(工業技術センターなど)は、研究報告を PDF で公開していることが多く、地元の中小企業の加工や評価の課題に近い、実際の試験のデータが見つかることがあります。例えば、兵庫県立工業技術センターの研究報告は、レーザー溶着の接合部を超音波探傷で調べた研究を公開しています。公設試の報告は、CiNii Research や各センターのサイトの「研究報告」から探せます(編集部の整理)。
出典:研究報告 32号(レーザ溶着部の超音波探傷に関する研究)|兵庫県立工業技術センター
結果の読み方・記録と、よくある失敗
公報は、要約→図面→請求項の順に読む
特許公報は、書誌(出願人・日付・分類)、要約、特許請求の範囲、明細書、図面でできています。設計者は、まず要約と代表図で当たりかを決め、図面と実施例で何をしたかを知り、最後に請求項(特許請求の範囲)で権利の範囲を見ると、たくさんの公報を早く読めます(編集部の整理)。

出典:特許庁・日本弁理士会の資料(読む順番は編集部の整理)をもとに AI(Claude)で作成
権利の範囲は、明細書に書かれたことの全部ではなく、請求項に書かれたことで決まります(言葉の意味は、明細書・図面も参照して解釈されます)。自社の製品が請求項の範囲に入るかどうか(侵害になるか)は法律の判断なので、弁理士に相談します。日本弁理士会の無料相談や特許庁のテキストでも、弁理士の業務として鑑定(発明が他の特許の技術的範囲に入るか)が挙げられています(相談する前に整理すること)。
出典:知的財産権制度入門(2025年度テキスト)弁理士の業務|特許庁
権利が生きているかを、経過情報で確かめる
見つけた特許が今も権利として生きているかは、J-PlatPat の経過情報で確かめます。公開されただけで審査請求がないもの、拒絶が確定したもの、年金(特許料)の未納で消えたもの、存続期間が終わったものは、権利として生きていません(INPIT の資料・特許庁)。J-PlatPat では、1964年(昭和39年)以降の出願の経過情報を見られます。
| 経過情報で見る所 | わかること |
|---|---|
| 公開だけ・審査請求なし | まだ権利ではない(請求の期間に注意) |
| 拒絶査定が確定 | 権利にならなかった |
| 登録(設定登録) | 権利が生きている可能性 |
| 年金(特許料)の未納 | 途中で消えていることがある |
| 出願から20年 | 存続期間が終わる(延長の例外あり) |
審査請求の期間が残っている出願は、あとから権利になることがあります。最後の判断は弁理士に確認してください。
出典:特許情報の調べ方(特許流通講座の資料)|INPIT、よくわかる産業財産権(動画の文字起こし)|特許庁、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)|INPIT
記録を残す:日付・データベース・式・件数
調査は、いつ、どのデータベースで、どの式で検索し、何件出て、何件読んで、何を結論にしたかを表に残します。記録があると、あとで漏れが見つかったときに理由がわかり、半年後に同じ式で調べ直す(新しい公開を拾う)こともできます(編集部の整理)。J-PlatPat は、2023年3月から検索結果の一覧を3,000件まで CSV で出力できるようになりました(それまでは500件)。
出典:J-PlatPat の機能改善(Japio YEAR BOOK 2023、INPIT の寄稿)|日本特許情報機構
| 日付 | データベース | 検索式 | 件数 | 読んだ | 結論・メモ |
|---|---|---|---|---|---|
| 10/22 | J-PlatPat | [ねじ+ボルト]*[ゆるみ+緩み]/CL | 412 | 412→35 | 近い3件を保存 |
| 10/22 | J-PlatPat | F16B39/00/FI*振動/TX | 186 | 186→20 | 分類で漏れ2件 |
| 10/23 | Espacenet | bolt AND loosening (CPC) | 1,050 | →40 | 米国の2件 |
調査の記録の例です。件数・式は説明のための仮の例です。
弁理士や調査会社に相談するときも、この記録と保存した公報を渡すと話が早く進みます。
よくある失敗と、まず疑うところ
特許・文献の調査でよくある失敗を、このページの出典をもとに整理しました。
| よくある失敗 | まず疑うところ | 対策 |
|---|---|---|
| 近い特許が見つからなかったのに、後で出てきた | 言い換えの不足・分類を使っていない・公開前の1年6か月 | 言い換えを OR で足し、分類でも探す。発売前に調べ直す(検索式の作り方:要素に分けて、言い換えを OR、要素を AND) |
| 件数が多すぎて読めない | 要素を掛けていない・全文で探している | 要素の AND、要約・請求の範囲に限る、分類で絞る(検索式の作り方:要素に分けて、言い換えを OR、要素を AND) |
| 消えた特許を気にして設計を変えた | 経過情報を見ていない | 経過情報で登録・年金・存続期間を見る(権利が生きているかを、経過情報で確かめる) |
| 外国の出願を見落とした | 日本だけで探した | 売る国・作る国を Espacenet などで探す(Google Patents と Espacenet) |
| 古い分類で検索して新しい文献が漏れた | 分類の改正 | 分類照会で今の記号を確かめる(IPC・FI・F ターム:言葉の違いをまとめて拾う) |
| 未出願のアイデアを外部の AI に入れた | 利用規約・学習の設定 | 社内の決まりと、入力を学習しないサービスか確かめる(AI で調べるときの注意:未出願の発明を入れない・根拠は原文で) |
このページの出典をもとに編集部が整理したものです。侵害・無効の判断は自分でせず、弁理士に相談してください。
AI で調べるときの注意:未出願の発明を入れない・根拠は原文で
生成 AI は、公報の要約や、言い換えの候補を出すのに役立ちます。一方で、WIPO(世界知的所有権機関)のファクトシートは、生成 AI のツールは利用者の入力を保存・学習に使うことがあり、秘密の情報を入れると秘密性を失うおそれがあるとしています。出願前の発明や、社外に出していない技術の内容は、入力を学習・保存しない設定やサービス、社内の環境かを確かめてから使います。
| 気をつける所 | 対策 |
|---|---|
| 出願前の発明を入力すると秘密が守れない | 学習・保存しない設定か、社内の環境で使う |
| 答えにもっともらしい誤りが混じる | 番号を控え、公報の原文で確かめる |
| どこまで探したか(漏れ)が見えない | 検索式・分類の検索と組み合わせる |
| 最新の出願・権利の状態を知らない | 経過情報を J-PlatPat で確かめる |
AI の答えには、もっともらしい誤りが混じることがあります。AI が挙げた特許番号・論文は、J-PlatPat や J-STAGE で原文を開いて確かめること、どこまで探したかを説明できるように検索式・分類の検索と組み合わせることが大切です(編集部の整理)。特許庁は、AI で生成・付与する検索インデックス(GAIA-Index)の試行を進めています(IPC・FI・F ターム:言葉の違いをまとめて拾う)。
出典:Generative AI: Navigating Intellectual Property(ファクトシート)|WIPO、自動生成・自動付与型検索インデックス「GAIA-Index」|特許庁
調べるときのチェックポイント
特許・文献の調査は、目的と範囲を先に決め、言葉と分類の両方で探し、読んだ結果と式を記録すると、漏れが減り、相談もしやすくなります。進める前の確認点を、編集部が整理しました。
- 目的:先行技術・侵害予防・無効資料・動向のどれかを決めた
- 範囲:国・年・権利が生きているものだけか、を決めた
- 要素:調べたい技術を2〜3の要素に分けた
- 言い換え:要素ごとに同義語・表記のゆれを集めた
- 分類:FI・F ターム・IPC を分類照会で確かめて使った
- 読む:要約→図面→請求項の順に読み、近いものを保存した
- 状態:経過情報で、権利が生きているかを見た
- 記録:日付・データベース・式・件数・結論を残した
出典:論理式の入力方法(ヘルプ)|J-PlatPat、分類の概論(研修テキスト)|INPIT
数字と事例で見る特許情報
データベースの大きさ
各サービスの公式ページによると、Espacenet は1億5,000万件以上、Google Patents は1億2,000万件以上の特許文献・公報を収録しています。日本の分類は FI が約19万項目、F タームが約33万項目、J-STAGE の公開記事は6,084,511件でした(2026年10月22日に確認)。数え方がサービスごとに違うので、件数どうしは比べません。
出典:Espacenet|European Patent Office、Google Patents Coverage(よくある質問)|Google、Patent Classification(FI・F-term)|Japan Patent Office、J-STAGE トップ|科学技術振興機構
知的財産権の民事の裁判の件数
知的財産高等裁判所の統計によると、全国の地方裁判所が第一審で新しく受けた知的財産権関係の民事事件は、令和7年(2025年)が545件、令和6年が509件で、平成28年から令和7年までは494〜700件で推移しています。平均の審理期間は令和7年が13.9か月でした。この件数は特許だけでなく、商標・著作権などを含む合計です。

出典:知的財産高等裁判所の統計をもとに AI(Claude)で作成
知的財産権の民事の裁判は、平均の審理期間が1年を超えます(令和7年は13.9か月)。発売の前に侵害予防の調査をして、気になる特許は弁理士に相談しておくことが、こうした争いを避ける第一歩です(編集部の整理)。
出典:知的財産権関係民事事件の新受・既済件数及び平均審理期間(全国地裁第一審)|知的財産高等裁判所
企業の公式ページと、特許庁の公表資料から、特許情報の調べ方・使い方の事例を集めました。
事例:過去の査読結果約2,000件で AI に学ばせ、新着公報を約80%正しく振り分け(Patentfield の導入事例)
Patentfield の導入事例によると、小西・中村特許事務所は、定期的に届く公報の査読(読んで要・不要を分ける作業)を AI で助けられないかと考え、過去の査読結果の公報約2,000件を AI 分類予測の教師データにして新着公報を振り分けたところ、80%ぐらいの精度で正解したとしています。
出典:導入事例:小西・中村特許事務所|Patentfield
事例:海外特許を自動で和訳し、ノイズを分類して大量の調査を効率化(アイ・ピー・ファインの導入事例)
アイ・ピー・ファインの導入事例は、化学メーカーの C 社(社員数3万人)が、海外特許文献を自動で和訳し、ノイズを分類できる機能を決め手に導入し、大量の海外特許調査を効率化したと紹介しています。
事例:費用負担の大きい特許情報分析を、中小企業向けに支援した事業(特許庁・INPIT)
特許庁は、中小企業等にとって費用負担が大きい先行技術文献等の特許情報分析を支援し、研究開発戦略・出願戦略の策定と権利取得の判断を助ける事業を、平成29年度から INPIT で実施したと案内しています。平成28〜30年度の支援事例集も公開しています。INPIT のページでは、過去の事業と位置づけられています。
出典:特許情報の分析活用を支援します|特許庁、特許情報分析支援事業|INPIT
事例:特許審査のための先行技術調査をする「登録調査機関」(特許庁の動画)
特許庁の YouTube チャンネルの説明によると、登録調査機関は法律にもとづいて登録を受け、特許審査に必要な先行技術調査を行う機関で、2025年11月現在で9機関が登録されています。動画では、登録調査機関の検索者に仕事の内容を聞いています。

出典:JPOちゅーぶ【特許庁】(YouTube)
出典:株式会社AIRIへ特別インタビュー(登録調査機関)|JPOちゅーぶ【特許庁】
1件目・2件目は企業の公式ページ、3件目・4件目は特許庁の公表資料です(編集部の整理)。
企業・団体紹介(特許・技術文献の調べ方)
特許調査の受託、海外調査と AI、AI 特許検索、俯瞰解析、世界特許の日本語検索、公的な相談窓口、弁理士の無料相談まで、得意な所の違う会社・団体を紹介します。これまでの技術ページで紹介した会社とは重なりません。掲載は各社・各団体の公開情報にもとづきます。各社のサイトの画像は使わず、公開されている情報をもとに図にしました。
相談する前に整理すること
特許・文献の調査を相談するときは、次の点を整理しておくと話が早く進みます(編集部が整理した項目です)。自分で調べた式と、見つけた公報の番号も一緒に渡します。
- 目的:出願の前か、発売の前か、警告を受けたか
- 製品:図・試作品・仕様
- 要素:特徴を3〜5つの言葉で
- 時期:発売・出願の予定
- 国:売る国・作る国
- 既知:知っている他社・文献
- 記録:自分で調べた検索式と件数
- 予算:費用と納期
出願前の発明の内容を社外に話すときは、相談先の秘密の扱い(秘密保持の約束)を先に確かめます。
困りごとごとの相談先
| 困りごと | 相談先の種類 | このページで紹介した会社・団体 |
|---|---|---|
| まず何から調べればよいか知りたい(無料) | 知財総合支援窓口 | INPIT 知財総合支援窓口 |
| 見つけた特許にふれるか(侵害)・無効にできるか判断したい | 弁理士 | 日本弁理士会の無料相談・特許事務所 |
| 先行技術・侵害予防・無効資料の調査を頼みたい | 特許調査会社 | 日本パテントデータサービス・アイ・ピー・ファイン・Patentfield |
| 中国・東南アジアなど海外の特許を調べたい | 海外調査に強い調査会社 | アイ・ピー・ファイン・Japio |
| 社内で特許を検索・共有する道具がほしい | 特許データベース・ツール | Patentfield・日本パテントデータサービス |
| 分野全体の動きを地図で見て、テーマを選びたい | 俯瞰解析のサービス | VALUENEX |
| 開発を外に頼むときの知財の取り決め | — | 技術ページ「受託開発」 |
各社・各団体の公式サイトの情報をもとに編集部が整理したものです。紹介は下にあります。
| 会社・団体 | 調査の 受託 | 検索 ツール | 分析・ 可視化 | 海外 | 公的な 相談 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本パテントデータサービス特許調査・検索サービス(東京都港区) | ● | ● | ● | ||
| アイ・ピー・ファイン海外特許調査・AI(奈良市) | ● | ● | ● | ||
| PatentfieldAI 特許検索(京都市) | ● | ● | ● | ● | |
| VALUENEX俯瞰解析(東京都文京区) | ● | ● | |||
| 日本特許情報機構(Japio)世界特許の日本語検索(東京都江東区) | ● | ● | ● | ||
| INPIT(工業所有権情報・研修館)知財総合支援窓口・J-PlatPat(東京都港区) | ● | ● | |||
| 日本弁理士会無料の知的財産相談(東京都千代田区) | ● |
●は、各社・各団体の公式サイトでサービスとして確認できたものです(空欄は、扱っていないという意味ではありません)。名前を押すと、その紹介へ移ります。
日本パテントデータサービス株式会社|先行技術・侵害性・無効資料の調査と、特許検索サービス
日本パテントデータサービスとは
東京都港区に本社を置く会社です(1988年10月設立)(同社の会社概要)。特許検索サービス、特許調査・分析、商標調査などを手がけています。

出典:日本パテントデータサービスの公式サイトをもとに AI(Claude)で作成
日本パテントデータサービスの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 特許調査 | 先行技術調査・侵害性調査・無効資料調査・テーマ調査。限られた予算での調査方針の提案や、膨大な件数の精査にも対応(同社サイト) |
| 特許検索サービス | JP-NET などの検索サービス。導入実績4,000社以上(同社サイト) |
| 特許分析 | 特許分析・統計、パテントマップの作成、IP ランドスケープの支援(同社サイト) |
日本パテントデータサービスが解決できる課題
- 出願の前に、同じ発明がないかを調べてほしい
- 発売の前に、他社の権利を調べてほしい
- 分野の特許をマップにして、開発テーマを考えたい
出典:会社概要|日本パテントデータサービス、トップページ|日本パテントデータサービス、特許調査|日本パテントデータサービス
アイ・ピー・ファイン株式会社|東南アジア・中国の特許調査と、特許調査の AI
アイ・ピー・ファインとは
奈良県奈良市に本社を置く会社です(2003年2月設立)(同社の会社概要)。大阪市にも事務所があります。

出典:アイ・ピー・ファインの公式サイトをもとに AI(Claude)で作成
アイ・ピー・ファインの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 東南アジア特許調査 | 東南アジアの特許調査のサービス(同社サイト) |
| THE調査力AI | 特許調査を見える化し、協働して進められる R&D 知財のグループウェア(同社サイト) |
| 実績 | 130社以上の取引実績。化学メーカー・飲料メーカーなどの導入事例を公開(同社サイト) |
アイ・ピー・ファインが解決できる課題
- 東南アジア・中国の特許を調べたい
- 海外の特許をたくさん読んで、要るものだけを残したい
- 研究・開発の部門と知財の部門で、調査の結果を共有したい
出典:会社概要|アイ・ピー・ファイン、トップページ|アイ・ピー・ファイン、導入事例|アイ・ピー・ファイン
Patentfield株式会社|AI 特許検索と、特許調査の代行
Patentfieldとは
京都市中京区に本社を置く会社です(2017年4月設立)(同社のサイト)。東京・名古屋にもオフィスがあります。

出典:Patentfield の公式サイトをもとに AI(Claude)で作成
Patentfieldの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| AI 特許総合検索 | 特許の検索・可視化・AI を使った調査のサービス(同社サイト) |
| 収録 | 日本の公開特許公報は1993年から毎日更新。EPO の100以上の国と地域の書誌(DOCDB)なども(同社サイト) |
| 代行検索・リサーチ | ヒアリングして特許調査を代行。技術動向の調査も(同社サイト) |
Patentfieldが解決できる課題
- 定期的に届く公報を、AI で振り分けたい
- 自分で特許を検索・分析する道具がほしい
- 調査を代わりにしてほしい
出典:サービス・会社情報|Patentfield、収録範囲|Patentfield、導入事例:小西・中村特許事務所|Patentfield
VALUENEX株式会社|特許・文献の大量のデータを「地図」にして俯瞰する
VALUENEXとは
東京都文京区に本社を置く会社です(2006年8月設立)(同社の会社概要)。情報解析による情報提供サービスとツールのライセンス販売をしています。

出典:VALUENEX の公式サイトをもとに AI(Claude)で作成
VALUENEXの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| VALUENEX Radar | 膨大なデータを、事業・技術・競合を俯瞰できる地図にする可視化ツール(同社サイト) |
| Radar Tech Intelligence | 技術レポートをダウンロードできるサービス(同社サイト) |
| Radar QFD | ニーズとシーズを自動で分析して結びつけるサービス(同社サイト) |
VALUENEXが解決できる課題
- 分野全体の技術の動きを、一枚の図で見たい
- 自社の技術の新しい使い道を探したい
- 経営企画・技術戦略・知財で、同じ図を見て話したい
出典:会社概要|VALUENEX、トップページ|VALUENEX
一般財団法人日本特許情報機構(Japio)|世界の特許を日本語で横断検索、先行技術調査の助成も
Japioとは
東京都江東区にある一般財団法人です(1985年8月設立)(同機構の概要・交通案内)。特許情報の検索・翻訳などのサービスを提供しています。

出典:日本特許情報機構の公式サイトをもとに AI(Claude)で作成
Japioの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| Japio-GPG/FX | 世界の特許情報を、日本語で横断的に検索・表示できるサービス。日本・米国・欧州・中国・韓国・WIPO(PCT)など(同機構サイト) |
| 先行技術調査の助成事業 | 中小企業・大学・TLO・個人の特許出願を対象に、調査料金の大半を Japio が負担する先行技術調査の助成の案内。提携する特定登録調査機関が調査する(同機構サイト。受付の有無・条件は年度で変わるので Japio で確認) |
| 翻訳・商標・意匠 | Japio-AI 翻訳、商標スキャナー、意匠に関するサービス(同機構サイト) |
Japioが解決できる課題
- 中国・韓国などの特許も、日本語でまとめて探したい
- 審査請求の前に先行技術調査をしたい(助成が使えるかも確かめたい)
- 外国の特許を翻訳して読みたい
出典:概要|日本特許情報機構(Japio)、交通案内|日本特許情報機構(Japio)、サービス一覧|日本特許情報機構(Japio)、先行技術調査サービス|日本特許情報機構(Japio)
独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)|47都道府県の知財総合支援窓口と J-PlatPat
INPITとは
東京都港区にある独立行政法人です(同館のサイト)。J-PlatPat の運営、知財の相談支援、研修などを行っています。

出典:INPIT の公式サイトをもとに AI(Claude)で作成
INPITの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 知財総合支援窓口 | 47都道府県に設置し、年間12万件を超える相談支援。相談は無料(同館サイト・知財ポータル) |
| J-PlatPat | 特許・実用新案・意匠・商標などの公報と経過情報を無料で検索・閲覧(同館サイト) |
| 講習会・教材 | J-PlatPat の講習会(無料)、マニュアル(同館サイト) |
INPITが解決できる課題
- 特許の調べ方を、まず無料で相談したい
- J-PlatPat の使い方を覚えたい
- 知財の悩みを、専門家につないでほしい
出典:相談支援窓口|INPIT、INPIT知財総合支援窓口(知財ポータル)|INPIT、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)|INPIT
日本弁理士会|弁理士が無料で応じる知的財産相談
日本弁理士会とは
東京都千代田区霞が関に本部を置く団体です(同会のアクセスのページ)。全国の9つの地域会があります。

出典:日本弁理士会の公式サイトをもとに AI(Claude)で作成
日本弁理士会の得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 無料の知的財産相談室 | 常設の相談室で、弁理士が無料で相談に応じる(同会サイト) |
| 相談の範囲 | 特許・実用新案・意匠・商標の出願手続、調査、鑑定、異議申立、訴訟、諸外国の制度など。鑑定・調査・明細書の作成などは、内容により応じられない場合がある(同会サイト) |
| 地域会 | 北海道から九州まで9つの地域会(同会サイト) |
日本弁理士会が解決できる課題
- 見つけた他社の特許にふれるか、まず専門家に聞きたい
- 出願するかどうかを相談したい
- どの弁理士に頼めばよいか知りたい
出典:無料相談のご案内|日本弁理士会、アクセス|日本弁理士会
よくある質問
調べ方とデータベース
- 特許はどこで無料で調べられますか?
- 日本の特許は INPIT の J-PlatPat、外国の特許は欧州特許庁の Espacenet や Google Patents で、無料で調べられます(無料のデータベースと検索式の作り方(特許・論文・規格))。
- 先行技術調査と侵害予防調査の違いは?
- 先行技術調査は、同じ・近い発明がすでにないか(新しさ)を見る調査で、対象は権利の有無を問わない文献です。侵害予防調査は、発売の前に、いま生きている他社の権利にふれないかを見る調査です(調査の種類:先行技術・侵害予防・無効資料・動向)。
- FTO とは?
- Freedom to Operate の略で、他社の権利にふれずに製品を作って売れるかを確かめる調査(侵害予防調査・クリアランス調査)のことです(調査の種類:先行技術・侵害予防・無効資料・動向)。
- IPC・FI・F タームの違いは?
- IPC は国際的な特許分類、FI はそれを日本で細かくした分類(約19万項目)、F タームはテーマを観点ごとに分けた記号(約33万項目)です(IPC・FI・F ターム:言葉の違いをまとめて拾う)。
- J-PlatPat の検索式はどう書きますか?
- 「*」が AND、「+」が OR、「-」が NOT で、[ ]の中を先に計算します。キーワードのあとに /AB(要約)、/CL(請求の範囲)、/TX(全文)を付けて探す場所を指定します(検索式の作り方:要素に分けて、言い換えを OR、要素を AND)。
- 論文や JIS はどこで探せますか?
- 論文は J-STAGE や CiNii Research、JIS は JISC で閲覧できます(印刷・ダウンロードできないものがある)。公設試の研究報告は各センターのサイトにあります(論文の探し方:J-STAGE と CiNii Research)。
- ChatGPT などの AI で特許を調べてもよいですか?
- 当たりを付けるのには役立ちますが、出願前の発明を入れると秘密が守れないおそれがあり、答えに誤りが混じることもあります。番号を控えて原文で確かめます(AI で調べるときの注意:未出願の発明を入れない・根拠は原文で)。
権利の判断と相談
- 見つけた特許にふれるかは、どう判断しますか?
- 権利の範囲は請求項で決まりますが、ふれるかどうかは法律の判断です。見つけた公報と調査の記録を持って弁理士に相談してください。日本弁理士会の無料相談もあります(相談する前に整理すること)。
- その特許がまだ有効かどうかは?
- J-PlatPat の経過情報で、登録・年金の納付・存続期間(出願から20年)を確かめます。最後は弁理士に確認します(権利が生きているかを、経過情報で確かめる)。
- 無料で相談できる所は?
- INPIT の知財総合支援窓口(47都道府県)と、日本弁理士会の無料相談があります(企業・団体紹介(特許・技術文献の調べ方))。
回答は、このページの出典をもとに編集部がまとめたものです。法律の判断は弁理士に相談してください。
関連する技術・ページ
関係する課題ページ
| 課題 | このページでの使い方 | 課題ページ |
|---|---|---|
| レアアースを使わずに作りたい | 代わりの方式の出願の動き・他社の解き方を見る(調査の種類:先行技術・侵害予防・無効資料・動向) | 課題ページへ |
| 工法を切り替えたい | 切り替え先の工法の先行技術・論文を探す(論文の探し方:J-STAGE と CiNii Research) | 課題ページへ |
| 生産終了部品を置き換えたい | 置き換えの設計で、他社の権利を確かめる(調査の種類:先行技術・侵害予防・無効資料・動向) | 設計し直す |
| 全固体電池など次世代電池を製品に採り入れたい | 出願・論文の動向から、各方式の進み具合を見る(調査の種類:先行技術・侵害予防・無効資料・動向) | 課題ページへ |
右の列は、関係する課題ページへのリンクです。
関連する技術・基礎知識
- 受託開発
- 試作
- 実験計画法
- 3D CAD
- デジタルツイン
- 画像認識AI
- レアアースを使わずに作りたい
- 工法を切り替えたい
- 生産終了部品を置き換えたい
- 全固体電池など次世代電池を製品に採り入れたい
- 技術の基礎知識
- 技術情報の活用(技術カテゴリー)
出典・確認日
- 特許・実用新案とは|特許庁
- 特許情報分析支援事業|INPIT
- よくわかる産業財産権(動画の文字起こし)|特許庁
- 特許情報の調べ方(特許流通講座の資料)|INPIT
- 特許調査|日本パテントデータサービス
- 特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)|INPIT
- 文献蓄積情報(特許・実用新案)|J-PlatPat
- 特許公報を検索してみましょう|特許庁
- Google Patents Coverage(よくある質問)|Google
- Espacenet|European Patent Office
- Patent Classification(FI・F-term)|Japan Patent Office
- 分類の概論(研修テキスト)|INPIT
- 自動生成・自動付与型検索インデックス「GAIA-Index」|特許庁
- 論理式の入力方法(ヘルプ)|J-PlatPat
- J-STAGE トップ|科学技術振興機構
- J-STAGE の概要|科学技術振興機構
- CiNii Research|国立情報学研究所
- 日本産業標準調査会(JISC)
- 研究報告 32号(レーザ溶着部の超音波探傷に関する研究)|兵庫県立工業技術センター
- 知的財産権制度入門(2025年度テキスト)弁理士の業務|特許庁
- J-PlatPat の機能改善(Japio YEAR BOOK 2023、INPIT の寄稿)|日本特許情報機構
- Generative AI: Navigating Intellectual Property(ファクトシート)|WIPO
- 知的財産権関係民事事件の新受・既済件数及び平均審理期間(全国地裁第一審)|知的財産高等裁判所
- 導入事例:小西・中村特許事務所|Patentfield
- 導入事例|アイ・ピー・ファイン
- 特許情報の分析活用を支援します|特許庁
- 株式会社AIRIへ特別インタビュー(登録調査機関)|JPOちゅーぶ【特許庁】
- 会社概要|日本パテントデータサービス
- トップページ|日本パテントデータサービス
- 会社概要|アイ・ピー・ファイン
- トップページ|アイ・ピー・ファイン
- サービス・会社情報|Patentfield
- 収録範囲|Patentfield
- 会社概要|VALUENEX
- トップページ|VALUENEX
- 概要|日本特許情報機構(Japio)
- 交通案内|日本特許情報機構(Japio)
- サービス一覧|日本特許情報機構(Japio)
- 先行技術調査サービス|日本特許情報機構(Japio)
- 相談支援窓口|INPIT
- INPIT知財総合支援窓口(知財ポータル)|INPIT
- 無料相談のご案内|日本弁理士会
- アクセス|日本弁理士会
※製品名・会社名・サービス名は各社の商標または登録商標です。本ページでは数値と事実だけを要約し、各社・各機関の文章・図は転載していません。検索式と調査の記録の例は、説明のために編集部が作ったもので、実際の件数ではありません。本ページは調べ方の一般的な説明で、特許の侵害・有効性などの法律の判断を示すものではありません。判断は弁理士に相談してください。
※アイキャッチ画像は、AI(ChatGPT)で生成したイメージです。実在の製品ではありません。図はAI(Claude)で作成した概念図です。
情報の確認日:2026年10月22日 本ページの内容は一般的な情報です。各サービスの収録範囲・機能、支援の条件は変わることがあるので、利用の前に各社・各機関の公式サイトで確かめてください。

