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COMPANY PROFILE / 企業紹介
企業紹介|ガラスの薬液(ケミカル)加工:ケミカル研磨(薄型化)、AG(防眩)加工、微細貫通穴(TGV)、ケミカルカット、化学強化、キャビティ加工
株式会社NSC
薬液でガラスを溶かして薄く・強く・防眩に仕上げる、大阪府豊中市のケミカル表面処理会社
公式サイトなどの公開情報をもとに編集部が作成 情報の確認日:2026年10月10日



OVERVIEW
NSCとは
薬液でガラスを溶かして薄く・強く・防眩に仕上げる、大阪府豊中市のケミカル表面処理会社
NSCは、大阪府豊中市に本社を置く、ガラスと金属のケミカル(薬液)表面処理の会社です。1964(昭和39)年にステンレス鋼用の酸洗剤を扱う代理業として創業し、1971(昭和46)年に法人を設立しました。2001年に液晶パネル用ガラス基板のスリミング(薄型化)の量産ラインを立ち上げ、現在は、ガラスのケミカル研磨・AG(防眩)加工・微細貫通穴(TGV)・ケミカルカット・化学強化・キャビティ加工などを手がけています。同社は、中小型液晶のスリミング(薄型化)で国内シェアNo.1としています。
液晶ガラスの加工で培った薬液の扱いを、黒鉛の高純度化・酸化グラフェン・廃液の無害化処理・薬品販売・耐食性の処理装置へも広げています。機械加工で生じるマイクロクラック(目に見えない微細なキズ)を出さずに、ガラスを薄く・強く・光の映り込みを抑えた形に仕上げられることが、同社がガラス加工で打ち出す特徴です。本社のほか、北九州市の九州事業所、石川県白山市の白山工場、台湾に駐在員事務所があります。

こんな相談に向いています

屋外や明るい場所で、画面への照明や太陽の映り込みをぼかしたい
ガラスの表面を薬液で直接加工して微細な凹凸をつくり、正反射(鏡のような反射)を拡散させる。

薄く軽いガラスにしたいが、加工で割れやすくなるのが心配
薬液でガラスをわずかに溶かし、機械加工で生じたマイクロクラックを除いて強度を上げる。

ガラス基板に微細な貫通穴をあけ、銅めっきまでつなげたい
薬液による加工で、垂直型・砂時計型・逆円錐型の貫通穴や非貫通穴をつくる。

ガラスの任意の深さに、キズのない滑らかな掘り込みをつくりたい
キャビティガラス加工は、ガラス表面に底まで貫通しない掘り込みを薬液で形成する加工。
出典:会社概要|NSC、沿革|NSC、理念|NSC、ガラスケミカル研磨|NSC、AG加工|NSC、微細貫通穴(TGV)|NSC、キャビティガラス加工|NSC、酸化グラフェン|NSC、廃液の中間処理|NSC、薬品販売|NSC、エンジニアリング事業部に関する一部事業譲渡に関して|NSC
SERVICES
技術・サービス
NSCの公式サイトは、「ガラス加工(ガラスケミカル研磨・超薄型研磨加工・微細貫通穴(TGV)・AG加工・立体視用ガラス・ペコッチガラス・ガラスカット加工・ガラス化学強化・キャビティガラス加工)」「ケミカル加工(黒鉛高純度化加工・酸化グラフェン・材料リサイクル)」「環境事業(廃液無害化処理・薬品販売)」「装置事業」「会社案内」などのページに分かれています。編集部ではこれを6つにまとめました。
CASES
実績(公開されている事例)
NSCが公式サイトで公開している事例から、編集部が9件を選びました。詳しい内容は各事例のページでご覧ください。

ガラスを50μmまで薄くする(超薄型研磨)
液晶基板やガラスを100μm以下に薄くする加工。0.05mmtまで薄くしたガラスの例を載せている。単板で板厚ばらつきを±10μm以下、貼合ガラスを0.10mmtにしたときは±15μm以下に抑えられるとしている。用途の例は湾曲ディスプレイ、フレキシブルディスプレイ、有機EL照明。
出典:NSC「超薄型研磨加工」

液晶パネルを1.00mmから0.15mmへ薄くした湾曲LCDの試作
LCDパネルの厚みを1.00mmから0.15mmへ薄く加工し、曲率半径R100mmの湾曲状態で点灯を確認した試作。同社は、湾曲した状態でもIPS液晶の視野角特性は維持されるとしている。
出典:NSC「超薄型研磨加工」

化学強化でガラスの曲げ強度を高める
アルミノシリケートガラスの自社測定値で、化学強化なしの耐圧試験15kgf・3点曲げ110MPaに対し、化学強化ありは32kgf・610MPa。薄型加工と化学強化を施したガラスは、スマートフォンやディスプレイの保護ガラスに採用されているとしている。
出典:NSC「ガラス化学強化」

ケミカルカットで端面強度を上げたガラス
薬液でガラスを溶かして切断し、機械加工で端面に出るマイクロクラックをなくす。機械加工に比べて約3.4倍の端面強度とし、ラウンド形状や複雑なノッチにも対応するとしている。スマートフォンのカバーガラスに採用されているとしている。

OLED用キャップガラスなどのキャビティ加工
ガラス表面の任意の深さに、貫通しない掘り込みを薬液で形成する。加工部が滑らかで光をゆがみなく透過させられるとし、用途の例はOLEDのキャップガラス、車載のセンターインフォメーションのカバーガラス、センサー用の半導体分野。断面形状はテーパー形状。

TGV:砂時計型の貫通穴を高密度に
ガラスに微細な貫通穴をあけるTGV。穴径は砂時計型でΦ20〜200μm、穴ピッチは表面径+20μm、最大アスペクト比10:1。用途の例は、半導体用のガラスコア基板・ガラスインターポーザーと、研究用のマイクロ流路。

TGVの銅めっき(コンフォーマル・フィリング)
ガラス貫通穴の側壁にめっきするコンフォーマルめっきと、穴を埋めるフィリングめっきに対応。掲載の断面例は、ガラス厚0.5mmt・表面径約Φ150μm・ウエスト径約Φ95μm。クロスカット試験で剥がれなし、密着強度は最大8N/cmとしている。

照明を当てるだけで像が浮かぶ空中表示ガラス
ガラス面に円弧状の溝をケミカル加工で形成し、液晶などの映像源なしに、照明を当てるだけで文字やイラストを空中に浮かべる。浮揚距離は数cm〜数m、視野角は0°から120°以上まで調整できるとしている。ガラスサイズ300〜400mm、厚み0.1〜3mm。

クリック感のあるガラスのスイッチカバー(ペコッチ)
ガラス裏面のザグリ加工で薄肉にした部分が動き、クリック感のあるスイッチカバーにする。ガラスサイズ20mm角〜500×600mm、厚み0.3〜0.5mm。ガラスのみで繰り返し試験の結果を載せ、加飾印刷ありではクリック回数は約13万回としている。
公式サイトのイメージ図 出典:NSC「ペコッチガラス」
出典:NSCの公式サイトの事例ページ(各カードのリンク先)。写真は各ページから引用しています。
FACILITIES & RESULTS
設備と主な数字
公式サイトには、客先名つきの納入事例のページはありません。代わりに、加工ごとの製品ページに、仕様・加工例の写真・自社測定のグラフが載っています。ここでは、そのうちガラス加工の9件を選びました(顧客の実績ではなく、同社の加工例・試作例です)。AG加工の加工例は、上の「得意技術」で紹介した写真にあります。
同社は、液晶ガラス基板のケミカル研磨で累計2,000万枚を超える量産実績があるとし、スマートフォンやディスプレイの保護ガラスへの採用も挙げていますが、編集部が確認した範囲では、具体的な納入先の記載は見当たりませんでした。「中小型液晶のスリミング国内シェアNo.1」「世界初の独自技術」も同社の表記です。
| 設備 | 主な仕様・用途 |
|---|---|
| ケミカル研磨 | バッチ式(2001年量産開始)と枚葉式(2010年)。最大1,500mm×1,850mm(G6サイズ)、片面エッチングは最大730×920mm、最薄0.2mmt(超薄型は30μmtまで) |
| AG加工 | 最大730mm×920mm、ヘイズ1〜90% |
| TGV・銅めっき | ガラスサイズ50×50mm〜510×515mm、板厚0.05〜1.65mmt |
| 化学強化 | 35×50mm〜1,000×1,000mm、厚み100〜2,000μm |
| 黒鉛の高純度化 | パイロットライン(2019年新設)。純度99.99wt%以上(同社の表記) |
| 拠点 | 本社(豊中市)/九州事業所(北九州市若松区)/白山工場(石川県白山市)/台湾駐在員事務所(台北市) |
上の数字の帯:1964年 創業(ステンレス用酸洗剤の代理業から)/2,000万枚超 ケミカル研磨の累計量産実績(同社の記載)/30μm 超薄型研磨で加工できる最薄の板厚(単板)/730×920mm AG加工に対応するガラスサイズの上限
出典:ガラスケミカル研磨|NSC、超薄型研磨加工|NSC、ガラス化学強化|NSC、ガラスカット加工|NSC、キャビティガラス加工|NSC、微細貫通穴(TGV)|NSC、立体視用ガラス(空中表示)|NSC、ペコッチガラス|NSC、黒鉛高純度化加工|NSC、沿革|NSC
COMPANY
会社概要
| 会社名 | 株式会社NSC(NSC Co., Ltd.) |
|---|---|
| 所在地 | 本社:〒561-0845 大阪府豊中市利倉1-1-1 TEL 06-6862-5025(代表)/九州事業所:〒808-0021 福岡県北九州市若松区響町1丁目62番44 TEL 093-761-3121/白山工場:〒924-0021 石川県白山市竹松町2480-1 TEL 076-216-4451/台湾駐在員事務所:台北市(日商西山科技股份有限公司) |
| 代表者 | 代表取締役社長 西山 翔一郎 |
| 創業・設立 | 1964年2月1日創業/1971年3月11日設立 |
| 資本金 | 4,550万円 |
| 従業員数 | 250人(2025年5月現在) |
| 取得している規格・選定 | ISO14001(2005年)、ISO9001(2007年)、経済産業省「地域未来牽引企業」(2020年選定) |
| アクセス | 阪急宝塚線「服部天神」駅から徒歩20分 |
| 沿革の主な出来事 | 2008年に「西山ステンレスケミカル株式会社」から現社名へ変更/2022年に株式会社NSCエンジニアリングを吸収合併 |
| 住所 | 大阪府豊中市利倉1-1-1(本社) |
| 創業 | 1964(昭和39)年2月1日 |
| 設立 | 1971(昭和46)年3月11日 |
| 分野 | 加工・成形 |
ON THIS SITE
こんな課題で紹介しています
ものづくり技術百科では、次の記事でNSCを紹介しています。記事の中の企業紹介に詳しい説明があります。
- 反射を抑えたい・光を制御したい →ガラスの表面を薬液で直接加工するケミカルAG(防眩)加工の会社として、映り込みをぼかす方法を紹介
BEFORE CONTACT
問い合わせる前に整理しておくこと
問い合わせは、公式サイトのお問い合わせフォームで受け付けています。フォームでは、問い合わせる技術・製品名(ガラスケミカル研磨、TGV/銅めっき、超薄型研磨加工、AG加工、キャビティガラス加工、ケミカルカット加工など)を選びます。電話番号は代表の06-6862-5025ですが、受付時間は公式サイトに載っていません。フォームにファイルを添付する欄はありません。なお、同社は関係のない営業の連絡を断っています。
- 加工したいガラスの種類(ソーダガラス、アルミノシリケート、無アルカリガラス、石英など)・サイズ・板厚。同社の仕様は、加工ごとにサイズと板厚の範囲が異なる
- やりたい加工の種類(薄型化・AG・貫通穴・カット・掘り込み・強化)と、組み合わせ(例:AG加工に化学強化・湾曲・印刷を足す)
- AG加工では、ほしいヘイズ(1〜90%)と、使う環境(屋外か、耐熱・耐薬品が必要か)。見栄えの調整もできるとしている
- 穴あけでは、穴径・穴形状(垂直・砂時計・逆円錐)・穴ピッチ・アスペクト比、めっきの有無
- 数量と試作の有無。同社は、仕上がり板厚によって加工できるサイズが変わるとしており、詳細は相談を促している
CONTACT
NSCに問い合わせる
お問い合わせは、公式サイトのお問い合わせフォームから受け付けています。
電話:06-6862-5025(代表。受付時間は公式サイトに記載なし)
ボタンを押すとNSCの公式サイトのお問い合わせフォームが開きます。ものづくり技術百科は問い合わせの内容を受け取りません。
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情報の確認日:2026年10月10日












