照明・バックライトの明るさのむらをなくしたい(導光板・拡散)

反射シート・ドットのある導光板・拡散シート・プリズムシートを分けて重ね、左の辺の LED から入った光が導光板の中を反射して進み、上へ均一に出ていくエッジライト型バックライトのイメージ

導光板で光らせるパネルの、LED に近い側だけが明るい。直下型の照明で、拡散板ごしに LED の粒が並んで見える。薄く・枠を細くしたら、端や角が暗くなった。同じ型番の LED なのに、一部が青っぽい。そもそも、むらをどう測って合否を決めればよいか分からない――照明やバックライト、表示パネルの設計では、こうした「明るさのむら」の困りごとが出てきます。

こうしたむらの多くは、点や線の光源から、面全体を同じ明るさで光らせるための工夫(導光板のドット、拡散、LED の間隔と距離、LED のランク)が、製品の薄さや LED の数に合っていないことが原因です。症状によって効く対策が違うので、まず下のマトリクスで、症状と対策の対応を確かめてください。

目次

課題と解決技術のマトリクス

課題(症状)導光板のドット設計(印刷・成形)拡散シート・拡散板・拡散材料LED の配置と選定(間隔・距離・ランク)光学シミュレーション二次元輝度計でのむらの評価
ALED に近い入光部が明るく、奥が暗い・入光部にホットスポットが出る◎△○○
BLED の粒が透けて見える(玉見え)・LED の真上だけ明るい◎◎○
C薄く・狭額縁にすると、端や角が暗くなる○◎◎
DLED ごとの差で、明るさ・色がまだらになる○◎○
Eむらをどう測り、どこで合否を決めればよいか分からない○◎

◎ 第一候補○ 有効△ 条件によって有効

◎は出典で第一の対策(または大きな効果の事例)として説明されているもの、○は有効とされるもの、△は条件によって有効なものです。記号の理由は、下の「課題の診断と解決策」の各カードと「解決技術の詳細」に出典とあわせて書いています。

白く光るパネルの写真と、それを二次元色彩輝度計で測って輝度の高い所を赤、低い所を黄緑で色分けした輝度分布の画像
図1 発光面の写真(左)と、二次元色彩輝度計で測った輝度分布(右。赤いほど明るい)
出典:アイテス「液晶ディスプレイの輝度・色度ムラ評価」

課題の診断と解決策

症状(A〜E)ごとに、起きている現象、解決に使える技術、選ぶときの注意、相談できる企業をまとめました。

A

LED に近い入光部が明るく、奥が暗い・入光部にホットスポットが出る

導光板の横から LED の光を入れると、LED の近くが明るく、反対側が暗い。入光部に、LED の数だけ明るいかたまりが見える。

起きている現象
導光板方式は、光源の近くが明るく、遠いと暗くなります(日本大学の研究)。入光部の明るいかたまりは「ホットスポット」と呼ばれ、隣り合う LED の光が導光板の中で交わる所が明るくなって起きると説明されています(Samsung の特許)。
解決に使える技術
選ぶときの注意

ドットは、光源の近くを小さく、離れるほど大きくして全体を均一に光らせます(日本大学の研究)。ただし、ドットどうしが重なると見た目のむらが出ます(情報処理学会の研究報告)。拡散シートを強めると入光部の明るさは目立ちにくくなりますが、明るさが下がるので、根本の対策にはドットと LED の配置を先に見直します。

B

LED の粒が透けて見える(玉見え)・LED の真上だけ明るい

直下型の照明やパネルで、LED の真上が明るく、LED と LED の間が暗い。拡散板ごしに、LED の粒が並んで見える。

起きている現象
直下型は、光源がある部分とない部分で輝度にむらが出ます。拡散板と光源の距離を1cm にしたとき、光源の間隔を2cm から4cm に広げると、中点の輝度は4,694 から600cd/m² に下がりました(日本大学の実験)。
解決に使える技術
選ぶときの注意

同じ実験で、拡散板を4cm に離すと、間隔4cm でも中点が1,177cd/m² まで持ち上がりました。新栄スクリーンも、つぶつぶが見えるときの簡単な方法は LED と拡散シートの距離を大きくすることだとしています。ただし、距離を取ると厚くなり、拡散のための方式は明るさを下げます(Forward Electronics の特許の従来技術の説明)。

C

薄く・狭額縁にすると、端や角が暗くなる

製品を薄く、枠を細くしたい。導光板を薄くし、LED を光る範囲に近づけたら、端や角が暗くなり、むらが出た。

起きている現象
光を混ぜる距離(光学距離)を増やすか、LED を増やして間隔を縮めれば均一にしやすいものの、どちらも薄さ・低コストと対立します(SID の論文)。エッジライト型では、LED の間隔に対して LED と光る範囲までの距離が短いほど、光る範囲の縁に明暗が出やすくなります(Young Lighting Technology の特許)。
解決に使える技術
選ぶときの注意

ミニ LED の研究では、マイクロレンズの層を足すと、極薄のバックライトの均一性が61%から85.1%に上がるというシミュレーションの結果が示され、厚さ1.98mm・17インチの試作機では13点の実測で85.48%でした(Nanomaterials の論文)。数値は研究の例で、製品の基準ではありません。

D

LED ごとの差で、明るさ・色がまだらになる

同じ型番の LED を並べたのに、一部が暗い、一部が青っぽい・黄色っぽい。ロットが変わると、面の色が変わる。

起きている現象
LED は、光束・色度・順方向電圧などでランク分けして出荷されます。照明用 LED のデータシートの例では、光束のランクが約40〜90lm 刻みで、光束の公差は ±6.5%です(Lumileds)。LED バックライトの色むらは、発光の強度・波長、個々の LED の配光、構造の設計など複数の要因で生じます(映像情報メディア学会誌)。
解決に使える技術
選ぶときの注意

編集部の考えでは、量産のときに別のランクが混ざらないよう、図面や購入仕様に色度と光束のランクを書いておきます。色のランクは、マクアダム楕円の 3-STEP・5-STEP のように、色の幅で示されます(Lumileds)。

E

むらをどう測り、どこで合否を決めればよいか分からない

目で見るとむらがあるが、数字で示せない。取引先と「均一性○%以上」と決めたいが、測り方がそろっていない。

起きている現象
バックライトの仕様書では、画面を9分割した各中央の輝度を測り、最小÷最大で輝度均一性を示す例があります(ミネベアミツミの仕様書。9点の最小2,214・最大2,690cd/m² で82%)。VESA の規格に沿って9点または13点を測る方法が従来の方法とされる一方、点の間のむらを見落とすことがあると指摘されています(AU Optronics の特許)。
解決に使える技術
選ぶときの注意

同じ9点の値でも、最小÷平均で計算すると約90%になります(編集部の計算)。式と測る点の位置・数を、仕様書や図面に書いておきます。アイテスは、二次元色彩輝度計で発光面の輝度・色度のむらを測り、色分けの表示で示すとしています。

なぜ、照明・バックライトに明るさのむらが出るのか

光源は点や線なのに、欲しいのは面の光

LED は小さな点の光源です。面全体を同じ明るさで光らせるには、光を面に広げるしくみが要ります。代表的なのが、横から光を入れるエッジライト型(導光板方式)と、光る面の真下に LED を並べる直下型です。導光板方式では、側面から入った光がアクリルの中を全反射で進み、下面の反射ドットに当たった光が、全反射しない角度になって表面から出ます(日本大学の研究)。

エッジライト型(導光板方式)と直下型のバックライトの断面のしくみと、それぞれでむらが出やすい場所をまとめた図
図2 エッジライト型と直下型のしくみと、むらが出やすい場所
出典:日本大学生産工学部「飲料販売機用照明の LED 化に関する研究」・Samsung の特許 US8272774・Young Lighting Technology の特許 US9482809B2をもとに AI(Claude)で作成

一般に、導光板の下には反射フィルム、上には拡散シートなどの光学フィルムを重ねます(押野電気製作所の構造図)。エッジライト型は光源の近くが明るく遠いと暗くなりやすく、直下型は光源がある部分とない部分でむらが出やすい、という違いがあります(日本大学の研究)。

LED 光源から導光板に入った光が、反射フィルムと光学フィルム(拡散シートなど)を通って透過型の表示デバイスを照らす、バックライトの構造の図
図3 バックライトの構造(LED 光源・導光板・反射フィルム・光学フィルム)
出典:押野電気製作所「フロントライト(導光板)」

直下型のむらは、LED の間隔と拡散板までの距離で決まる

直下型では、拡散板の種類、拡散板と光源の距離、光源の間隔が重要です。日本大学の実験では、拡散板と光源の距離を1cm にしたとき、光源の間隔を2cm・4cm・6cm と広げると、2つの光源の中点の輝度は4,694・600・146cd/m² と急に下がりました。距離を4cm にすると、2,034・1,177・586cd/m² で、間隔を広げたときの下がり方がゆるやかになりました。

直下型の実験で、光源の間隔を2・4・6cm に広げたときの中点の輝度を、拡散板までの距離1cm と4cm で比べた折れ線グラフ
図4 光源の間隔・拡散板までの距離と、2つの光源の中点の輝度
出典:日本大学生産工学部「飲料販売機用照明の LED 化に関する研究」の実験値をもとに AI(Claude)で作成

同じ研究は、光源と拡散板の距離が1〜2cm の間で輝度が急に下がることも示しています。LED の間を暗くしないには、LED の間隔を詰めるか、拡散板を離すかが基本ですが、LED の数が増えるか、製品が厚くなります。

薄くするほど、むらを消す余裕が減る

ミニ LED の研究では、光学距離を増やして混ぜる距離を稼ぐか、LED を増やして間隔を縮めるかのどちらも、薄型・低コストと対立するとし、いまの解は LED の上の二次光学構造で配光を変えることだとしています。拡散フィルムとプリズムシートの手前で均一性が75%を超えていれば、通過したあとに高い輝度均一性が得られるともしています(SID の論文。ここでの均一性は LED の間の谷とピークの比で、パネルの均一性とは定義が違います)。

ミニ LED の直下型で、光学距離・LED の間隔・二次レンズ・マイクロレンズアレイと均一性の研究の例をまとめた表
図5 薄く・LED を少なくしながら、むらを抑える工夫(研究の例)
出典:SID「Composite Mini-LED Backlight Packaging Structure…」・Nanomaterials「Application of Mini-LEDs with Microlens Arrays…」をもとに AI(Claude)で作成

エッジライト型でも、LED の間隔(P)に対して、LED の発光面と光る範囲までの最短距離(A)が短い、つまり A/P が小さいと、光る範囲の縁に明暗が出やすくなります(Young Lighting Technology の特許)。枠を細くするほど A が短くなるので、狭額縁の製品ほど入光部のむらに注意が要ります。

LED の個体差と、測り方にもむらが隠れている

同じ型番の LED にも個体差があり、メーカーは光束・色度・順方向電圧などでランク分けしています(Lumileds のデータシート)。LED バックライトの色むらは、発光の強度・波長、個々の LED の配光、構造の設計など複数の要因で生じます(映像情報メディア学会誌)。

LED の光束・色度・順方向電圧のランク分けの例と、ランクが混ざると面にむらが出ることを並べて示した図
図6 LED のランク分けの例と、ランクが混ざったときのむら
出典:Lumileds「LUXEON M データシート」・映像情報メディア学会誌「大型 LED バックライトの色むら主観評価」と編集部の解説をもとに AI(Claude)で作成

さらに、むらは測り方によって見え方が変わります。9点や13点を測って最小と最大の比を見る方法は従来から使われていますが、点の間にある局所的なむらを見落とすことがあると指摘されています(AU Optronics の特許)。

出典:飲料販売機用照明の LED 化に関する研究|日本大学生産工学部、Light guiding plate…(US8272774)|Samsung の特許、Planar light source(US9482809B2)|Young Lighting Technology の特許、Composite Mini-LED Backlight Packaging Structure…|SID Symposium Digest、LUXEON M データシート(DS103)|Lumileds、大型 LED バックライトの色むら主観評価|映像情報メディア学会誌、Method for measuring brightness uniformity of a panel(US8208018B2)|AU Optronics の特許、フロントライト(導光板)|押野電気製作所

解決技術の詳細

導光板のドット設計(印刷・成形)

導光板は、下面のドット(反射ドットや凹凸)で光を取り出します。光源の近くはドットの面積を小さく、離れるほど大きくして、全体を均一に光らせます。ドットの作り方には、白いインクで印刷する印刷方式、スタンパーや射出成形で凹凸をつける成形方式、反射板をドット状の粘着材で貼る方式があります(日本大学の研究)。

導光板を上から見て、光源に近い所はドットを小さく遠い所は大きくする並べ方と、隣り合う LED の光が交わってできる入光部のホットスポットを示した図
図7 導光板のドットの並べ方と、入光部のホットスポット
出典:日本大学生産工学部「飲料販売機用照明の LED 化に関する研究」・情報処理学会研究報告「一様に分布するドットパターンの生成」・Samsung の特許 US8272774・Young Lighting Technology の特許 US9482809B2をもとに AI(Claude)で作成

ドットの並べ方も大切です。ドットどうしが重なると、輝度の分布に見た目のむらが出るため、重なりを最小にする最適化で配置を決める研究があります(情報処理学会の研究報告)。新栄スクリーンは、印刷方式で LED を短辺の片側6個に減らした導光板(発光領域270×200。単位の記載なし)で、9か所を測った輝度ムラ13.8%の事例を公開しています。早水電機工業は、高透過ガラスにドットを印刷し、ドットの濃度などを制御して平均的な発光やグラデーションにするとしています。

LED の光を端から入れたとき、ドットを印刷したガラス導光板は面から光が出て、一般のガラス板は端だけが光ることを比べた写真と模式図
図8 ドットを印刷したガラス導光板(左)と一般のガラス板(右)の光り方
出典:早水電機工業「ガラス導光板」

拡散シート・拡散板・拡散材料

拡散シートや拡散板は、光をいろいろな方向に散らして混ぜ、LED の粒やドットの模様を見えにくくします。ただし、拡散のための方式(拡散板の艶消しや拡散フィルム)は明るさを下げ、直下型で拡散板を光源から離すとモジュールが厚くなる、という難しさが特許の従来技術の説明に書かれています(Forward Electronics の特許)。日本大学の実験でも、拡散板の透過率は種類によって12.3〜35.6%と大きく違いました。

拡散の強さは、材料に入れる微粒子の大きさや屈折率でも変えられます。根上工業は、粒子径2〜150μm で屈折率を制御した真球状のアクリル微粒子を、光拡散性を持たせる材料として出しています。新栄スクリーンは、PC・PET・PMMA・ガラスに光拡散印刷をして透過率を調整し、銘板に拡散機能を持たせれば別の拡散シートが要らないとしています。

電子顕微鏡の画面に映った、大きさの違う球形のアクリル微粒子
図9 真球状のアクリル微粒子の電子顕微鏡の画面
出典:根上工業「架橋アクリル微粒子 ART PEARL」

LED の配置と選定(間隔・距離・ランク)

LED の間隔と、光る面までの距離の比は、むらの出方を大きく左右します。ミニ LED の研究では、LED の上の二次レンズや光学構造で配光を変え、光学距離3mm・LED 間隔8.3mm の構造で均一性75.5%を得た例があります(SID の論文)。オプトデザインの面光源は、LED の上に置く光学部品「フラッタ」で点の光を面の光に変え、アレイ状に並べて同社の実測で均一性90%以上としています。LED のピッチは100mm を超える配列もできるとしています。

フラッタを並べた細長い面光源の写真と、LED の上のフラッターで光を広げ、空気層をはさんで拡散板から出す断面図
図10 フラッタを並べた面光源(左・中)と、LED・フラッター・拡散板の断面図(右)
出典:オプトデザイン「UniBrite」

エッジライト型では、入光部の形も工夫の対象です。Samsung の特許は、入光部の近くのプリズムパターンがあるとホットスポットが悪化するとして、入光部の近くにプリズムのない領域を設ける構造を示しています。LED の個体差には、色度・光束のランクを指定してそろえます(Lumileds のデータシート)。

光学シミュレーション(光線追跡)

液晶の分野では、多くのメーカーが導光板や光学シートの開発に、照明解析用の光線追跡シミュレーターを使っています(シャープ技報)。ドットの大きさと並び、LED の数と間隔、拡散シートやプリズムシートの組み合わせを、試作の前に計算で比べられます。

形状データと光源・光学特性を入れて光線追跡で計算し、輝度分布を見てドットや LED の配置を直す、光学シミュレーションの流れの図
図11 光学シミュレーション(光線追跡)で輝度分布を確かめる流れ
出典:シャープ技報 No.12・インテグラ「照明・光学シミュレーション・サービス」・インテグラ「Lumicept」をもとに AI(Claude)で作成

インテグラは、照明・光学シミュレーションソフト Lumicept で、面発光装置(液晶バックライトなど)の輝度分布や、プリズムシート・拡散シートによる光の変換を計算でき、2026年4月からは計算を代わりに行う受託も始めています。新栄スクリーンも、輝度ムラの事例を設計・シミュレーションで達成したとしています。

二次元輝度計でのむらの評価

むらの対策は、まず測ることから始まります。点で測る方法では、画面を9分割した各中央を測り、最小÷最大で均一性を示す例があります(ミネベアミツミの仕様書)。研究の例では13点を測り、最小÷最大で85.48%と示しています(Nanomaterials の論文)。

画面を9分割して各中央の輝度を測り最小÷最大で均一性を求める例と、二次元の輝度計で面全体を測る方法を比べた図
図12 輝度むら(輝度均一性)の測り方
出典:ミネベアミツミ「2.0 inch Back Light for DSC」・Nanomaterials「Application of Mini-LEDs with Microlens Arrays…」・AU Optronics の特許 US8208018B2と編集部の計算をもとに AI(Claude)で作成
導光板の発光面を3×3の9か所に分け、それぞれの中央に測定位置の赤い丸を重ねた図
図13 導光板の発光面を9か所に分けた測定位置(赤い丸)
出典:新栄スクリーン「導光板」

面全体を測るには、二次元の色彩輝度計を使います。アイテスは、液晶ディスプレイや OLED などの発光面を二次元色彩輝度計で測り、測定範囲0.01〜1,000,000cd/m²・有効画素数1376×1024 で、輝度・色度のむらを色分けの表示と断面のグラフで示すとしています。デジカメの画像では分かりにくいむらの場所も、輝度分布で見えるようになります。

発光面の輝度分布の色分け画像に、むらの候補を点線の楕円で囲み、断面を見る線を2本引いたもの
図14 輝度分布の色分けの画像で、むらの候補(点線)と断面を見る線(1・2)
出典:アイテス「液晶ディスプレイの輝度・色度ムラ評価」

出典:飲料販売機用照明の LED 化に関する研究|日本大学生産工学部、非線形最適化による一様に分布するドットパターンの生成|情報処理学会研究報告、光拡散板を具えたバックライトモジュール(JP2006173082A)|Forward Electronics の特許、Composite Mini-LED Backlight Packaging Structure…|SID Symposium Digest、Light guiding plate…(US8272774)|Samsung の特許、LUXEON M データシート(DS103)|Lumileds、シャープ技報 No.12(光線追跡シミュレーション)|シャープ、2.0 inch Back Light for DSC 仕様書|ミネベアミツミ、Application of Mini-LEDs with Microlens Arrays and Quantum Dot Film…|Nanomaterials、導光板|新栄スクリーン、導光板(印刷方式)|新栄スクリーン、光拡散印刷|新栄スクリーン、ガラス導光板|早水電機工業、ART PEARL|根上工業、UniBrite|オプトデザイン、照明・光学シミュレーション・サービス|インテグラ、液晶ディスプレイの輝度・色度ムラ評価|アイテス

明るさのむらをなくす技術を持つ企業

各企業が解決できる課題と技術の内容を、企業が公開している情報をもとに紹介します。導光板と拡散印刷の会社、導光板・ライトガイドの成形メーカー、ガラス導光板の会社、光拡散の微粒子のメーカー、面光源の光学部品と光学設計の会社、光学シミュレーションの会社、輝度むらを測る受託評価の会社を挙げました。

株式会社新栄スクリーン|導光板と拡散印刷から、LED の面発光ユニットまで作る印刷会社

新栄スクリーンとは

新栄スクリーンは、東京都品川区西五反田に所在地がある、ディスプレイ製品・シルクスクリーン印刷などの設計・製造・販売の会社です(1974年11月設立)。オリジナルインキを使った印刷方式の導光板と、光拡散印刷、LED の面発光ユニットを手がけています。

新栄スクリーンの得意技術

技術内容
印刷方式の導光板当社オリジナルインキを使った印刷方式で、明るく均一な面発光の導光板を作るとしている。大ロットは金型を作って成形し、大・中・小ロットは印刷方式。印刷方式は金型化に比べて初期費用が少なく、小〜中ロットに向くとしている
輝度むらの事例発光領域 270×200(単位の記載なし)で、LED を短辺の片側だけ6個に減らしたうえで輝度ムラを25%以内にという依頼に対し、有効範囲を9か所に分けて測って輝度ムラ13.8%(同社の表記)を設計・シミュレーションで達成したとしている
拡散印刷と面発光ユニットPC・PET・PMMA・ガラスに光拡散印刷をし、透過率(拡散の濃さ)を調整できる。銘板に拡散機能を付ければ、別の拡散シートが要らないとしている。光源に合わせて反射板・拡散板を選び、LED 光源の選定と構造設計を含めた面発光ユニットとしても納める

LED の「つぶつぶ」が見えるときの簡単な方法は、LED と拡散シートの距離を大きくすることだとしています。色度・輝度の測定もできるとしています。

新栄スクリーンが解決できる課題

  • LED の数を減らしても、面を均一に光らせたい
  • 小〜中ロットで、導光板の面発光を試したい
  • 銘板やパネルに拡散の機能を持たせ、部品を減らしたい

公開されている実績

  • 発光領域 270×200・LED 6個で輝度ムラ13.8%の導光板(同社の事例)
緑・赤・緑に均一に光る、3枚の導光板の面発光パネルの写真
図15 新栄スクリーンの導光板の面発光パネル
出典:新栄スクリーン「LED 表示器・面発光ユニット」

出典:会社案内|新栄スクリーン、導光板|新栄スクリーン、導光板(印刷方式)|新栄スクリーン、光拡散印刷|新栄スクリーン、LED 表示器・面発光ユニット|新栄スクリーン

株式会社押野電気製作所|導光板・ライトガイドを、設計開発から金型・製品生産まで自社で一貫生産するメーカー

押野電気製作所とは

押野電気製作所は、1931年に創業した、東京都品川区東大井に本社がある会社です。工場は山梨と鹿児島にあります。導光板(フロントライト)やライトガイドを手がけ、設計開発から金型製造、製品生産までの自社一貫生産をうたっています。

押野電気製作所の得意技術

技術内容
導光板(フロントライト)電子ペーパー・反射型 LCD・アナログ時計などに表面側から光を当てる照明で、導光板と光源だけで構成でき、バックライトより部品が少ないとしている。厚さは通常1mm 程度で、アクリル板への直接加工は1000×1000mm まで対応する
長尺ライトガイド700mm を超える、細長いライン状に光る長尺ライトガイドの実績がある
試作とシミュレーション透明樹脂の切削加工による試作と、シミュレーションを組み合わせて光り方を確かめる。ライトガイドは設計から製造までを一貫してサポートするとしている

押野電気製作所が解決できる課題

  • 導光板やライトガイドの光らせ方を、試作で確かめたい
  • 細長い・円形・矩形など、形の決まった部品を均一に光らせたい
  • 設計から量産の成形まで、まとめて相談したい
コの字形に曲がった、透明な樹脂のライトガイドの試作品の写真
図16 押野電気製作所の透明樹脂のライトガイドの試作品
出典:押野電気製作所「試作」

出典:沿革・会社概要|押野電気製作所、フロントライト(導光板)|押野電気製作所、ライトガイド|押野電気製作所、試作|押野電気製作所、長尺ライトガイド|押野電気製作所

早水電機工業株式会社|ガラスにドットを印刷して面で光らせる、ガラス導光板の会社

早水電機工業とは

早水電機工業は、神戸市長田区に本社がある総合電気設備工事の会社です(1958年設立)。ガラス導光板と LED の工事も手がけています。

早水電機工業の得意技術

技術内容
ガラス導光板高透過ガラスに、特許取得済みのセラミック系の発光インクでドットをシルク印刷し、面で光らせる。ドットの濃度などを制御して、平均的な発光やグラデーションにするとしている
大きさ・厚さガラスの厚さは5・6・8・10・12・15mm。シルク印刷は1版で1,220×4,000mm、2版で1,500×4,000mm まで。強化加工・合わせ加工もできる
製造の流れ同社の製造工程の図では、仕様に基づくパターン設計、シルク印刷版の作成、高透過ガラスへのドット印刷、穴あけなどの加工、強化・合わせガラス処理、製品検査の順で作る

ガラスの特性上、LED の光は青みがかって見えること、ガラスに含まれる気泡で異常発光することがあることも書いています。

早水電機工業が解決できる課題

  • 建物や展示で、大きなガラス面を光らせたい
  • 樹脂でなくガラスの導光板にしたい
  • 光り方にグラデーションをつけたい
パターン設計・シルク印刷版の作成・ガラスへのドット印刷・穴あけ・強化・合わせガラス処理・製品検査の、ガラス導光板の製造工程の図
図17 ガラス導光板の製造工程
出典:早水電機工業「ガラス導光板」

出典:会社概要|早水電機工業、ガラス導光板|早水電機工業

根上工業株式会社|粒の大きさと屈折率を設計した、光拡散性を持たせる真球状のアクリル微粒子

根上工業とは

根上工業は、石川県能美市に本社がある化学メーカーです(1972年設立)。福井工場と東京営業所があります。真球状の架橋アクリル微粒子「ART PEARL」を作っています。

根上工業の得意技術

技術内容
真球状の架橋アクリル微粒子添加すると、光拡散性・滑り性の向上・アンチブロッキング性などを持たせられるとしている。用途に「ディスプレイ用材料」「塗料」などを挙げている
粒の設計屈折率の制御、粒子径(2〜150μm)の制御、粒度分布の制御を設計技術としている

導光板や照明の拡散板そのものを作る会社ではなく、光拡散性を持たせる材料の会社です。拡散シートや拡散板の材料を選ぶときの相談先になります。

根上工業が解決できる課題

  • 拡散シート・拡散塗料に入れる微粒子を選びたい
  • 粒の大きさや屈折率を変えて、拡散の強さを調整したい
ガラスの容器に入った、黒と白のアクリル微粒子の粉の写真
図18 根上工業のアクリル微粒子
出典:根上工業「架橋アクリル微粒子 ART PEARL」

出典:会社概要|根上工業、架橋アクリル微粒子 ART PEARL|根上工業

株式会社オプトデザイン|LED の点の光を面の光に変える光学部品と、バックライトの光学設計

オプトデザインとは

オプトデザインは、東京都八王子市南大沢に本社がある、光学機器の設計・開発・試作の会社です(1991年設立)。光学レンズ設計の請負や、LED の面光源の光学部品を手がけています。

オプトデザインの得意技術

技術内容
LED 面光源 UniBrite(フラッタ)点光源の LED を面光源に変える光学部品「フラッタ」をアレイ状に並べ、高均一(90%以上を実現/同社の実測)な面照明にするとしている。200インチ以上にも対応できるとしている
LED の間隔を広くLED のピッチは100mm を超える配列ができ、レンズ・導光板を使わないので構造が簡単で軽いとしている。配光角・波長・色温度の違う LED にも対応する
光学設計の受託カメラレンズ、バックライト、ヘッドアップディスプレイなどの光学設計を受託し、バックライト設計と光学シート設計のメニューがある

オプトデザインが解決できる課題

  • LED の数を減らして、面を均一に光らせたい
  • 薄く軽い面光源にしたい
  • バックライトや光学シートの設計を任せたい
均一に白く光る UniBrite のパネルと、フラッタを並べた面が格子状に光るパネルの写真
図19 UniBrite の面光源
出典:オプトデザイン「UniBrite」

出典:会社概要|オプトデザイン、UniBrite|オプトデザイン、光学設計|オプトデザイン

株式会社インテグラ|バックライトの輝度分布を、ソフトを買わずに計算で確かめる受託シミュレーション

インテグラとは

インテグラは、東京都港区南青山に本社がある、光のシミュレーションソフトの会社です(1986年設立)。照明・光学シミュレーションソフト「Lumicept」を作り、2026年4月からは計算を代わりに行う受託サービスも始めています。

インテグラの得意技術

技術内容
照明・光学シミュレーション・サービスLumicept を使い、条件の設定から計算の実行までを同社が行う。ソフトの購入や操作の習得が要らないとしている
入れるものと出てくるもの形状データ(STEP・Revit・FBX・CATIA の形式など)と、光源の情報・各部の光学特性を渡すと、輝度・照度・光度・放射量の結果が得られる
面発光と光学フィルムLumicept の対象に、面発光装置(液晶バックライトなど)の輝度分布と、光学フィルム(プリズムシート・拡散シートなど)による光の変換を挙げている

インテグラが解決できる課題

  • 試作の前に、バックライトの輝度分布を計算で確かめたい
  • シミュレーションのソフトを買わずに、光学の計算を任せたい
  • 拡散シート・プリズムシートの効き方を比べたい
形状データと光源・光学特性を渡し、インテグラが Lumicept で計算し、輝度・照度などの結果を受け取る受託シミュレーションの流れの図
図20 受託の光学シミュレーションの流れ(インテグラの例)
出典:インテグラ「照明・光学シミュレーション・サービス」・インテグラ「Lumicept」をもとに AI(Claude)で作成

出典:会社情報|インテグラ、照明・光学シミュレーション・サービス|インテグラ、Lumicept|インテグラ、サービス開始のお知らせ(2026年4月13日)|インテグラ

株式会社アイテス|二次元色彩輝度計で、発光面の輝度・色度のむらを測る受託評価

アイテスとは

アイテスは、滋賀県大津市に所在地がある、電子部品・ディスプレイなどの品質評価・分析の受託の会社です(1993年設立)。液晶ディスプレイなどの発光面の輝度・色度のむらを測る評価を受託しています。

アイテスの得意技術

技術内容
二次元色彩輝度計での評価液晶ディスプレイや OLED などの発光面の輝度・色度のむらを、二次元色彩輝度計で測る。測定項目は三刺激値(X・Y・Z)と色度(x・y)
測れる範囲測定範囲は0.01〜1,000,000cd/m²、有効画素数1376×1024。発光面の大きさは15〜115インチ程度で、縦置き・平置きなどの治具に対応する
むらの見える化デジカメの画像では分かりにくいむらを、輝度分布の色分けの表示と断面のグラフで示す。LED 照明などの発光部や、車載製品の表示部の評価もある

アイテスが解決できる課題

  • 輝度むら・色むらを数値と画像で示したい
  • 試作品のむらの場所と大きさを、第三者に測ってもらいたい
  • LED 照明や車載の表示部のむらを評価したい
発光面の2本の断面の輝度のグラフで、局所的な山(むら)を赤い点線の丸で示したもの
図21 発光面の断面の輝度のグラフ(赤い丸がむらの山)
出典:アイテス「液晶ディスプレイの輝度・色度ムラ評価」

出典:会社概要|アイテス、液晶ディスプレイの輝度・色度ムラ評価|アイテス

選ぶ前に確かめる条件

相談する前に、次のことを整理しておくと話が早く進みます。

測る・光源の近くか間か・奥が暗いか・色や明るさがまだらか・まだ残るか・作る前に確かめる、の順に明るさのむらの対策を選ぶ図
図22 明るさのむらの対策を選ぶ順番
出典:新栄スクリーン・オプトデザイン・インテグラ・アイテスの公開情報、日本大学・SID の研究と編集部の整理をもとに AI(Claude)で作成
  • 光らせる面の大きさと、許せる厚さ・枠の幅(光る範囲から LED までの距離)
  • エッジライト型か直下型か、LED の数・間隔・配光角
  • 目標の明るさ(cd/m²)と、拡散で明るさが下がる余裕があるか
  • 均一性の決め方:測る点の数と位置(9点・13点・面全体)と式(最小÷最大・最小÷平均)
  • 色のむらも見るか(色度)と、LED の色度・光束のランクの指定
  • 導光板・拡散シートの材料(アクリル・PC・ガラスなど)と、使う温度・屋外かどうか
  • 数量(試作・小ロット・量産)と、印刷方式か成形方式か

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※アイキャッチ画像は、AI(ChatGPT)で生成したイメージです。実在の製品・設備ではありません。

情報の確認日:2026年10月19日

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