試作品を作ってから壊れ方に気づくと、設計の手戻りが大きくなります。市場に出てから見つかれば、回収や事故につながります。「どこがどう壊れると、何が起きるか」を図面の段階で洗い出しておくのが、FMEA(故障モード・影響解析)や FTA(故障の木解析)などの手法です。
ただ、手法はいくつもあり、目的に合わないものを選ぶと、表を埋めるだけの作業になりがちです。この記事では、新しい設計・設計の変更・重大な事故・工程の不良・ソフトを含むシステムの5つの目的から手法を選ぶ流れを図にし、それぞれの進め方とつまずきやすい点、相談できる企業を紹介します。
目的から手法を選ぶ流れ
まず、何を防ぎたいのかで手法を選びます。次の図は、公的機関の資料にもとづいて編集部が整理した目安です。日本科学技術連盟の講座は、FMEA を新製品の設計・製造工程で潜在的な故障の要因を見つけて改善する方法、FTA を製品の使用中の機能の喪失・火災・人身災害などの望ましくない事象の要因を特定して改善する方法として、2つを組み合わせて教えています。

出典:NITE「NITE-FMEA/NITE-FT 図の解説」・IPA「障害分析手法」・IPA STAMP ワークショップ資料・日経BOOKプラスをもとに AI(Claude)で作成
FMEA と FTA は、たどる向きが逆です。IPA の資料は、FTA はトップダウン、FMEA はボトムアップの方法だとし、FTA で事前に予測し、FMEA でそれを詳しくするとシステムの信頼性が上がるとしています。ただし、コストや期間も増えるので、高い信頼性が要るものに絞って使うとしています。

出典:NITE「NITE-FMEA/NITE-FT 図の解説」をもとに AI(Claude)で作成
出典:NITE-FMEA/NITE-FT 図の解説|製品評価技術基盤機構、情報処理システム高信頼化教訓集(ITサービス編)別冊Ⅱ 障害分析手法(2020年)|IPA、信頼性技法実践講座:FMEA・FTA|日本科学技術連盟
目的ごとの手法と進め方
目的(A〜E)ごとに、向いている場面、使う手法と進め方、つまずきやすい点をまとめました。1つの製品で複数の目的が重なることも多く、そのときは手法を組み合わせます。
新しい製品・部品を一から設計する
部品の構成が決まってきた段階で、どこがどう壊れると何が起きるかを、漏れなく洗い出したい。
- 向いている場面
- 製品評価技術基盤機構(NITE)は、FMEA を、システム(製品)開発の早い段階で潜在的な故障モードとその原因・影響を系統的に明確にする方法とし、設計開発での活用として、特に新規設計の製品への適用が効果的としています(故障の木の図は、既存設計の製品になじむとしています)。部品や構成要素ごとに故障モード(断線・短絡・折損・摩耗・特性の劣化など)を想定し、製品への影響と影響度を評価して、優先度の高いものから設計を改善します。
- 使う手法と進め方
- 設計FMEA部品ごとの故障モード→影響→点数→対策
- 点数の付け方(RPN・AP)重大さ・起こりやすさ・見つけやすさで優先度を決める
- 試作品の試験で確かめる課題ページ「加速試験で寿命を見積もりたい」
表を埋めること自体が目的になりがちです。東芝の事例では、部品を細かく分けるほど故障モードを発想する時間が増えるので、どの粒度が洗い出しに効くかと、かけられる時間・技術者の力量から分け方を決めるとしています(IPA の事例報告書)。故障モードの欄に「動かない」「火災」などの影響を書いてしまう混同にも注意します。
実績のある設計を変える・流用する
前のモデルをもとに、材料・形・部品・作り方の一部を変える。変えたところで問題が起きないか確かめたい。
- 向いている場面
- DRBFM は、トヨタ自動車で2001年ごろに生まれた方法で、従来の FMEA が今の設計のしかたに合わない、協力会社の FMEA の負担が大きい、という声から開発されました(日経BOOKプラス)。実績のある設計から変えたところ(変更点・変化点)だけをリスクの対象にし、そこから起こりそうな心配点を出して、デザインレビュー(DR)で議論します。
- 使う手法と進め方
- DRBFM変更点→心配点→影響→対策をDRで議論
- 元になる設計FMEA変えていない部分は元の FMEA の結果を使う
- 過去トラの活用似た変更で過去に起きたことを集めておく
日経BOOKプラスで紹介された中山聡史氏の本は、DRBFM がトヨタグループの外に広がるときワークシートだけが受け渡され、空欄を埋めるだけになっている例が多いとし、変更点・変化点の管理、ワークシート、DR での議論の3本柱をそろえる必要があるとしています。
火災・けがなど、絶対に起こしたくない事故がある
発火・感電・挟まれ・落下など、起きたら重大な事故を決めて、その原因の組み合わせをつぶしておきたい。
- 向いている場面
- FTA は、起こしたくない事故や不具合(トップ事象)を頂点に置き、その原因を AND・OR などの論理記号でつないだ木の図(FT図)を作って分析する方法です(NITE)。部品から上へたどる FMEA とは逆に、事故から下へたどるトップダウンの方法で、原因(ボトム事象)の発生確率がわかれば、事故のリスクを数値で見積もれます。
- 使う手法と進め方
- FTA(故障の木解析)AND は かけ算、OR は 1−(1−p₁)(1−p₂)…
- FMEA との組み合わせFMEA で部品の漏れをなくし、FTA で重大な事故を深掘り
- 原因の調べ方課題ページ「壊れた原因を知りたい」
IPA の事例報告書は、FTA は望ましくない事象の要因を探るのに向くが、事象を網羅的に扱うのは難しいとしています。FT図の枝の抜けは計算では見つからないので、FMEA で洗い出した故障モードと照らし合わせます。同じ原因が複数の枝に出るときは、重複を除いてから確率を計算します(機械振興協会)。
作り方(工程)で起きる不良を前もってつぶしたい
組立・加工・検査の手順で、つけ忘れ・締め忘れ・取り違えなどが起きる前に対策しておきたい。
- 向いている場面
- 工程FMEA では、その工程で行うべきと決められていることに違反すること(部品をつけなかった、正しい手順でつけなかったなど)が故障モードになり、その結果として出る不良やトラブルは「影響」であって故障モードとは言わない、と IPA の資料は説明しています。作業の手順の1つ1つに「守られなかったら」を当てはめて、影響と対策を考えます。
- 使う手法と進め方
- 工程FMEA手順の違反を故障モードにして、影響と対策を書く
- 工程の管理につなぐ対策を QC工程表・コントロールプランへ
- 起きた不良の再発防止課題ページ「不良の再発を防ぎたい」
不良(影響)を故障モードの欄に書くと、対策が「検査を増やす」に偏りがちです(編集部の解説)。NITE は、FMEA を製品の設計だけでなく製造工程の設計・生産設備の設計の場面でも使うとしています。工程を決める前の段階から行うと、治具や手順で防ぐ対策を選べます(編集部の解説)。
ソフト・電子制御を含むシステムの安全を確かめたい
制御ソフトやセンサー、人の操作がからむ装置で、部品が壊れていなくても起きる事故や、機能安全の規格への対応が心配。
- 向いている場面
- IPA の資料は、FTA・FMEA が部品の故障が事故を引き起こすと考え、その故障を減らす方法であるのに対し、人や複雑なソフトウェアの相互作用を伴うシステムでは、すべての故障モードを拾い出すのが難しいとしています。STAMP/STPA は、事故を避けるための制御の指示とフィードバックの乱れを分析する方法です。国際的な安全規格では、FMEA・FTA などの安全分析の実施が求められます。
- 使う手法と進め方
- STAMP/STPA制御の構造図を描き、安全でない制御の指示を探す
- ソフトウェアの FMEA観点のリストで故障モードを発想する
- 機能安全の安全分析IEC 61508・ISO 26262 で FMEA・FTA を使う
STAMP/STPA は、モデルを描いて抽象化する力が要り、解析する人の能力への依存が大きいと IPA の資料は指摘しています。部品の故障を扱う FMEA・FTA を置き換えるものではなく、組み合わせて使います(編集部の解説)。
なぜ、設計の段階で洗い出すのか
FMEA は、壊れ方の型から影響を予想する
日本産業規格 JIS C 5750-4-3(2021年。IEC 60812:2018 に対応)は、FMEA を、アイテムやプロセスがどのように故障し得るかを特定するために評価する体系的な方法とし、ハードウェア・ソフトウェア・プロセス・人の行動とそのインタフェースに使えるとしています。設計の早い段階で予備的に行い、情報が増えるにつれて詳しくするように、ライフサイクルの中で何度でも行えるとしています。
IPA の資料は、故障モードを「断線」「短絡」「折損」「摩耗」「特性の劣化」などの故障の状態の分類とし、故障(機能の障害)そのものではないとしています。機器ごとに起こり得る故障をすべて考えるのは無理でも、故障モードは類型的に分けられ、故障モードがどうして起こるか、どれくらい起こりやすいかは、ある程度予想できるからです。

出典:IPA「障害分析手法」・NITEをもとに AI(Claude)で作成
点数で、対策の順番を決める
職業能力開発総合大学校の中村瑞穂氏の解説は、影響度と発生頻度をそれぞれ評価点表で点数にし、致命度=発生頻度×影響度の高い順に対策の順番を決める例を示しています。致命度の高い故障モードが多い機器が重要な機器になり、抽出された故障モードは対象のシステムの弱点だとしています。

出典:技能と技術 2013年1号(中村瑞穂)をもとに AI(Claude)で作成
同じ解説は、空気圧の回路の13の機器の故障モードを洗い出し、220件のうち15件(6.8%)が回路の圧力が上がる側、140件(64%)が下がる側の故障モードで、65件(30%)は安全に特に関わらないとしています。圧力が上がる側にも下がる側にも安全に関わる故障モードがあるので、監視する機能が必要だと結論しています。

出典:技能と技術 2013年1号(中村瑞穂)をもとに AI(Claude)で作成
見つける時期が遅いほど、直すのは大変になる
東芝がソフトウェアの4つの部品(約5,300ステップ)で FMEA を行った事例(7人・68人時)では、エンジニアへのアンケートで、発想した故障モードのうち新たに認識したものは44%で、FMEA をしなければその74%はテストの段階、11%は市場に流出してから見つかったと予想されました。1人時あたりの新しい故障モードは0.45個で、一般向けの観点リストを使ったときの0.39個より15%多かったとしています(IPA の事例報告書)。

出典:IPA「先進的な設計・検証技術の適用事例報告書 2016年度版」SEC-69-01をもとに AI(Claude)で作成
出典:JIS C 5750-4-3:2021 故障モード・影響解析(FMEA 及び FMECA)試し読み|日本規格協会、情報処理システム高信頼化教訓集 別冊Ⅱ 障害分析手法(2020年)|IPA、FMEAによる空気圧制御システムにおける安全性解析の実践(技能と技術 2013年1号)|高齢・障害・求職者雇用支援機構、先進的な設計・検証技術の適用事例報告書 2016年度版(SEC-69-01 東芝)|IPA
手法ごとの進め方
設計FMEA:部品ごとに故障モードと影響を書く
NITE の解説は、一般的な FMEA の手順を、①対象の製品の部品や構成要素を調べて起点となる部品などを決める、②部品などで考えられる故障モードを想定してその原因を分析する、③故障が単一的か致命的かを見分けて影響と影響度を評価する、④総合した評価による優先度に従って企画や設計の改善策を検討・実施する、としています。
中村氏の解説では、解析は3〜5名のグループで行い、対象のシステムに経験があり技術の高い中堅・ベテランの技術者を中心にするのが理想とし、信頼性ブロック図(または組立図)で部品の故障が上位にどう伝わるかを追います。次の図は、同氏が示した空気圧の回路の FMEA から一部を抜き出した例です。

出典:技能と技術 2013年1号(中村瑞穂)の表4をもとに AI(Claude)で作成
点数の付け方:RPN と AP
自動車業界などでは、影響度(S)・発生度(O)・検出度(D)をそれぞれ1〜10点で評価し、かけ算した RPN(リスク優先数)で優先度を決める方法が使われてきました。塩見弘氏の論文(1993年)は、RPN はわかりやすく日本の産業界でよく使われる一方、点数の積をそのまま改善効果の評価に使うのは尺度として問題があると指摘しています。
同じ RPN でも中身が大きく違うことがあります。AIAG と VDA が2019年にまとめた FMEA のハンドブックは、7つのステップで FMEA を進め、RPN の代わりに S・O・D の組み合わせの表から処置優先度(AP)を High・Medium・Low で決める方法にしたと説明されています(Reliability 誌の解説)。

出典:Reliability「How to perform FMEA」をもとに AI(Claude)で作成
FTA:起こしたくない事故から原因をたどる
機械振興協会の解説は、FT図から発生確率を計算するには、まずブール代数で事象の重複をなくし、次にトップ事象を起こす基本事象の最小の組み合わせ(最小カットセット)を決めるとしています。AND ゲートは確率のかけ算、OR ゲートは A+B−A・B で、確率が小さければ A+B で近似できるとしています。A=B=0.02 なら、真の値0.0396に対して近似値は0.04で、やや大きめ(安全側)の値になります。
次の図は、計算のしかたを示すための編集部の例です。2重の守り(冷却と温度保護)がそろって失われる確率は小さく、1つで事故につながる枝が全体の確率を決めます。対策は、確率の大きい枝や、1つの原因だけで事故になる枝から考えます。

出典:編集部の例。計算のしかたは機械振興協会 技術研究所・NITEをもとに AI(Claude)で作成
DRBFM:変えたところを議論する
DRBFM は、変更点・変化点の管理、DRBFM ワークシート、デザインレビュー(DR)での議論の3本柱で進めます(日経BOOKプラス)。考え方は GD3(Good Design・Good Discussion・Good Dissection)と説明されます(Things の解説。ReliaSoft は3つ目を Good Design Review としています)。ワークシートは FMEA を手本にしています。多くの場合、先に元になる FMEA を作ってから、変更点に DRBFM を使うとされています(ReliaSoft の解説)。

出典:日経BOOKプラス・PRISM「DRBFMとは」・ReliaSoftをもとに AI(Claude)で作成
工程FMEA:決めた手順が守られなかったら
工程FMEA では、工程ごとに「決められたことが守られない形」を故障モードにします(IPA の資料)。次の図は、ねじ締めの工程に当てはめた編集部の例です。対策は、検査で見つけるより、治具や手順で間違えられないようにするほうが確実です(編集部の解説)。決めた対策は、工程の管理の書類(QC工程表など)に落とし込みます。

出典:編集部の例。考え方はIPA「障害分析手法」をもとに AI(Claude)で作成
ソフトと人を含むシステム:STAMP/STPA と機能安全
STAMP/STPA は、IPA が調査・普及に取り組んできた方法で、構成要素どうしの相互作用から生まれる安全上の問題を扱います。IPA のワークショップの資料(東芝 余宮尚志氏)は、STPA の手順を、①安全制御構造図を描く(Step-0)、②安全でない制御の指示(UCA)を4つに分類してハザードへの影響を分析する(Step-1)、③その原因(HCF)を構造図とガイドワードで探す(Step-2)、としています。

出典:IPA STAMP ワークショップ資料(余宮尚志)・IPA「STAMP/STPA とは」をもとに AI(Claude)で作成
同じ資料は、自動車の機能安全規格 ISO 26262 は IEC 61508 を自動車の電気・電子システム向けにしたもので、よく知られた安全分析の手法として FMEA(IEC 60812)・FTA(IEC 61025)・HAZOP(IEC 61882)を挙げ、国際的な安全規格では安全分析の実施が求められるとしています。ソフトウェアでは、故障モードを発想しやすくする観点のリストを使う FMEA の事例があります(IPA の事例報告書)。
形だけにしない進め方
IPA の事例報告書は、部品の粒度をかけられる時間と技術者の力量から決めること、人数が少ないと発想が広がらず、多すぎると工数の割に活発にならないことを挙げ、故障モードの抜け漏れを防ぐには過去の事例の知識とともに、エキスパートのノウハウや品質部門の知見を盛り込むとしています。NITE は、FMEA・FTA を行うことで、信頼性や安全に関するノウハウ(故障モードや故障の原因など)をためて共有できるとしています。

出典:IPA SEC-69-01・技能と技術 2013年1号・IPA「障害分析手法」・NITEをもとに AI(Claude)で作成
出典:NITE-FMEA/NITE-FT 図の解説|製品評価技術基盤機構、FMEAによる空気圧制御システムにおける安全性解析の実践(技能と技術 2013年1号)|高齢・障害・求職者雇用支援機構、FMEAのRPN評点法に関する一試案(安全工学 Vol.32 No.1、1993年)|塩見弘、How to perform FMEA|Reliability(英語)、故障の影響解析(FMEA)と、故障の木解析(FTA)の活用|機械振興協会 技術研究所、トヨタが実践する品質トラブルの未然防止手法 DRBFM(中山聡史)|日経BOOKプラス、Design Reviews Based on Failure Modes (DRBFMs)|ReliaSoft(英語)、DRBFMとは|PRISM(Things)、情報処理システム高信頼化教訓集 別冊Ⅱ 障害分析手法|IPA、STAMP/STPA とは|IPA、第2回 STAMP ワークショップ 資料(東芝 余宮尚志、2017年)|IPA、先進的な設計・検証技術の適用事例報告書 2016年度版(SEC-69-01)|IPA
故障の洗い出しを相談できる企業
各企業が解決できる課題と技術の内容を、企業が公開している情報をもとに紹介します。FMEA・FTA を作るツール、過去の知見を探す AI、導入の支援、洗い出した故障を試験で確かめる会社に分けて挙げました。
株式会社グラフ工房|FMEA表と故障の木(FT図)をつないで作れるソフト
グラフ工房とは
グラフ工房は、東京都新宿区に本社があるソフトウェアの会社です(2011年設立)。FTA と FMEA を支えるアプリケーション「FTAStudio」を開発し、日本電計の「計測器ワールド」などで販売しています。
グラフ工房の得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 故障の木(FT図) | ノードを追加すると直ちにレイアウトを計算し直し、数千のノードでも操作できるとしている。縦向き・横向き、JIS スタイル・シンプルスタイルを切り替えられる |
| 確率と最小カットセット | 最小カットセットを計算して表にまとめ、それにもとづいてすべてのノードの確率を自動計算する |
| FMEA表との連携 | FMEA表の列を自由に決められ、FMEA表とFT図を連携させて変更を相互に反映できる。作成済みのFMEA表から似た事象を探して故障モードの入力忘れを防ぐ機能、FMEA表から故障の木を自動で作る機能もある |
| 価格と動作環境 | Windows 用。通常版は1ライセンス+365日の無料保守で50,600円(税込)。試用版がある |
グラフ工房が解決できる課題
- 故障の木を手で描くと時間がかかり、確率の計算もしにくい
- FMEAで出した故障モードと故障の木を、別々のファイルで管理していて食い違う
- 過去に作ったFMEA表・故障の木から、似た事象を探して漏れを防ぎたい

出典:FTAStudio|グラフ工房

出典:FTAStudio|グラフ工房
株式会社電通総研|過去の設計データや不具合の文章を AI で探し、FMEA・DRBFM の考慮漏れを減らす
電通総研とは
電通総研(旧 電通国際情報サービス)は、東京都港区に本社がある、システムインテグレーションとコンサルティングの会社です。製造業向けに、構想設計の段階から品質・リスク分析(FMEA・DRBFM)までをつなぐツール「iQUAVIS」を扱っています。
電通総研の得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| iQUAVIS のナレッジ検索 | AI が iQUAVIS にためた過去の設計データを学習し、FMEAのワークシートで部品・機能ごとに、故障モードや要因・対策の候補を提案する。設計者ごとの表記のゆれや文章の意味を考えて探すとしている |
| 文章AI×FMEA・DRBFM | 過去トラブルの文章を、AI の「文言が異なるが、意味が類似した文書を同分類とする」技術で分類・類似検索し、過去知見のチェックの時間を減らす |
| 想定している困りごと | 解析・対策の検討が特定の人に依存する、人による判断のばらつき、重大な問題の見逃し、を挙げている |
画像は、同社のサイトで転載の条件を確かめられなかったため、公開されている情報をもとに編集部が図にしました。
電通総研が解決できる課題
- 経験の浅い設計者がFMEAを作ると、故障モードの考慮漏れが出る
- 過去トラブルの文書が多すぎて、FMEA・DRBFM のたびに確かめる時間がかかる
- 同じ意味なのに言葉が違う過去の事例を見つけたい

出典:電通総研「iQUAVIS 特長機能」・同「文章AI×FMEA・DRBFMソリューション」をもとに AI(Claude)で作成
出典:会社案内|電通総研、文章AI×FMEA・DRBFMソリューション|電通総研、iQUAVIS 特長機能|電通総研
株式会社構造計画研究所|FMEA・DRBFM・過去トラをデータでつなぐシステムと、機能安全の安全分析の支援
構造計画研究所とは
構造計画研究所は、東京都中野区に本所があるエンジニアリングとコンサルティングの会社です。品質マネジメントの分野で、IATF 16949 に対応した FMEA・DRBFM の運用システムと、機能安全の安全分析の支援を扱っています。
構造計画研究所の得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| FMEA・DRBFM の運用 | AIAG-VDA 統合 FMEA・AIAG 第4版の FMEA、DRBFM に対応し、FMEA・DRBFM・過去トラをデータにしてつなぐ。変更点・変化点の分析(DRBFM)と過去トラを、FMEA に登録済みの予防策・検出策と重ね、対策が必要な箇所へ担当者を導く |
| 推奨処置の追跡 | FMEA で決めた推奨処置を自動でタスクにし、スケジュール・証拠(エビデンス)・承認を管理する |
| 機能安全 | 自動車の機能安全規格 ISO 26262 の Part 5 の安全分析の運用支援コンサルティングや、IEC 61709・SN 29500 にもとづく故障率の算出シートを案内している |
画像は、同社のご利用条件で私的使用を超える使用(複製・改変・配布など)が事前の許可なくできないため、公開されている情報をもとに編集部が図にしました。
構造計画研究所が解決できる課題
- FMEA で決めた対策が、実施されたかどうか追いかけきれない
- 過去トラと DRBFM の変更点を照らし合わせる作業を減らしたい
- ISO 26262 の安全分析(FMEA・FTA)の進め方を相談したい

出典:構造計画研究所「FMEA,DRBFM」・同「ISO26262 安全分析ソリューション」をもとに AI(Claude)で作成
出典:会社概要|構造計画研究所、FMEA,DRBFM|構造計画研究所、ISO26262 安全分析ソリューション|構造計画研究所
株式会社アルゴグラフィックス|設計・工程の FMEA から FTA・FMEDA・DRBFM までつなぐツール「APIS IQ」
アルゴグラフィックスとは
アルゴグラフィックスは、東京都中央区に本社がある、製造業向けの設計・開発システムの会社です(1985年設立)。FMEA を中心に品質・リスクの手法をつなぐツール「APIS IQ」を、国内で販売・サポートしています。
アルゴグラフィックスの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| つなげる手法 | 設計FMEA(DFMEA)・工程FMEA(PFMEA)・FTA/FMEDA(機能安全)・コントロールプラン・プロセスフローダイアグラム・DRBFM・QFD を、データとしてつなぐとしている |
| 導入の効果(同社の公表) | 工程FMEAの作成工数を約20%削減(実績)。QC工程表・QAネットワーク表の自動生成で、品質管理全体の工数を15〜35%削減(カスタマイズあり) |
| 支援 | 100社を超える導入実績があり、立ち上げ・教育・全社展開まで支援するとしている。デンソーの導入事例を公開している |
画像は、同社のサイトポリシーで許諾なく複製・転載ができないため、公開されている情報をもとに編集部が図にしました。
アルゴグラフィックスが解決できる課題
- Excel の FMEA で、担当者ごとに書き方の粒度や考え方がばらつく
- 工程FMEA と QC工程表・コントロールプランを、別々に作って食い違う
- 機能安全の FTA・FMEDA まで、同じ道具で扱いたい

出典:アルゴグラフィックス「APIS IQ」をもとに AI(Claude)で作成
出典:会社概要|アルゴグラフィックス、APIS IQ|アルゴグラフィックス
株式会社Things|変更点から DRBFM・FMEA のたたき台を作り、過去の記録を引き出す「PRISM」
Thingsとは
Things は、東京都港区に本社がある、2021年設立のソフトウェアの会社です。製造業向けのエンジニアリングチェーンの基盤「PRISM」を開発し、その機能の一つ「PRISM未然防止」で DRBFM・FMEA を支えています。
Thingsの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| たたき台の自動作成 | 変更点や対象の部位の情報から、心配な故障モード・影響・原因・対策案のたたき台を作る。白紙のシートを埋める負担を減らし、レビューを「たたき台を叩く」ところから始められるとしている |
| 過去の記録の参照 | 過去の DRBFM・FMEA の記録と不具合情報を、図面・試験報告書・不具合報告書・変更履歴とひも付けてためておき、似た構造で過去に何が起きたかを議論の場で引き出せる |
| 考え方 | AI がドラフトを用意するのは、人を議論から遠ざけるためではなく、議論に集中させるためと説明している |
画像は、同社のサイトに技術がわかる画面の画像が見つからなかったため、公開されている情報をもとに編集部が図にしました。
Thingsが解決できる課題
- DRBFM のシートを準備するだけで時間がかかり、議論の時間が足りない
- 似た構造の過去の不具合を、レビューの場ですぐに出したい
- 変更点に関係する過去の事例の見落としを減らしたい

出典:PRISM「DRBFMとは」をもとに AI(Claude)で作成
合同会社高崎ものづくり技術研究所|中小企業向けに、FMEA・DRBFM の簡易なやり方と設計ミス防止を教える
高崎ものづくり技術研究所とは
高崎ものづくり技術研究所は、群馬県高崎市に営業拠点がある、ものづくりの技術指導の会社です(2017年設立)。代表社員の濱田金男氏が、設計ミス防止や FMEA・DRBFM のセミナー、手順書、教材を提供しています。
高崎ものづくり技術研究所の得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 中小企業向けの FMEA | 膨大な資料を作る FMEA は中小企業にとって現実的ではないとし、目的と手段を取り違えない導入のポイントを解説している |
| セミナーと教材 | 実例で習得する FMEA・設計ミス防止対策の ZOOM セミナー、「製造工程のリスク評価と FMEA 簡易評価法実施手順書」「FMEA・DRBFM/FTA 実践マニュアル」などの事例解説書 |
| 実績 | 日刊工業新聞社「機械設計」2018年3月臨時増刊号の「すぐに使える設計ミス防止ガイド」を同所編で発行 |
画像は、同社のサイトに技術がわかる図が見つからなかったため、公開されている情報をもとに編集部が図にしました。
高崎ものづくり技術研究所が解決できる課題
- 取引先から FMEA を求められたが、何から始めればよいか分からない
- 人手の少ない中小企業で、FMEA・DRBFM を負担を抑えて回したい
- 設計ミスや工程の不良を、設計の段階で防ぐ仕組みを作りたい

出典:高崎ものづくり技術研究所「FMEA(DRBFM)導入を成功させる7つのポイント」をもとに AI(Claude)で作成
出典:会社情報|高崎ものづくり技術研究所、FMEA(DRBFM)導入を成功させる7つのポイント|高崎ものづくり技術研究所
株式会社クオルテック|洗い出した故障を、加速試験と故障解析で確かめる
クオルテックとは
クオルテックは、大阪府堺市に本社がある、信頼性試験と分析・故障解析の会社です。FMEA・FTA で洗い出した故障が本当に起こるか、どれくらいで起こるかを、試験と解析で確かめる側の相談先です。
クオルテックの得意技術
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| 信頼性試験と寿命予測 | 信頼度・故障率・MTTF・MTBF などの信頼性特性値の算出に使う手法として FTA・FMEA を紹介し、温度・湿度・電圧・電流・温度差を厳しくした加速試験のデータから、ワイブル確率などで寿命を予測できるとしている |
| FTA の説明 | FTA を、機器・システムのトラブルの未然防止や原因追及に効果的な手法の一つとし、テーマを決めて原因を一段ずつ掘り下げ、論理記号でつなぐと説明している |
| 故障解析 | 分析・故障解析、パワーサイクル試験、再現実験、製品評価を事業としている |
画像は、技術がわかる図を確かめられなかったため、公開されている情報をもとに編集部が図にしました。
クオルテックが解決できる課題
- FMEA で挙げた故障モードが、実際に起こるか試験で確かめたい
- 試験のデータから、寿命や故障率を見積もりたい
- 試作品で出た故障の原因を、解析で突き止めたい

出典:クオルテック「信頼性試験」をもとに AI(Claude)で作成
始める前に確かめる条件
故障の洗い出しを始める前や、ツール・支援を相談する前に、次のことを整理しておくと、手法と範囲を決めやすくなります。
- 何を防ぎたいか(新しい設計の故障、変更による問題、重大な事故、工程の不良、ソフトを含む安全)
- 対象の範囲と粒度(製品全体か、変えた部分だけか。部品・ユニット・機能のどこまで分けるか)
- そろっている材料(構成図・ブロック図・図面、過去のトラブルの記録、似た製品の FMEA)
- 参加できる人(設計・製造・品質・サービスの経験者)と、かけられる時間
- 取引先や規格から求められている様式(IATF 16949、AIAG-VDA、ISO 26262 など)
- 点数の付け方と、対策が要ると判断する基準(RPN・AP・致命度)
- 対策のあと、試験や再評価でどう確かめるか、変更のたびに誰が更新するか
関連する課題
この課題に関係する分野・技術・製品のページ
※アイキャッチ画像は、AI(ChatGPT)で生成したイメージです。実在の製品ではありません。
情報の確認日:2026年10月6日
